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2024年05月08日(水)

アジア初!キーコーヒー社長の柴田 裕が
「ワールド・コーヒー・リサーチ」のボードメンバーに就任
~「コーヒーの2050年問題」解決に向け、生産者支援強化へ ~

 キーコーヒー株式会社(本社:東京都港区)代表取締役社長の柴田 裕は、この度、コーヒーに関する国際的な研究機関である「ワールド・コーヒー・リサーチ(以下「WCR」、本拠:アメリカ合衆国、CEO:Jennifer “Vern” Long)」のボードメンバーに就任しました。WCRが2012年に設立して以来、アジアおよび日本人として初のボードメンバーとなります。

■WCRとボードメンバーの役割について

 WCRは、本拠地をアメリカ合衆国に置き、世界20ヵ所以上のコーヒー研究機関、先進的科学研究所とのネットワークを介して運営されている非営利団体です。革新的なテクノロジーを提供し、コーヒー生産を進化させることで生産性と品質を高め、持続的なコーヒー生産の実現を目指し、長期的な供給の安定化に取り組んでいます。
 WCRのボードメンバーには、世界中のコーヒー企業から優れたリーダーが集結しています。ボードメンバーは、コーヒーの消費国かつ生産国の観点から、WCRの研究プログラムの活動に参画します。

■ボードメンバーへの就任背景

 WCRは、2015年にミラノ万博で提唱された「コーヒーの2050年問題」※1に対して、「コーヒーの多様性を守り、未来を守る」ために、さまざまな研究事業を推進しています。当社はWCRのビジョンに賛同し2016年から協力関係を開始し、2017年にはWCRが実施したIMLVT(国際多地域実証試験)※2に参画、現在も当社直営農園にて栽培試験を実施しています。
 このような背景から、今後もWCRとのさらなる協力関係を構築していくとともに、コーヒー産業の認知拡大を図るために日本での情報発信を強化すべく、当社代表取締役社長の柴田がアジア初となるWCRのボードメンバーに就任しました。

■WCRとキーコーヒーの関係性

2015年 ミラノ万博で提唱された「コーヒーの2050年問題」の解決に向け、WCRも重要案件と認識し、さまざまな研究・施策に着手。翌2016年、当社はWCRとの協力を発表。
2017年 WCRの栽培試験「IMLVT」をキーコーヒーがインドネシアの直営農園にて実施。
2022年 直営農園で栽培試験をしている唯一日本のロースターである点が評価され、キーコーヒーがWCRの「PARTNER」に認定。
2023年 WCRのロングCEOがキーコーヒー本社を訪れ、キーコーヒー社員向け講演会を実施。
2024年 キーコーヒー(株)代表取締役社長 柴田 裕がボードメンバーに就任。

画像のダウンロード2023年撮影(当社本社にて)
WCRロングCEO(右)と記念写真

■当社代表取締役社長 柴田からの抱負

 この度、WCRのボードメンバーになりましたことは大変光栄であり、改めて身が引き締まる思いであります。
 当社は、コーヒーの消費国である日本で104年前からコーヒーの製造・販売を行い、コーヒー生産国であるインドネシアでは、約50年前から直営農園を運営しており、現地の生産者や政府機関と共に地域一体型事業としてコーヒー産業の振興に取り組んでおります。
 
 「コーヒーの2050年問題」の解決のためには、コーヒーの消費者である我々が、コーヒー生産者に感謝することが重要であると考えます。品質や生産性の高いコーヒー栽培を可能とすること、そして適切な価格で購入してくことなどが、世界中の小規模生産者の支援となり、おいしいコーヒーを飲み続けられることに繋がります。
 
 当社は、持続可能なコーヒー生産を実現するべく、2022年に社長直轄部門「コーヒーの未来部」※3を立ち上げ、私が同部の部長を務めています。発足以降、産学官連携を強化し、WCRをはじめとするさまざまな機関・団体と連携しております。
 今回WCRのボードメンバーとなり、WCRとさらなる協力関係を築き、持続可能なコーヒー生産の実現を共に目指し、世界中の小規模生産者の支援に取り組む所存でございます。
 
 そして、コーヒー生産国での取り組みを日本の生活者の皆様にも興味・関心を持っていただけますよう、情報を発信してまいります。

<参考URL>

※1 「コーヒーの2050年問題」とは
コーヒーは北緯25度から南緯25度のコーヒーベルトと呼ばれるエリアで栽培される農作物です。
全世界のコーヒーの約6割を占める高品質なアラビカコーヒーは、気候変動による気温の上昇や降雨量の減少などさまざまな影響を受け、2050年には栽培適地が50%にまで半減すると言われています。
URL: https://www.keycoffee.co.jp/sustainable/2050.html

 

※2 2016年5月13日リリース 「World Coffee Research」と共同研究を開始
IMLVTの和訳は「国際品種栽培試験」 から 「国際多地域実証試験」に変更されています
URL: https://www.keycoffee.co.jp/news/2016/160513.html
 

 

※3 2022年1月31日リリース 「コーヒーの未来を守る専門部署を創設 『コーヒーの未来部』」
URL: https://www.keycoffee.co.jp/news/2022/220131.html

 

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