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カフェ開業は難しい?よくある失敗例と経営を成功へ導く対策とは

開業方法・準備運営ノウハウ

これからはじめてカフェを開業する場合や、脱サラしてカフェオーナーになる場合、できれば失敗せずにお店を軌道に乗せたいものです。カフェの開業は難しいのか、カフェ経営を成功させるには、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。

ここでは、カフェ経営で失敗しやすいポイントや失敗しないための対策についてわかりやすく解説しています。開業前と開業後に分けてポイントを紹介していますので、開業前の準備に加え、カフェ経営時の参考としてもお役立てください。

カフェ開業で失敗しやすい原因

カフェ開業で失敗しやすい原因には、以下のような点が挙げられます。

リサーチが足りない

カフェを開業しようとする物件周辺のリサーチが不足していると、開業後の経営に影響が出ることがあります。似たようなコンセプトのカフェが既に存在していて人気がある場合、既存店と比較されやすいからです。メニューや味、価格だけでなく、店舗の内装や接客なども比較対象となるため、どんな点がどのくらい差別化できるかをしっかりと考える必要があります。

店舗を利用するターゲットとなる人がどの程度周囲にいそうかもリサーチが必要です。住宅街かオフィス街か、近隣住民の年代や学生、社会人といった属性によっても、カフェのニーズは異なります。

周辺のリサーチをしっかり行なわないと、魅力的なコンセプトのカフェを開いても思う様な集客に繋がらない場合があるため注意が必要です。

計画が不十分

カフェに限らず、事業を始める際やお店を開く場合には、将来的な見通しや事業計画なども充分に練っておくことが大切です。

計画が不十分なまま開業すると、内装などにお金をかけ過ぎて初期費用がかさみ、せっかく繁盛しているのに運転資金が足りなくなる、あるいは融資が間に合わず資金がショートする、といったリスクが高まる可能性があります。

最初のうちは赤字が出ても営業を続けられる余裕を残しつつ、しっかりと利益が出るような価格設定や仕入にする必要があるでしょう。

宣伝活動が充分でない

自信のあるメニューや内装に力を入れて素敵なカフェを開いたら、そこにカフェがある事を1人でも多くの人に知ってもらう努力が重要となります。

宣伝活動が充分でないと来店のきっかけになりにくく、経営を成功させるのに時間がかかってしまうでしょう。

また、開業当初には積極的に宣伝を行い、目新しさも手伝って一時的に繁盛しても、数ヵ月もすると落ち着いてしまうケースがあります。効果的な宣伝や集客活動を継続しないと、カフェ経営の先行きについて不安になるケースもあるでしょう。

カフェのコンセプトと立地条件が合わない

駅に近い都心のカフェと郊外にあるカフェとでは、集客に繋がるコンセプトが異なる場合があります。

一般的に、住宅街や郊外にあるお店は、ゆったりと寛ぐ時間が持てるカフェや、フードメニューに力を入れているカフェなどのニーズが多い傾向にあります。

一方、オフィス街や駅に近い都心では人通りが多く、回転率も高くしやすい反面、フードやドリンク提供にスピード感が求められる、競合店との競争が激しい、賃料が高いといったデメリットも生じやすいものです。

どのようなカフェを開きたいか、どんなポイントを重視したカフェにしたいかは、立地条件によって左右される側面もあることを考慮しておきましょう。

お店や接客、メニューに問題がある

事業計画や周辺リサーチ、宣伝やコンセプトがしっかりとしていても、カフェのメインであるメニューと接客に魅力がなければ、経営の継続は難しくなってしまいます。

「ドリンクがぬるい」「注文が来ない」など直接クレームを受ける場合もありますが、何が原因かをお店に告げることなく、そのまま二度と来店しなくなるケースも少なくありません。ネット上などに悪い評価を上げられるリスクも高まるため、接客や店内の清掃、メニューの改善など、お客様が直接関わる部分については、日々こまめにチェックすることが大切です。

カフェ開業を成功させる対策

次に、失敗しないでスムーズにカフェを開業するために押さえておきたい対策について解説します。

カフェのコンセプトを固めておく

開業するカフェのコンセプトは、物件探しをする前の段階からしっかりと固めることが大切です。たとえば「リーズナブルな価格とスピード感で、おいしいコーヒーに特化して提供するカフェ」と「高級感のあるゆったりとした空間で、ランチやディナー、アルコールも楽しめるカフェ」では、ふさわしい立地や物件の間取り、価格設定、メニューなどに大きく関わってくるでしょう。

大まかなコンセプトが決まったら、テイクアウトに対応するのか、雑貨などの販売スペースやギャラリーを設けるか、主力にしたいフードやドリンクといった点も決めていきましょう。

インテリアやわずかな席数の増減など、細かな部分は開業後の状況を見ながら改善していくことも可能です。物件の間取りや立地を決める上で重要となる部分をしっかりと固めることで、失敗のリスクは減らせるでしょう。

