コーヒーを使ったお酒「コーヒーカクテル」には、どんな種類があるのでしょうか。お酒とコーヒーとの組み合わせ方や楽しみ方、自宅でも試せるコーヒーカクテルの作り方など、気になる方も多いでしょう。
本記事では、コーヒーカクテルの楽しみ方や作り方に加え、代表的なコーヒーカクテルの種類と基本レシピについてご紹介しています。「コーヒーも飲みたいけど、お酒も楽しみたい」という際の選択肢として、またコーヒーカクテルの魅力を知りたい際の参考としてお役立てください。
Contents
コーヒーカクテルの楽しみ方
コーヒーカクテルにはどんな楽しみ方があるのか、お酒との組み合わせは決まっているのか、よく飲まれるシーンや季節はあるのかについて見ていきましょう。
コーヒーとお酒の組み合わせは無限大
コーヒーに合うお酒は意外と多く、さまざまなコーヒーカクテルが世界的に幅広く楽しまれています。
抽出したコーヒーにウィスキーやラムを合わせるほか、コーヒー焼酎やコーヒーリキュールを使ってカクテルを作る方法もあります。
合わせるお酒の種類に加え、コーヒー豆の産地や焙煎度合いの違いによっても味わいは異なってくるため、同じカクテルでも無限大の組み合わせが楽しめるのです。
コーヒーとカクテルを合わせる世界大会“Coffee In Good Spirits Championship”なども開催されており、今後コーヒーカクテルの注目度はさらに高くなっていくでしょう。
※Coffee In Good Spirits Championship(コーヒー イン グッド スピリッツ チャンピオンシップ)とは、コーヒーにスピリッツ、ウィスキーなどを加え、オリジナルコーヒーカクテルを作る世界的な大会のことです。
幅広いシーンや季節を問わず楽しめる
食事の際に「お酒にするか、コーヒーにするか」と迷ったら、コーヒーカクテルを選ぶのもおすすめです。
もちろん、純粋にコーヒーカクテルそのものを楽しむ目的でもOK。コーヒーカクテルにはホットメニューもあり、夏でも冬でも季節を問わず、ぴったりのカクテルを見つけることができるでしょう。
コーヒーカクテルは簡単に試せるメニューも多いため「コーヒーカクテルを飲んでみたい」と思ったら、自宅で作ることもできます。
コーヒーカクテルの作り方
コーヒーカクテルを作る方法にはいくつかの種類があります。メインとなる作り方は、次のように分けられます。
抽出したコーヒーを使う
抽出したコーヒーとお酒を合わせて作る方法です。抽出したコーヒーをウィスキーやラム酒などのお酒で割り、ソーダやジュースなどを加えて作ります。フレッシュでさわやかなソーダ割りやジュース割りだけでなく、ミルクを加えたクリーミーなカクテルもあります。
コーヒーリキュールを使う
コーヒーを使ったリキュールでカクテルを作る方法です。コーヒーリキュールを使った代表的なカクテルとして、カルアとミルクで作る「カルアミルク」が挙げられます。
カルア以外にも、コーヒー焼酎やラムベースのコーヒーリキュールなど、さまざまなコーヒーリキュールが市販されています。
コーヒー豆を使う
お酒にコーヒー豆を漬けて作る方法です。焼酎にコーヒー豆を漬け込んで作る「コーヒー焼酎」が有名で、コーヒー焼酎は自宅でも作ることができます。
コーヒーカクテルの作り方についてわかったところで、具体的なカクテルの種類や基本の作り方についても見ていきましょう。
コーヒーカクテルの種類と基本のレシピ
コーヒーカクテルを「ウィスキー」「ブランデー」「リキュール」「焼酎」の4つに分け、それぞれのお酒を使った基本の作り方をご紹介していきます。
ウィスキーを使ったコーヒーカクテル「アイリッシュコーヒー」
アイリッシュコーヒーは、その名の通りアイルランド発祥の温かなコーヒーカクテルです。極寒のアイルランド地域で、冷えた体を温めるために提供されたのが始まりとされています。
アイリッシュウィスキーの基本レシピは以下の通りです。
<材料>
- ホットコーヒー(深煎り) 120ml
- アイリッシュウイスキー 30ml
- 生クリーム 20ml
- 砂糖 適量(5~10g)
- 耐熱用グラス
<作り方>
- 1. 耐熱用のグラスにお湯を入れて温める。
- 2. 生クリームを泡立てる。七分立て程度にゆるく泡立てておく。
- 3. グラスが温まったらお湯を捨て、砂糖とアイリッシュウィスキーを加える。
- 4. 抽出したコーヒーを注いで少しかき混ぜる。
- 5. スプーンで泡立てたクリームをすくい、コーヒーの上に乗せて出来上がり。
以下のコーヒー教室講師監修動画コンテンツでも、アイリッシュコーヒーの作り方を動画でわかりやすくご紹介しています。
▶ 関連動画:【アレンジレシピ】BARを楽しむ?お酒を使ったアレンジコーヒーの作り方をご紹介!
