現在、インドネシアにある当社直営のパダマラン農園には、コロンビアやパナマなど世界各地を原産とするコーヒーの苗木が約40種植えられた一角があります。ここでは、International Multi-Location Variety Trial(国際多地域実証試験、以下IMLVT)と呼ばれる活動を行っており、地球温暖化による気候変動にも対応できるコーヒーの発掘に取り組んでいるのです。
IMLVTは、世界各国から品質に優れたアラビカ種をWCR本部に集めて培養し、繁殖させたものを各国の生産地で栽培試験するものです。この栽培試験によって、気候変動や病害虫への耐性を持ちながら、豊な味わいも備えた優良品種を発掘することを目指しています。 そして、新たに見つけた品種をコーヒー生産者に流通させることで、持続可能なコーヒー生産を実現しようと考えているのです。
2021.05
試験圃場で収穫されたコーヒーのカップテスト(香味試験)を現地にて初めて実施しました。 順調に生育した数十種の品種を収量データとともに味わいをチェックしました。
2021.03
共同研究者のICCRI(インドネシアコーヒーカカオ研究所)のUcu氏が状況確認と収量予測のため来訪。 圃場を視察し、意見交換を行いました。
2021.02
環境省 九州地方環境事務所主催の「第2回 民間企業向け気候変動適応オンラインセミナー」が開催され、副社長の川股が登壇しました。
約100名の参加者に対して、コーヒーの2050年問題をはじめとする気候変動のコーヒーへの影響および当社が取り組んでいるIMLVTや直営農園の事例を説明しました。
2020.12
WCRのリージョナルアグロノミストであるNuzul氏が現状の木の確認に来訪。
圃場を視察し、生育、管理状況を確認するとともに、試験方法についての意見交換を行いました。
2019.11
植え付けから3年目を迎え、いくつかの品種で、初めて大規模な開花がありました。これから約半年をかけてコーヒーの実が大きくなり、6~7月頃に収穫期を迎えます。
※クリックするとドローンの映像が流れます
2019.08
環境省及び国立環境研究所主催の「第2回 民間事業者による気候変動適応促進ワークショップ - 気候リスク情報とその活用事例」シンポジウムに副社長の川股が登壇しました。集まった150名の参加者にIMLVTをはじめ当社直営農園での気候変動への取り組みを紹介しました。民間企業の農業をテーマとした気候変動の取り組み事例は少なく、コーヒーの栽培方法から具体的な取り組み内容などの質問があり、参加者の関心を集めました。
2018.10
社長の柴田がIMLVT試験圃場を訪問し、植え付けから1年が経過したコーヒーの木を確認しました。
順調に生育し、花を咲かせた品種がある一方で、さび病や雨・温度などの影響で枯れた品種などが現れ始めました。
2018.08
WCRのILMVTコーディネーターを担当している、Solene Prubot-Woehl女史がパダマラン農園に来訪。
圃場を視察し、生育、管理状況を確認するとともに、試験方法についての意見交換を行いました。
2018.08
試験開始から一年が経過。定期的に樹高、枝葉の長さを測定し、成育状況を記録しています。
最も成育のよい木は、樹高60cm程度に成長。花が咲き始めているものもあります。
また、地域のコーヒー生産者に対して、品種の説明を行っています。
2017.10
WCRのTim Shilling CEOとキーコーヒー社長の柴田が、パダマラン農園に来訪。
圃場を視察し、試験概要や育成状況をモニタリングしました。
2017.06
実験用の苗を圃場に植樹しました。いよいよ研究がスタートします。
2016.05
World Coffee Researchとの共同研究に向け、調印を行いました。