良い物件を探して開業する

カフェのコンセプトを決めるのと同時進行で、物件はこまめにチェックすることをおすすめします。良い物件は競争率が高く、空きが出てもすぐに埋まってしまいやすいからです。

営業許可証の申請や取得する際も、物件の図面や内装工事の完了予定日など、物件が決まっていないと進められない手続きもあります。

開業のスケジュールをスムーズにするためにも、日頃からこまめに物件探しをして、良い物件が見つかったら開業、の流れで進めるのがよいでしょう。

良い物件であっても、初期費用が手持ちの資金で賄えるかどうかは考慮して契約することが大切です。開業後の運転資金に余裕を持たせるためにも、初期費用はできるだけ抑えたいところ。初めてカフェを開業するなら、工事の手間が少ない居抜き物件や小さな間取りでも開業できるコーヒースタンドなどのほか、キッチンカーを利用した移動式カフェなども初期費用を抑えることができるのでおすすめです。

開業までの計画をしっかりと立てる

物件を契約したら、営業許可証の申請や内装工事の業者選定、保健所の立会いやチラシ配布など、あっという間に時間が過ぎていきます。カフェ開業までには各所と連絡・連携を取り、複数のスケジュールを管理しながら進めることが大切です。計画がスムーズに進まないと、家賃が発生しても営業できない期間が長くなり、費用だけがかさむ可能性も高まってしまいます。

仕入れる食材や備品なども、開業後に足りなくなって慌てないように準備しましょう。賞味期限やストック場所の広さ、運転資金などと相談しながら、適切な量を発注するようにします。

カフェ経営を成功させる対策

カフェ開業にこぎつけたら、少しでも早く経営を軌道に乗せたいもの。カフェ経営を成功させるための対策には、以下のような点が挙げられるでしょう。

広告・宣伝活動は積極的に

お店を1人でも多くの人に知ってもらうために、宣伝や広告、PR活動は積極的に行いましょう。オープン当初だけでなく、開業後も継続して宣伝することが大切です。

季節に応じた限定メニューやキャンペーン、割引といったイベントを定期的に行うことで「行ってみようかな」と思ってもらいやすくなります。

チラシやポスターといった販促品だけでなく、SNSでお店の様子や日々の出来事などを画像と共に投稿するのもおすすめです。広告効果だけでなく、お店に親しみを持ってもらうのにも役立つでしょう。

利益率や客単価などを意識する

「お客さんは来ていて売上も伸びているのに、手元にお金が残らない」「忙しいのに赤字の月がある」といった場合には、価格設定と原価を見直してみましょう。

よく売れている商品の原価率や利益率が悪い場合は、価格改定を検討した方がよいかもしれません。

周辺の競合店とのバランスなどで大幅な値上げが難しい場合は、利益率の高い新メニューを開発する、仕入値の安い商品や仕入先を開拓する、といった対策を取るのもよいでしょう。

1人あたりの単価が低い場合は回転率を上げられるか、ついでに注文したくなるようなメニューがないか、などを検討します。

問題点がないかをチェックする

開業当初はスムーズに行かなかった調理や接客、オーダーの取り方やレジ対応なども、慣れてくれば次第に早く正確にできるようになってきます。その一方で、忙しさから清掃に手が回らなかったり、気の緩みからくるオーダーミス、接客上の失敗などが出て来たりするケースもあるでしょう。

どんなお店でも、人が運営している以上、多少の間違いやミスは出てきます。普段から誠実に対応していれば、大きなトラブルになることは少ないものです。

とはいえ「メニューの記載がわかりにくい」「テーブルが傾いていて危ない」「備品が壊れたままになっている」といった問題点があるのに、改善しないのはおすすめしません。

お客様の声は極力お店に反映し、問題があればすぐに対応、改善することが大切です。必要なら、店内にアンケート用紙を設置するのもよいでしょう。

プロのノウハウを活かして失敗しないカフェ経営・開業を

「初めてのカフェ開業は失敗したくない」「スムーズな開業、経営でカフェオーナーを目指したい」という場合は、プロのノウハウを活かして開業する方法もあります。

KEY‘S CAFÉでは、加盟料やロイヤリティがかかることなく、物件選定から研修、開業後のアフターサポートも受けられます。選択肢として、老舗の本格コーヒーが提供できる新しいスタイルのカジュアルカフェを検討してみてはいかがでしょうか。

しっかりとした準備・計画でカフェ開業を成功させよう

カフェ開業や経営で失敗する原因と対策を知っていれば、初めてのカフェ開業も難しいものではありません。コンセプトづくりや周辺リサーチ、事業計画の作成をしっかりと行い、自己資金には余裕を持たせて良い物件を見つけることが、カフェ成功の近道といえるでしょう。

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