カフェといえばバリスタ!バリスタになるための資格やバリスタがカフェ開業で失敗しないようにするには?
カフェ開業を夢見る方々にとって「バリスタ」は、憧れの職業ですよね。
コーヒーやカフェに詳しくない人も含め、バリスタという仕事の認知度はここ数年で高まってきています。コーヒーのプロとして知られているバリスタは、カフェ開業にあたり取得しておきたい資格のひとつといえるでしょう。
とはいえ、バリスタになるためには何が必要なのかがわからない、そもそもバリスタがどんな職業なのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回は、バリスタの仕事やその役割、バリスタになるための方法と資格について解説していきます。
目次
そもそもバリスタとは?
そもそもバリスタとは、豆の産地や精選方法、抽出技術などを熟知した、コーヒーのプロフェッショナルを指します。バリスタの由来は、「バール(bar)で働く人(~ista)」というイタリア語です。
イタリアのバーは日本でいうところの喫茶店のような業態で、お酒やコーヒーなど様々なドリンクを楽しみながら近所の人たちとコミュニケーションを取る社交場として使われています。
日本でバリスタという職業が知られるようになったのは、アメリカ・シアトルが発祥であるカフェチェーン店が日本に上陸したことがきっかけです。
カフェラテやカフェモカ、エスプレッソなど、多種多様なコーヒーの飲み方が流行し、それらを提供するバリスタという存在が認知されるようになりました。
バリスタ本来の役割は、バーやカフェに集まる人々においしいドリンクを提供し、訪れるお客さまにおもてなしをすることです。バリスタはおいしいコーヒーをいれる人と思われることも多いですが、実際のバリスタの仕事はそれだけではありません。
バリスタに必要なことは、コーヒーをいれる技術や、原材料の産地や加工方法などの知識、コーヒーマシンの扱い方など、コーヒーに関するあらゆる知識や技術です。また、バリスタ本来の仕事である、客人をもてなすための接客術も求められます。
このように、バリスタに必要なスキルはカフェ経営で大いに役立つといえるでしょう。個性的なラテアートや美味しいエスプレッソが淹れられるようになれば、それだけでカフェの大きな強みになります。
バリスタになるためには何が必要?
では、具体的にバリスタになるための技術や知識、資格など、どのようなことが必要になるのでしょうか?
実は、バリスタになるために取得が必要な資格はありません。
バリスタとは先ほど触れたように、カフェやバーで働く人のことを指します。そのため、カフェで働くアルバイトもバリスタである、ということになります。
その一方で、コーヒーのプロフェッショナルとしてのバリスタを目指す場合は、しっかりとコーヒーについての知識や技術を高める必要があるでしょう。
バリスタになるための知識や技術は独学で勉強することも可能ですが、ほかにもいくつかの方法がありますので以下で紹介します。
◆バリスタ育成のスクールに通う
バリスタに必要な知識や技術を0から学びたいという方は、スクールに通うことをおすすめします。
育成スクールに通ってバリスタを目指すメリットは、必要な知識や技術を体系的に学べることです。
そもそもバリスタはどんなことをする職業なのか、コーヒーについての基礎知識、実際にカフェを経営する時の要点を順番に身につけていくことができます。
カフェを開業するためにバリスタの勉強をする場合は、カフェ経営講座を受講することをおすすめします。
カフェを実際に経営していくためには、コーヒーの知識や抽出技術以外にも覚えることはたくさんあります。
メニューの考案や運営資金の調達、どこに出店をして誰をターゲットにするか、日々の売上管理や税金対策など、こういった知識がなければカフェ経営を成功させることは困難です。
可能であればバリスタとしての知識や技術を身につけるとともに、カフェ経営者としての知識も学ぶことができるカフェ経営講座を受講しましょう。
◆実店舗で働いて修行する
何も知識や技術を持っていなくても、実際にカフェで働きながらバリスタについて学んでいくこともできます。
実店舗で働きながらバリスタについて学ぶメリットは、カフェの現場で本当に必要な知識や経験を体感しながら得られることです。
実務を通しての経験は、講座などの座学と比較して生の知識や技術を習得することができます。本物のバリスタの仕事を目で見て、直接指導をしてもらうことで、実践的な密度の濃い知識や技術を効率よく身につけることができるでしょう。
また、実店舗で働けば収入を得ることができるので、自らの開業資金を調達しながらバリスタについて学べるという大きなメリットもあります。
自分が今後開業したいカフェの理想像と同じようなお店がある場合は、そこで働きながらバリスタの仕事を経験することでより開業への近道にもなります。目標とするバリスタの元で学ぶことができれば、大きなスキルアップができるでしょう。
◆資格を取得する
先述したとおり、バリスタなるために取得しなければならない資格はありませんが、コーヒーに関係する資格は多数あります。
資格を取得するメリットとしては、バリスタとしてより高度な知識や技術を習得していることを証明できることです。
権威をお店の集客やブランディングなどに活用できますので、バリスタに関する資格は取得をして損はないでしょう。
バリスタの資格にはどんな種類がある?
