【2024飲食店向け】インバウンド集客で取るべき対策を紹介
飲食店において、2024年現在インバウンドの集客についてどのような対策を取るべきなのでしょうか。コロナ禍を経た現在の訪日外国人観光客数の推移や、旅行先として日本が選ばれる理由を把握することで、自店に合ったインバウンド対策も取りやすくなります。
本記事では、インバウンド需要の2024年における状況をふまえ、インバウンド集客の重要性や具体的な対策についてわかりやすくご紹介しています。
目次
インバウンド需要が増えている理由
2024年現在、日本におけるインバウンド需要が増えている理由について見ていきましょう。
訪日外国人観光客の回復
日本政府観光局が発表している統計によると、2023年度の訪日外客数は約2,500万人を超え、コロナ前のピーク時である2019年の約3,188万人と比較しても、8割まで回復していることがわかっています。
また、2024年1~3月の訪日外客総数は約850万人を超えており、このままいけばコロナ前のピーク時を超える勢いとなっています。
参照:日本政府観光局「年別 訪日外客数の推移」
旅行先の候補として日本が選ばれやすくなっている
コロナ前から海外旅行先として人気のあった日本旅行ですが、コロナ禍を経てここまでインバウンド需要が増えている理由の1つとして、円安傾向である点があげられます。
2023年の日本旅行は、コロナ前の2019年と比べると実質3割ほど安い費用で可能となっています。円安の傾向も長期化していることから、今後も外国人の旅行先として日本が候補に選ばれる可能性は高いといえるでしょう。
インバウンド集客の対策はなぜ重要?
インバウンド需要が増えるなか、インバウンドの集客対策が重要である理由についても見ていきましょう。
国内の需要だけでは限界がある
現在、日本国内においては少子高齢化などの人口減少に伴い、内需だけにフォーカスしていると、売上の増大は難しい傾向にあります。
また、近年の物価高騰の影響による買い控えや、同業店との価格競争による利益率の低下に拍車がかかり、経営者は疲弊しやすくなっているのも事実です。
国内での限られたパイの取り合いを避け、インバウンド需要への対策を強化することによって、国外から売上を獲得することが重要な課題となっています。
閑散期に観光需要が見込める
中国などのアジアでは2月の春節、欧米では8月に1ヵ月近い長期休暇を取得する文化が浸透しているといった理由もあり、国内旅行の閑散期においてもインバウンド対策を取ることで、大きな観光需要を見込むことが可能となります。
インバウンド向けメニュー開発も可能
円安の影響に加え、海外諸国の物価高騰の影響もあり、インバウンド向けメニューとしては比較的高価格のものも人気が出やすい傾向があります。
和のテイストを盛り込んだ観光客用メニューを開発することで、国内需要とは違ったニーズへの対応や、利益率の向上も見込めるでしょう。
集客への対策としては、ニーズを掴むこととうまく告知することが重要となります。どのような対策が、効果的なインバウンド集客に繋がるのでしょうか。
今すぐ取り組みたいインバウンド集客対策
ここでは、具体的な集客施策をいくつかご紹介しましょう。
SNSを積極的に活用する
インバウンド集客を考える上で、SNSを使ったPRはとても重要です。旅行前におすすめのお店の情報について、事前にSNSで調べる観光客は少なくありません。無料でアカウントを開設して投稿できるSNSを積極的に活用しましょう。
なお、SNSにもさまざまな種類があり、日本と海外とでは使われ方が異なるケースもあります。日本語での投稿は、翻訳機能がついていない場合にチェックされにくくなることもあるため、国内向けと海外向けで発信や投稿を分けた方がよいでしょう。
英語や動画による投稿など、外国人にもわかりやすい投稿を増やすほか、FacebookやInstagram、YouTubeなど、比較的グローバルにチェックされやすいSNSを優先的に活用しましょう。
検索エンジンとしてよく使われるGoogleの活用もおすすめです。旅行前はSNSをチェックして、滞在中はGoogleなどの検索エンジンを使う観光客も多いでしょう。ビジネスプロフィールやマップの情報を充実させるなど、SNS運用と併せて活用するのがおすすめです。
旅行関連サイトとの連携
