カフェオレとはフランス語で「カフェ」は「コーヒー」、「オレ」は「ミルク」の意味になります。つまり、コーヒーとミルクを混ぜ合わせたものがカフェオレになります。
ここまで聞くと、名前が違うだけでカフェラテと同じ飲み物なのかなと思いませんか?実はカフェオレにはドリップコーヒーを使用します。ここがカフェラテとの大きな違いです。
カフェオレの作り方
(1) ドリップコーヒーをいれます。
(2) 温めたミルクを用意し、コーヒーと5:5の割合になるように入れてください。
【プロ編】カプチーノのベース、「エスプレッソ」の作り方
お店でいれるような美味しいエスプレッソ。どんないれ方をしたらあの素晴らしい味が再現できるのだろう。このような疑問を持ったちょっと上級者の方やプロ向けに、エスプレッソマシンを使ったエスプレッソのいれ方をご紹介します。
エスプレッソの作り方
1
前回使用したコーヒー粉を捨てる
エスプレッソマシンに取り付けるホルダーには前回抽出したコーヒー粉が残っていますので、そちらを取り除きます。
ホルダーとは写真のようにハンドルがついた器具のことです。ホルダーの中にはコーヒー粉を直接入れます。器具の下に付いている抽出口からエスプレッソが出てきます。
コーヒー粉を捨てる際にはノックボックスというコーヒー抽出後の粉を捨てるための容器を使います。
ホルダーにはコーヒー粉が残ってしまっている場合があるので、専用のハケで払い落とします。
なぜ抽出し終わったコーヒー粉を残しておくの?
マシンや器具の温度を保つためにもコーヒー粉を残しておくのは重要なポイントとなります。こうすることによって、コーヒーのホルダーも常に温かい状態になるので、コーヒーを抽出した際にも温度が下がりにくくなります。
また、マシンなどの金属臭を取ってくれるメリットもあります。
2
グラインダーで適量のコーヒー粉を挽き、ホルダーに入れる
エスプレッソ専用の「グラインダー」を使います。グラインダーとはエスプレッソ抽出時に使われる専用の粉砕機です。コーヒー豆を自動で挽いて、その時抽出する必要なコーヒー量のコーヒー粉を出してくれます。今回は2杯分のエスプレッソを抽出するために14g~16gの粉が出てくるように設定しています。1杯分のコーヒー粉の量は半分の7g~8gです。
コーヒー豆はとてもデリケートなため、その日の天候や気温、湿度などによって挽き目を変えなくてはなりません。こういった調整はグラインダーの数値を合わせることで対応できますが、毎日行うことが大切になります。お店によっては、数時間ごとに数値の調整を行うところもあります。
数値はしっかり合わせないと抽出時間や抽出量などに変化が生じてしまいますので重要です。
3
ホルダーに入れたコーヒー粉を平らにする
グラインダーからコーヒー粉を出した直後は表面が山になっているので、手で器具を軽く叩いて平らにします。
4
タンパーを使い、タンピングをする
先ほど平面上に整えたコーヒー粉をタンパーという器具を使い、コーヒー粉を押し固めます。ポイントは常に一定の力で、垂直に押すこと。エスプレッソの味わいが決まる大事な作業です。
一定の力を保ってダンピングする理由って?
美味しいエスプレッソをいれるにはタンピングの力を一定にしないと、嫌な苦味や渋味が出てしまいます。
一番美味しいエスプレッソを抽出するためにも、一定の力で行うタンピングをマスターしましょう。
また、表面を平らにすることで抽出時のお湯の通り道が均一になり、抽出量や味わいを保ちやすくなります。
5
マシン抽出口の洗浄をする
マシンの抽出口にかすが残ってしまうことがあるので、洗浄(リンス)をします。洗浄はエスプレッソマシンに付いているリンスボタンを押すと自動で行ってくれます。
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エスプレッソを抽出する
抽出口の洗浄が終わったら、ホルダーをエスプレッソマシンにセットします。抽出ボタンを押すと、5秒後にエスプレッソが抽出されるのでその間にカップを2つセットします。
30秒経ったところで、停止ボタンを押し抽出をストップ。30mlのエスプレッソが2杯抽出できました。
エスプレッソは必ず2杯からしかいれられないの?
エスプレッソマシンに使われるホルダーには注ぎ口が1つのものと、2つのものがあります。そのため、エスプレッソは1杯からでもいれることは可能です。抽出する際にバリスタがカップを2つセットするのを良く見る方には、疑問に感じると思います。
コーヒーは複数杯いれた方が安定した味わいが出せると言われています。これは全てのコーヒー抽出器具に言えることですが、美味しいコーヒーを1杯だけ抽出するのはとても難しいことなのです。
コーヒーをいれる際には、なるべく2杯以上作るようにして、じっくり時間をかけて、たっぷりのお湯を使って抽出すると味わいに変化が起こりにくく、安定します。
今回使用した豆
(左から)
「MODERATO(モデラート)」
ラテ系のメニューと相性の良い深煎りのエスプレッソです。ストレートだけでなく、ミルク系アレンジメニューやフレーバーシロップを加えるなど、多彩なメニューに対応します。「DELICATO(デリカート)」
コーヒー本来の酸味と苦味の調和を大切にするイタリア・ミラノのエスプレッソを再現しました。焙煎は中煎り。繊細で芳醇な味わいが楽しめます。