自宅でおいしいコーヒーゼリーが楽しめる!作り方やおすすめのアレンジも紹介

身近なデザートとして愛されているコーヒーゼリーはどのように作るのか、コーヒーゼリー発祥の歴史、自宅で作れる基本のレシピなども気になるところです。

この記事では、コーヒーゼリーを作る方法や歴史などの概要やアレンジ方法もご紹介します。

コーヒーゼリーを作る方法

コーヒーゼリーはどのように作るのか、必要な食材や発祥の歴史などについてご紹介します。

コーヒーゼリーとは

コーヒーゼリーとは、コーヒーをゼリー状に固めたデザートのこと。そもそもゼリーとは、果汁などに寒天やゼラチンを加えて固めたデザートをさします。

ゼラチンや寒天を使ったメニューにはコーヒーゼリーのほか、フルーツゼリーやミルク、紅茶などを固めたデザートとしてのゼリーに加え、お肉や魚、野菜などを固めたテリーヌやゼリー寄せなど、料理としても広く使われています。

コーヒーゼリーに必要な食材は?

コーヒーゼリーを作るのに必要な食材はシンプルで、抽出したコーヒーとゼラチンがあれば作ることができます。

ゼラチンとは、コラーゲンと呼ばれる動物由来のたんぱく質からできたもので、熱すると溶け、冷やすと固まる性質があるため、ゼリーやババロアなどを作る際に広く使われています。

コーヒーゼリーを作る際は、ゼラチンのほかに寒天やアガーを使って作ることも可能です。寒天はテングサなどの海藻を原料としており、アガーはカラギーナンと呼ばれる海藻やマメ科の種子から抽出された成分からできています。いずれも単体では無味無臭ですが、アガーはとろっともっちりした食感、寒天はさっくりと固めの食感、ゼラチンはやわらかくつるんとした食感と違いがあるため、お好みで選ぶとよいでしょう。

純粋にコーヒーの味わいを楽しみたい場合はそのままで、シュガーシロップやクリームなどをトッピングして、甘みとコーヒーの風味のマリアージュを楽しむのもよいでしょう。

コーヒーゼリーの歴史

コーヒーゼリーがいつ、どのように普及したかは諸説あり、海外が発祥ともいわれていますが、日本で食べられるようになったのは大正時代頃からといわれています。

コーヒーゼリーがデザートとして浸透したのは昭和40年前後で、当時は「食べるコーヒー」とも呼ばれていたのだとか。

現在では、定番のデザートとして愛されるようになっています。

▶ 関連動画:「コーヒーゼリーの作り方」はこちら

▶ 関連動画:【アレンジレシピ】やわらかコーヒーゼリーの作り方・楽しみ方はこちら

自宅で本格的なコーヒーゼリーが作れる!基本のレシピ

自宅で簡単に本格的なコーヒーゼリーが楽しめる基本のレシピをご紹介します。

コーヒーゼリーのベースとなる「急冷式アイスコーヒー」のレシピもご紹介していますので、おいしいアイスコーヒーを作りたい際の参考としてもご活用ください。

急冷式アイスコーヒーの作り方

コーヒーゼリーにそのまま使える急冷式アイスコーヒーの作り方は以下の通りです。

<材料(出来上がり量 400ml)>

  • コーヒー粉(深煎り) 40g
  • お湯 (90~95℃で500ml以上を用意しておく)
  • 氷 160g

<器具>

  • ・クリスタルドリッパー
  • ・クリスタルドリッパー用フィルター
  • ・500ml用サーバー
  • ・抽出用ポット
  • ・スプーン

<作り方>

  • 1. クリスタルドリッパーにフィルターをセットし、コーヒー粉を入れる
  • 2. お湯を粉の倍量(ここでは80ml)を注ぐ。中心から渦巻き状になるよう、20秒ほどかけて注ぐ(蒸らし作業)。
  • 3.ドリッパーの中心に500円玉サイズほどの円を描くようにして、4~5回に分けてお湯を注いでいく。目安として、240mlのメモリまで2分30秒~3分かけて抽出する。
  • 4. 氷を400mlのメモリになるまで入れ、ゆっくりスプーンでかき混ぜて急冷したら出来上がり。

コーヒーゼリーの基本の作り方

アイスコーヒーができたら、コーヒーゼリーを作っていきましょう。

コーヒーゼリーの基本の作り方は以下の通りです。

<材料>

  • アイスコーヒー400ml
  • ゼラチン12g
  • 水60ml(ゼラチンふやかし用)

<作り方>

  • 1. アイスコーヒーはあらかじめ準備し、常温に戻しておく。
  • 2. ゼラチンを少しずつ水に振り入れ、ふやかす。使用時に湯煎で溶かすふやかして溶かす。15分以上ふやかす。使用時にレンジで数十秒ほど加熱してサラッとした状態にする。
  • 3. 常温のアイスコーヒーをかき混ぜながら、2のゼラチンをゆっくりと加えて混ぜ合わせる。
  • 4. ゼラチンを混ぜたコーヒー液をグラスに流し入れ、表面の泡を取り除く。
  • 5. 冷蔵庫で冷やし固めて出来上がり。

