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サイフォン式
19世紀の初め頃にヨーロッパで開発されたサイフォン。蒸気圧を利用してお湯を押し上げ、高い温度のお湯とコーヒー粉を浸漬して抽出します。抽出時間を守れば、香り高いコーヒーが味わえ、慣れると意外と簡単にいつも同じ味わいのコーヒーが楽しめます。科学実験のような、アルコールランプで幻想的な、目で見ても楽しめる器具の一つです。
必要な器具
・サイフォン器具一式(ロート、フラスコ、スタンド、ろ過器、アルコールランプ)
・ろ過布
・へら
・コーヒー粉(中挽き)
・コーヒーを入れる容器
・1分計(キッチンタイマー)
・はかり
サイフォン式(下準備)
1 ろ過布を流水で洗い、ネル面(起毛のある面)を外側にして固く絞り、広げてシワをのばします。ネル面を外側のまま、中央に金属のろ過器を置き、ろ過布の2本のタコ糸を写真①のように強く引張り、しっかりと取り付けます。ヒモは蝶々結びにして、余った分は金具との間にしまっておきます。これがフィルターの役目をします。
※新品の布は表面に糊が付いているため、ぬるま湯でもみ洗いして落としてから、コーヒー粉を加えた水で20分程煮て、コーヒーをなじませます。
(目安 水1Lに対してコーヒー粉10g)
※新品の布は表面に糊が付いているため、ぬるま湯でもみ洗いして落としてから、コーヒー粉を加えた水で20分程煮て、コーヒーをなじませます。
(目安 水1Lに対してコーヒー粉10g)
写真①
2 ろ過器に付いている鎖を下にしてロートに入れ、写真②のように鎖を下にして引っぱり、フックをロート先に引っ掛けます。これで器具の準備は完了です。
写真②
サイフォン式コーヒーのいれ方
1 コーヒーとお湯の準備をします。
杯数分のコーヒー粉を別容器に用意します。あらかじめお湯を通して温めたフラスコに、使用湯量(でき上がり量の2割増しのお湯)をはかり、ボールの底の水気を拭き取り、アルコールランプに火を付けて沸かします。
【目安の分量表】 | |||
---|---|---|---|
杯数 | コーヒー粉量 | でき上がり量 | 使用湯量 |
1杯 | 12g | 120 ml | 144 ml |
2杯 | 24g | 240 ml | 288 ml |
2 フラスコのお湯が沸騰したら、一旦火元から外し、ロートにコーヒー粉を入れ、フラスコにロートをしっかり差込み、火元に戻します。
※沸騰は、ろ過器の玉鎖に気泡が連続的に立つことで確認することができます。
3 お湯がロートに上がってきたら、1分計をスタートして、写真③のように竹ベラで全ての粉にお湯が浸透するよう手早く全体を攪拌します。そうすると、写真④のように泡、粉、液体の3層に仕上がります。その際竹ベラの先がフィルターに触れると濁りの原因となりますので注意してください。
写真③
写真④
4 1分経過したら火を消し、写真⑤のようにもう一度攪拌します。
写真⑤
5 写真⑥のようにコーヒーが完全に落ち終わったら、ロートを前後に動かし、ロートとフラスコの間に隙間を作り外します。あらかじめ温めておいたコーヒーカップに注ぎます。
写真⑥
ろ過布の取り扱い
・新品のろ過布は表面に糊が付いているため、ぬるま湯でもみ洗いして落としてから、コーヒー粉を加えた水で20分ほど煮込み、コーヒーをなじませます。
・使用後の布は、ろ過器の金属フィルターから外してよく水洗いし、フタ付きの容器に水をつけたまま冷蔵庫で保管します。(保管用の水は1日3回ほど取り替えます)
・使用後の布を洗う際は流水で、洗剤は使用しません。洗剤で洗うとその匂いが布に移り、乾燥させると布目についたコーヒーの脂肪が酸化します。
・使用後の布は、ろ過器の金属フィルターから外してよく水洗いし、フタ付きの容器に水をつけたまま冷蔵庫で保管します。(保管用の水は1日3回ほど取り替えます)
・使用後の布を洗う際は流水で、洗剤は使用しません。洗剤で洗うとその匂いが布に移り、乾燥させると布目についたコーヒーの脂肪が酸化します。