ブランデーを使ったコーヒーカクテル「カフェ・ロワイヤル」
カフェ・ロワイヤルは、フランスの上流社会で愛されたコーヒーカクテルの1つです。フランス語で「王室のコーヒー」を意味し、かのナポレオンも愛飲したといわれています。
カフェ・ロワイヤルの基本レシピは以下の通りです。
<材料>
- コーヒー120ml(コーヒー粉12g使用)
- 角砂糖 1個
- ブランデー 15ml
- ロワイヤルスプーン(先端がカギ状になったスプーン)
- マッチまたはライター(柄の長いもの)
<作り方>
- 1. コーヒーを120ml抽出し、あらかじめ温めておいたカップへ注ぐ。
- 2. ロワイヤルスプーンをカップの縁に引っ掛ける。
- ※ロワイヤルスプーンとは、先端がカギ状になったカフェロワイヤル用のスプーンのことです。
- 3. ロワイヤルスプーンの上に角砂糖をのせる。
- 4. 角砂糖へブランデーをしみ込ませる。マッチなどで点火する。
- 5. マッチなどで点火し、角砂糖に火が点るまでスプーンの底を火で温める。
- 6. 角砂糖が溶けたらスプーンごとコーヒーに入れ、かき混ぜたら出来上がり。
角砂糖はお好みで1~2個入れてもよいでしょう。スプーンを事前に温めておくと、スムーズに着火しやすくなります。
※ご自宅で素人がやる場合は点火時が要注意なので一応注意する必要のあるレシピです。
リキュールを使ったコーヒーカクテル「スパークリングカフェ」
リキュールと炭酸を使った、さわやかな飲み心地が特徴のコーヒーカクテルです。
スパークリングカフェの基本レシピは以下の通りです。
<材料>
- アイスコーヒー 30ml
- 炭酸 100ml
- メープルシロップ 30ml
- キルシュワッサー 5ml
- 氷 適量
<作り方>
- 1. グラスにメープルシロップ、アイスコーヒー、キルシュワッサーを入れ、よく混ぜる
- 2. よく混ざったら氷を加え、炭酸を注いで出来上がり。
炭酸を注ぐ際、氷に伝わせるようにして静かに注ぐと綺麗な層にすることができます。
焼酎を使ったコーヒーカクテル「コーヒー焼酎ソーダ」
コーヒー豆を焼酎に浸して作る「コーヒー焼酎」と、コーヒー焼酎をソーダで割った「コーヒー焼酎ソーダ」の作り方をご紹介します。
コーヒー焼酎の作り方は以下の通りです。
<材料>
- 密閉できる蓋つきのガラス瓶など
- 焼酎 100ml
- コーヒー豆 10g
<作り方>
- 1. 瓶はあらかじめ煮沸するなど、消毒しておく。
- 2. 消毒した瓶へ焼酎とコーヒー豆を入れ、軽くなじませる
- 3. 1~2週間ほど冷暗所で保存したら出来上がり
コーヒー焼酎ソーダの基本レシピは以下の通りです。
<材料>
- コーヒー焼酎 45ml
- 炭酸水 120ml
- ライム(5mmの輪切りにしたもの)2枚
- ミント 適量
- 氷 適量
<作り方>
- 1. グラスにコーヒー焼酎を注ぎ、グラスの半分ほどまで氷を入れる。
- 2. ミントと輪切りにしたライムを入れ、さらに氷を入れる。
- 3.炭酸水を注いで出来上がり。
炭酸水で割ると甘みのないすっきりとした味わいになりますが、トニックウォーターに変更してもおいしく楽しめます。
ここで紹介したコーヒーカクテル以外にも、ジントニックやビールに少しコーヒーを加えるなど、気軽なコーヒーカクテルを楽しむこともできます。
特にビールにドリップコーヒーを加えるとコクや香ばしさが出て、黒ビールのように楽しめるためおすすめです。
コーヒーカクテルはアイデア次第です。自分だけのオリジナルコーヒーカクテルを試してみてはいかがでしょうか。
コーヒー教室講師監修!動画コンテンツのご紹介
キーコーヒーでは、コーヒー教室講師監修の動画コンテンツを数多く配信しています。コーヒーを使ったカクテルのレシピや作り方について、わかりやすく動画で確認することができます。
▶ 「コーヒーカクテルBAR」の動画コンテンツはこちら
▶ 【アレンジレシピ】BARを楽しむ?お酒を使ったアレンジコーヒーの作り方をご紹介!の動画コンテンツはこちら
ジャズやボサノバなどをBGMに、ハンドドリップで抽出したコーヒーやウィスキー、ラム酒のミニボトルを集めて、さまざまなコーヒーカクテルを飲み比べてみるのもおすすめ。お友達を招いて自宅BARを楽しんでみましょう。
コーヒーカクテルでちょっと大人なコーヒータイムを
コーヒーカクテルは、コーヒーとお酒の組み合わせで無限大の味わいが楽しめる飲み方として、世界でも広く楽しまれています。抽出したコーヒーとウィスキーやブランデーを合わせたり、コーヒーリキュールやコーヒー焼酎を使ったり、作り方も多様です。選ぶコーヒー豆によって同じコーヒーカクテルでも微妙に異なる味わいが楽しめるため、ちょっと大人なコーヒータイムを楽しみたい時に試してみてください。