お好みでホイップクリームやアイスクリーム、シロップを添えてもおいしく楽しめます。

コーヒーゼリーを作る際のポイント

コーヒーに対してゼラチンを3%の割合にすると、しっかりとした固めのコーヒーゼリーに仕上がります。

上記のレシピは3%の割合で作っていますが、1%ではゆるめに、2%でプルプルの一般的なコーヒーゼリーとなります。

ゼラチンを振り入れた後に15分置くことで、より口当りがなめらかになります。ゼリーに使用する急冷式アイスコーヒーは作り立てでも作り置きでもどちらでも使用していただけます。

コーヒーゼリーのおいしい食べ方

コーヒーゼリーのおいしい食べ方と、おすすめのトッピングをご紹介します。

まずはそのままでコーヒーの香りと味わいを楽しむ

基本のレシピでは、砂糖やクリームを入れずに作っているため、純粋にコーヒーの香りや味わいを楽しむことができます。

コーヒーの種類を変えて複数のコーヒーゼリーを作り、食べ比べてみるのも楽しいでしょう。

おすすめのトッピング

コーヒーゼリーに添えるおすすめのトッピングとしてはミントの葉、生クリーム、練乳などが挙げられます。

生クリームは泡立てずにトッピングするのが定番の方法ですが、ホイップしてココアパウダーなどをかけると見栄えもよく、味や口触りのよいアクセントとなっておすすめの食べ方です。

ミントとアイスコーヒーは意外性のある相性の良い組み合わせです。コーヒーゼリーにミントをトッピングすると爽やかな味わいを楽しめます。残ったミントと急冷式アイスコーヒーでミントコーヒーをつくるのもおすすめです。

コーヒーゼリーのおいしいアレンジ方法

シンプルなコーヒーゼリーを楽しんだら、おいしいアレンジ方法も試してみましょう。ここでは、コーヒーゼリーのアレンジ方法についていくつかご紹介していきます。

アイスと食べる

コーヒーゼリーに添える生クリームの代わりに、アイスクリームやシャーベットなど、冷たいデザートを添えて一緒に食べてみましょう。

ラム酒、オレンジリキュールなどを加えれば、冷たくておいしい大人のデザートに変身します。食後のデザートやおやつタイムなどにおすすめのアレンジ方法です。

クラッシュする

コーヒーゼリーをクラッシュすることで、また違った食感が楽しめます。ミルクやトニックウォーターと合わせて太めのストローを添え、コーヒードリンクとして楽しむのもおすすめ。気分転換や作業中のコーヒーブレイクに、いつもと違った食感と飲みごたえを楽しめます。

異なる食感や風味を楽しむ

ゼラチンの割合を変えて固め、異なる食感を食べ比べてみてもよいでしょう。コーヒーの種類を変えれば、同じ作り方でも異なる味わいのコーヒーゼリーが楽しめます。

軽くクラッシュして上の層はやわらかめに、下へいくほど固めになるようトッピングしたり、複数種類のコーヒーを使ったゼリーを使って味のグラデーションを楽しんだりするのもおすすめです。

グラスや型にこだわる

コーヒーゼリーを作る際は、流し入れるグラスにこだわってみるのも楽しみの1つ。レトロなグラスやカクテルグラスを使ったり、丸形やスクエアの型を使ったり、ゼリーの形や盛り付けるグラスのデザインにこだわってみましょう。

コーヒーゼリーのアレンジレシピ「カフェ・ジュレ・オ・レ」

コーヒーゼリーのアレンジレシピとして「カフェ・ジュレ・オ・レ」もご紹介します。

<材料>

コーヒーゼリー 100g

牛乳 30ml

<作り方>

1. 冷やし固めたコーヒーゼリーをスプーンですくってグラスへ入れる。

2. ゼリーの入ったグラスへ牛乳を注ぎ、太めのストローをさして出来上がり。

ゼリーの食感とミルクのハーモニーが楽しめるカフェ・ジュレ・オ・レ。コーヒーゼリーがあれば簡単に作れるので、ぜひお試しください。

コーヒー教室講師監修の動画コンテンツでは、カフェ・ジュレ・オ・レの作り方について、コーヒーゼリーを作るところから動画でわかりやすく確認できます。

本格的な味わいを自宅で再現したい際にぜひチェックしてみてください。

▶ コーヒー教室講師監修!動画コンテンツ「コーヒーゼリーの作り方・楽しみ方」はこちら

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自宅で本格的なコーヒーゼリーを楽しもう

コーヒーゼリーは、アイスコーヒーとゼラチンや寒天があれば作れる、シンプルながらコーヒー本来のおいしさが味わえる魅力的なデザートです。ゼラチンの配分を変えて作ったり、クラッシュしてミルクと合わせたり、アレンジ方法もさまざま。基本レシピやおすすめのアレンジレシピを参考に、自宅で本格的なコーヒーゼリーを楽しみましょう。