カフェにはどんな種類がある?人気のカフェ形態を一挙紹介!
ゆったりとくつろげる空間の中でおいしいコーヒーを楽しむイメージのカフェですが、近年ではさまざまな形態のカフェが人気となっています。
この記事では、カフェの種類や近年人気のカフェ形態についてわかりやすくご紹介しています。
「カフェのコンセプトに迷っている」「どんなカフェの種類があるのか知りたい」とお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
カフェにはさまざまな種類がある
ひとくちに「カフェ」といっても、実はさまざまな種類があります。カフェラテやエスプレッソをメインに出すイタリア系カフェやトッピング、サイズ展開の豊富なシアトル系カフェなど、提供するメニューによる違いもありますが、ここでは規模やイートインスペースの有無、カフェにプラスアルファのコンセプトを持つお店やカフェに近い飲食店など、人気のカフェ形態を中心にご紹介します。
カフェや喫茶店のメニューの違いについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▶関連記事:『カフェや喫茶店にも種類がある?メニューの違いや特徴などを解説』
人気のカフェ形態:ワンオペ可能な小規模カフェ
「いきなり大きなカフェを開業するのは勇気がいる」「初期費用を抑えて開業したい」という方に人気なのが、ワンオペによる営業が可能な小規模カフェです。
代表的な小規模カフェには、以下のような形態が挙げられます。
スタンドカフェ
スタンドカフェとは、立ち飲み式で椅子を設けない形態のカフェをさします。カウンターをメインに1~2席程度のテーブルを置くスタイルや、テイクアウト中心のカフェなどもスタンドカフェに含まれます。
間取りが小さく、回転のよい繁華街や駅近の路面店がスタンドカフェに向いています。小さな間取りの店舗ならワンオペも可能で、回転がよければ経営も軌道に乗せやすいでしょう。
▶スタンドカフェの関連記事:『コーヒースタンドを開業しよう!開業までの流れやポイントを解説』
自宅カフェ
自宅カフェは、文字通り自宅に店舗を構えて開業するカフェのことです。大きく、自宅をリフォームしてカフェスペースを設ける方法と、店舗付きの住まいを取得する方法とに分けられます。
もともと所有している自宅をリフォームする場合は家賃がかからない点や、店舗まで通勤する必要がない点、ワンオペや週末だけの営業にも対応可能な点がメリットとなります。
▶自宅カフェの関連記事:『自宅でカフェを開くには?必要な間取りや開業時の費用、注意点も紹介!』
このほかにも、シェアスペースや既存の飲食店の定休日などを利用する「間借りカフェ」もワンオペで営業しやすく、初期費用も抑えやすいため近年人気となっています。
人気のカフェ形態:イートインスペースを持たないカフェ
ここでは、店内にイートインスペースを持たないカフェ形態を2つご紹介します。
キッチンカー
キッチンカーとは、調理できる設備を備えた車両のことで、調理設備のある車両を利用して営業しているカフェを「キッチンカー」と呼ぶこともあります。
キッチンカーでの営業はイートインスペースを持たず、テイクアウトをメインに営業することとなりますが、フード系のイベントなどでは、屋外や施設内にテーブル席を設けてその場で飲食できるようにする場合もあります。
店舗を構えてカフェ営業をするよりも初期費用が抑えやすく、移動販売が可能な点がメリットとなります。
▶キッチンカーの関連記事:『キッチンカー(移動販売)を開業!オープンまでの流れをステップごとに紹介』
テイクアウトカフェ
テイクアウトカフェとは、テイクアウトをメインに営業しているカフェです。キッチンカーやスタンドカフェのうち、テイクアウトの比率が多いカフェをテイクアウトカフェと呼ぶこともあります。
回転率がよく、省スペースで始められるメリットがありますが、ゆったりと落ち着いた時間を提供するスタイルのカフェには向かない点や、メニューがテイクアウトできるものに限定される点に注意が必要です。
▶テイクアウトカフェの関連記事:『テイクアウトカフェ・コーヒースタンド開業の流れや繁盛させるポイントを紹介!』
人気のカフェ形態:プラスアルファのコンセプトがあるカフェ