Trip Advisorなど、海外向けの旅行関連サイトへ店舗情報の掲載を依頼する方法もあります。その他旅行関連サイトへ広告を掲載したり、連携して集客サポートを受けたりするのもよいでしょう。
ただし、掲載料や送客手数料などの費用が発生する可能性があるため、コストについては事前によく確認するようにしましょう。
店頭でのPR
SNSやオンラインによる宣伝だけでなく、店舗周辺を歩く観光客の目に留まりやすいよう、店頭での掲示を目立つようにすることも重要です。
英語によるポスターや看板の設置で、海外旅行客歓迎であることや英語対応可能であること、特別メニューの周知などをすることができます。
事前に調べていても、店頭に情報がないと「入りにくいからやめようかな」と思われるケースがあるかもしれません。オフラインによるPRも、オンラインと同等か、それ以上に重要であると考えましょう。
テイクアウトメニュー、観光用メニューの開発
海外からの観光客の間では、近年コンビニのサンドイッチやスイーツも人気となっています。どこでも安価に購入できて、テイクアウトや食べ歩きができる気軽さも人気の理由となっているようです。
外国人観光客のニーズに合うような、気軽に購入できるテイクアウトメニューや、SNS映えする特別メニューを開発することで、集客力アップや利益率アップに繋げやすくなるでしょう。利用して満足したユーザーの口コミによって、特定の国からの利用者が爆発的に増えるケースも少なくありません。
飲食店でインバウンドの集客対策をする際のポイント
インバウンドの集客対策をする際のポイントについてもご紹介します。
英語は流暢でなくてもよい
インバウンド集客にあたり、英語による接客はとても重要となります。流暢な英語で接客できるに越したことはありませんが、海外からの観光客がすべて英語圏出身であるとは限りません。さまざまな国からやってくる観光客の中には、日本人と同じか、それ以上に英語が流暢でない人も意外と多いのです。
接客時の決まった表現をいくつか覚えておけば、あとは「何を言おうとしているのか」「どうすれば伝わるか」といったホスピタリティの気持ちで充分にカバーすることが可能です。
接客で使える代表的な英語表現としては、以下のようなものが挙げられます。
いらっしゃいませ:”Hello”
何名様ですか:”How many people are in your group?”(How many?やTwo? Three?など、指でカウントしながら確認する方法でも可)
少々お待ちください:”Please wait for a moment”など
ご注文はお決まりですか?:”May I take your order?” など
飲食店の接客で使える英語表現について詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。
▶ 関連記事:『カフェの接客で使える英語はこれ!よく使われる単語や表現を紹介』
英語表現を確認する手段として、Googleの翻訳機能を利用する方法もあります。翻訳が完全でないケースもありますが、どうしても英語で話すことが苦手な場合の手段として活用してみましょう。
インバウンド向けメニューを作る際のヒント
インバウンド向けメニューを作る際のヒントとして、日本のメニューは欧米からの観光客にとっては、サイズが小さいと感じるケースが多いことも考慮しておきましょう。
「思ったよりも小さい」とがっかりされることがないように、実際のサイズ感がわかるサンプルや写真を掲載したメニューがあるとわかりやすいでしょう。大盛りやおかわりなどのオプションを設けて、わかりやすく掲示するのもおすすめです。
また、ベジタリアンであることや宗教上の理由により、細かな食材を知りたいというニーズも多いものです。
成分表示や「グルテンフリー」「ベジタリアン対応」「ハラール認証済み食材使用」など、食材の詳細が英語でわかるような表記についても、事前に調べておくとよいでしょう。
飲食店向けのインバウンド需要対策で集客に繋げよう
飲食店において、コロナ禍で控えていた旅行熱の復活と、円安傾向との相乗効果により、コロナ前のピーク時を超える勢いでインバウンド需要が高まっています。インバウンド需要対策により、国内旅行閑散期の売上を獲得することも可能となります。
SNSの活用や英語表現のチェックなど、今すぐ取り組める対策から試してみて、集客に繋げましょう。
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