今後更に地球温暖化による気候変動が進めば、コーヒー栽培に適した土地が大幅に減ることも予想されています。
【図2】は、ブラジルのコーヒー生産地における気候変動のパターンを色分けして示したもので、色の付いたエリアがコーヒー栽培が可能な地域です。現在と2050年の地図を比べると、「気温の上昇」のほか「湿度の上昇」や「降雨量の減少」などさまざまな変化が起こることが表れています。
しかも、このような現象はブラジルだけにとどまらず、中南米、アフリカなど世界中で起きると予想されており、このまま影響を受け続ければ2050年にはアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地は、1950年~2000年の平均値と比較し半減すると報告されているのです。これが「コーヒーの2050年問題」です。