通常のカフェにプラスアルファのコンセプトを持つ形態のカフェをご紹介します。
古民家カフェ
古民家カフェとは、古民家をリノベーションして営業しているカフェのことです。古い日本家屋が持つ暖かみやレトロな雰囲気はカフェとの相性がよく、和のスタイルをコンセプトにすることでインバウンド需要に対応できる点も魅力となります。
集客しやすい繁華街には古民家が少ない点や、改修費用が高くなるケースがある点には注意が必要ですが、良い物件が取得できれば人気が出やすい注目のカフェ形態の1つです。
▶古民家カフェの関連記事:『古民家カフェの開業は難しい?成功例と注意点を解説』
雑貨カフェ
カフェと雑貨店を兼ねている雑貨カフェは、カフェ営業と雑貨販売の両方から収益を得られる点と、雑貨の売り場がそのままカフェの空間づくりに役立つ点から近年人気となっています。
手作りの雑貨を委託販売形式にすれば経費を抑えやすく、ワークショップや個展などのイベント開催もできる点が魅力です。
▶雑貨カフェの関連記事:『雑貨カフェを開業するには?押さえておくべきポイントをわかりやすく解説』
猫カフェ
猫と触れ合える猫カフェは場所を問わず根強い人気があります。猫カフェには、店舗で飼育している猫との触れあいを目的としたカフェと、譲渡も可能な保護猫カフェとに大きく分けられます。
猫カフェはカフェの一形態として確立されており、近年では様々なコンセプトを持った猫カフェが増えてきているため、開業時には他店との差別化を考えることが重要となります。
また、猫カフェ開業には飲食店の営業許可とは別に「第一種動物取扱業」の登録が必要です。
▶猫カフェの関連記事:『猫カフェを開くにはどうすればいい?開業の流れや必要な資格、経営のポイントを紹介』
人気のカフェ形態:カフェに近いコンセプトのお店
カフェではないものの、カフェに近いコンセプトを持った飲食店についてご紹介します。
純喫茶
純喫茶には「純粋にコーヒーを楽しむための喫茶店」という意味合いがあり、喫茶店が日本に増え始めた当初はアルコール提供なども行う喫茶店があったことから、差別化する目的で純喫茶と名付けたのが純喫茶の名称の由来だといわれています。
重厚なカウンターと2~3程度のテーブル席に、こだわりのコーヒーやプリン、サンドイッチといったどこか懐かしいメニューを提供する純喫茶は、古民家カフェとはまた違う趣きのレトロカフェの1つとして注目されています。
▶純喫茶の関連記事:『純喫茶ってどんなお店?普通のカフェとの違いや内装、開業時のポイントを解説!』
パン屋
近年では、パン屋でもカフェのようにおしゃれな内装にこだわり、イートインスペースを設けて、カフェに近い形態で営業しているケースも増えています。
パン屋ではフードメニューをパンに限定できるため少ないメニューでも営業ができる上、テイクアウト専門にするならワンオペでの経営も可能です。
パン屋の開業には菓子製造の許可申請が必要となり、イートインスペースの設置やパン以外の軽食を提供する場合は飲食店営業の許可申請も必要となります。
▶パン屋の関連記事:『パン屋を開業するには?必要な資金や成功させるためのポイントを解説!』
カフェの形態を決める際のポイント
カフェの形態を決める際のポイントとして、まずどのようなカフェを開業したいかを明確にした上で、優先順位を決めておくことが大切です。
たとえば「古民家カフェ」と「ワンオペできるカフェ」の両方を希望する場合、ワンオペできるカフェの優先順位が高い場合は、ワンオペ可能な間取りの小さな古民家に絞って物件を探す必要があります。
また、1つの形態にこだわらず「古民家雑貨カフェ」や「キッチンカーのパン屋」など、いくつかの形態が複合したカフェにするのもおすすめです。
予算や物件の立地、コンセプトや顧客のニーズ、トレンド、将来的な計画なども考慮して、どの形態で開業するかを決めるとよいでしょう。
カフェの種類や形態を知って納得できるお店を開業しよう
カフェの形態にはさまざまな種類があり、コンセプトを明確にすることでオリジナリティのあるカフェを開業することが可能となります。
トレンドやニーズを掴んで、予算とも相談しながら、自分が納得できるお店を開業しましょう。
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