キーコーヒー株式会社（本社：東京都港区、社長：柴田　裕）は、コーヒー生産国における社会や環境課題への取り組みの一環として、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)^※１の『コーヒー生産者コミュニティの社会貢献・生活改善プロジェクト』に賛同し、「キーコーヒー クレルージュ基金」^※２の拠出金から、コロンビア サンタンデール地域の学校へ「コミュニティ用浄水フィルター」を提供します。

　現在、コロンビアの一部地域では浄水を得るための移動手段や衛生環境が整っておらず、飲料水不足に直面しています。なかでも学校における不足率は、2019年時点で国内で26％、農村地方では50％に相当すると言われており、安全な水を飲用できないことから、健康障害や栄養失調、適切な発育の欠如などが問題視されています。

　このような背景から、世界有数の規模を誇るコロンビアの農業関連NGO(非政府組織)のコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)は、コーヒー生産システムと組織における天然資源への配慮の促進策として『コーヒー生産者コミュニティの社会貢献・生活改善プロジェクト』を掲げ、その取り組みの一環として「コミュニティ用浄水フィルター」の支援を求めています。

　当社は、同プロジェクトに賛同し、「キーコーヒー クレルージュ基金」より拠出し、コロンビアの中でも古くからコーヒー栽培をしてきた地域の1つ、サンタンデール地域の学校へ「コミュニティ用浄水フィルター」を提供します。同浄水フィルターを使用することで、胃腸疾患の減少や膀胱がん、歯周病や甲状腺機能の低下などの健康問題を防ぎ、1機あたり40人以上の子ども達が恩恵を受けるとされています。

　キーコーヒーは、『珈琲とKISSAのサステナブルカンパニー』を掲げ、喫茶文化の継承と持続可能なコーヒー生産を実現する事業活動を行ってまいります。

※1 コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)とは
　1927年にコロンビアのコーヒー生産者によって設立された民主的な労働組合。現在では54 万以上のコーヒー生産者とその家族を代表する、世界有数の規模を誇る農業関連NGO(非政府組織)です。同連合会は、コロンビアのコーヒー生産の収益性、持続可能性、国際競争力の強化を目標に掲げ、コーヒー生産の指導、組織化、促進を行っています。

※2 「キーコーヒー クレルージュ基金」とは
　当基金は、当社がこれまで一世紀以上にわたって積み重ねてきた知恵や技術を活かして、次の100年もコーヒー生産国と消費国における社会や環境課題に取り組んでいくことを目的に、創業100周年記念日である2020年8月24日に設立されました。キーコーヒーグループの役員および従業員の募金や、イベント等のチャリティ活動を通じて、コーヒー生産国の社会福祉、自然環境の保全、また、災害救済のための支援のほか、日本国内外における災害救済や、コーヒー文化の継承、社会貢献に繋がる先への寄付について、機動的な支援を行っています。