こちらでバリスタに関係する資格を紹介していきます。
気軽に挑戦できるものから本格的なものまで様々ありますので、あなたのお店や今の知識に合わせてぜひチャレンジしてみてください。
◆JBAバリスタ
JBAバリスタライセンスとは、日本バリスタ協会が認定しているバリスタの資格です。
レベル1~3に資格が分かれており、バリスタに必要となる専門的な知識と技術を身につけることができます。本格的なプロのバリスタを目指したいという方におすすめの資格です。
JBA認定校でのスクールを受講し、その後のライセンス試験に合格することで資格取得となります。認定試験の試験官は、エスプレッソの本場であるイタリアのカフェ経営者や、ジャパンバリスタチャンピオンシップの審査員を務める方など、コーヒーのプロフェッショナルです。
JBAバリスタの各レベルについて、以下で解説していきます。
・JBA Barista Level1
JBAの定める基準レベルのコーヒーに関する知識や、エスプレッソを抽出する技術が求められます。
基礎的な内容が主となるので、手始めにバリスタとしての仕事を覚えてみたいという方にもおすすめです。コーヒーのいれ方はもちろん、水や牛乳などの原材料やマシンの扱い方についても学ぶことができます。
・JBA Barista Level2
レベル2は、お客さまにコーヒーの良さを伝えることができるレベルが求められます。
レベル1で習得した知識にプラスしたより理論的な内容を勉強し、エスプレッソの抽出やカプチーノを作る技術、テイスティングなどスキルのブラッシュアップも必要です。
さらには身に付けた知識をお客さまに正しく伝え、コーヒーについて理解してもらうためのサービス面も重視されます。
・JBA Barista Level3
バリスタとしての仕事を熟知した最高難度の資格です。
エスプレッソの扱いが完璧にこなせるようになり、世界中のコーヒーに精通するレベルの知識が求められます。コーヒー豆の品種や精選方法、焙煎による香りや味わい、ブレンドによる味の変化など、高度なテイスティング能力も必要です。
お客さまへのコーヒーの提案や深い質問にも答えられるような、コーヒーに関するスペシャリストとしての振る舞いや自覚を身に付けることが求められます。
◆コーヒーマイスター
コーヒーマイスターとは、コーヒーに関する確かな知識を有し、お客さまにレベルの高いコーヒーを提供できることを示す資格です。
お客さまにコーヒーのある生活を提案できるような知識を習得できるので、知識や技術はもちろん接客に活きる資格を取りたいという方にコーヒーマイスターはおすすめです。
コーヒーマイスターの資格は、一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)による「コーヒーマイスター養成講座」の受講が必要です。
受講はテキスト形式で行われており、自宅で学ぶことができます。その後に実技講習会を受講し、認定試験に合格することができれば、コーヒーマイスターの資格を取得することが可能です。
◆コーヒーソムリエ
コーヒーソムリエとは、コーヒーに関連する豊富な知識と高いレベルの抽出技術を身に付けている人のことをいいます。
コーヒーソムリエは日本安全食料料理協会(JSFCA)が認定する資格です。JSFCAとは、日本における食の知識や文化のレベルを向上させるために設立された協会で、コーヒー以外にも様々な料理や飲み物の資格を設けています。
コーヒーソムリエの試験内容は、コーヒーの歴史や産地、焙煎方法やコーヒーのいれ方など、基本的な知識が中心です。
コーヒーソムリエ資格の受験は、日本安全食料料理協会(JSFCA)のサイトから受験の申し込みをすることができます。他の資格とは異なり、試験前の講座を受ける必要がないところが特徴です。
コーヒーに関する知識をすでに持っている方や、独学でコーヒーの勉強をしたい方におすすめです。
まとめ
バリスタは美味しいコーヒーをいれ、お客さまをおもてなしするプロフェッショナルです。
バリスタになるために資格や免許は必要ありません。本格的なバリスタを目指すのなら育成スクールの講座で学ぶほか、アルバイトで実際の店舗で働きながら勉強する方法などがあります。
バリスタに関係するコーヒーの資格はいくつかあり、資格を取ることはお店の集客やブランディングなどカフェ経営にメリットをもたらします。
資格試験や大会などにチャレンジしながら腕を磨いて、コーヒーのプロフェッショナルを目指しながらカフェ経営を行っていきましょう。
キーコーヒー 業務用関連コンテンツはこちら
開業支援システム、コーヒーセミナー、キーコーヒーの飲食向けサービスなど、法人の皆様に向けたサービスをご紹介します。
キーコーヒーへのご相談・お問合せはこちらあわせて読みたい!オススメ記事