コーヒーのいれ方にこだわりたい場合、コーヒーメーカーとハンドドリップのどちらを選んだ方がよいのか迷ったことはないでしょうか。そもそも2つの方法でいれたコーヒーに味の違いはあるのか、それぞれのメリットやデメリットについても気になるところです。
ここでは、コーヒーメーカーとハンドドリップでいれたコーヒーの違いやメリットとデメリットに加え、おいしくコーヒーをいれるコツなどについてご紹介しています。
コーヒーメーカーとハンドドリップのどちらが自分に合っているかもわかるようになっていますので、コーヒーを楽しむ際の参考にしてください。
Contents
ハンドドリップとコーヒーメーカーの味に違いはある?
ハンドドリップとコーヒーメーカーで同じコーヒー粉を使った場合、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴と、味に違いが出る場合の理由について解説します。
ハンドドリップはいれ方次第で自分好みの味に調節できる
ハンドドリップでは、ドリッパーとフィルター、コーヒー粉とお湯があれば、手軽にコーヒーを抽出できます。シンプルで簡単なコーヒーの抽出方法である一方、いれ方次第で、自分好みの理想的な味わいを引き出すことも可能な奥の深さもあるいれ方です。
コーヒーメーカーは毎回同じ味にしやすい
コーヒーメーカーは、ドリッパーとフィルターにコーヒー粉をセットしたら、スイッチを押すことで自動的にコーヒーが抽出される電動の抽出器具です。
お湯の注ぎ方や蒸らしなどの工程をコーヒーメーカー任せにできるため、毎回同じ味にしやすい特徴があります。
ハンドドリップとコーヒーメーカーで味に違いが出る理由
ハンドドリップとコーヒーメーカーで味に違いが出る理由としては、コーヒー粉にお湯を馴染ませる時間や、お湯がコーヒー粉を通り過ぎる時間がコーヒーの味に影響する点が挙げられます。
また、同じコーヒー粉を使用してハンドドリップで抽出したとしても、いれ方が一定でない場合はいれる度に違う味になる可能性があるでしょう。
ハンドドリップでコーヒーをいれるメリットとデメリット
ハンドドリップでコーヒーをいれるメリットとデメリットについて、以下にわかりやすく整理してみましょう。
ハンドドリップのメリット
ハンドドリップのメリットとしては
- ・器具がリーズナブルに揃えられる
- ・場所を取らない
- ・電源が必要ない
- ・こだわりのいれ方を追求できる
- ・ゆったりと手でいれる時間を楽しめる
などが挙げられます。
ドリッパーは600~1,000円前後、フィルターは100円ほどで揃うため、コーヒー粉があればリーズナブルに本格的なコーヒーが楽しめる点がハンドドリップの大きなメリットといえます。コーヒーメーカーに比べると場所を取らず、電源を必要としない点も魅力です。お手入れも簡単で故障の心配がなく、ドリッパーにもさまざまな形状があるため、気軽に色んなドリッパーを試すことができます。
また、お湯の注ぎ方や蒸らす時間などを細かく調節できるため、経験を積むことで極上の一杯を抽出できるようになります。
ゆったりとハンドドリップする時間も、リラックスできる贅沢なひとときとして楽しめるでしょう。
ハンドドリップのデメリット
いれ方を細かく調節できるハンドドリップは、どの程度の量をどのくらい注ぐか、蒸らす時間はどのくらいかといった一定の知識と技術によって得られるものです。
そのため、デメリットとしては、うっかり工程を間違えたり、急いで蒸らす時間を短縮したりすると、味が安定しない点が挙げられます。
また、一杯ずつ手でいれるハンドドリップは、一度に大量のコーヒーを抽出するのにはあまり向いていません。また、コーヒーメーカーのように抽出を機械任せにできないため、忙しい時や他のことをしたい時などは不便に感じる場合があるかもしれません。
コーヒーメーカーでコーヒーをいれるメリットとデメリット
コーヒーメーカーでコーヒーをいれるメリットとデメリットについても見ていきましょう。
コーヒーメーカーのメリット
コーヒーメーカーでコーヒーをいれるメリットとしては
・技術がなくても毎回同じ味のコーヒーが楽しめる
・一度に大量のコーヒーが作れる
・コーヒーをいれている間に調理など他のことができる
などが挙げられます。
細かな調節はできないものの、コーヒー粉をセットするだけで毎回同じ味が楽しめる点は、コーヒー初心者にとって嬉しいポイントといえます。
一度に大量のコーヒーを作っておくことができるため、オフィスやコーヒーを飲む人数が多いシーンなどではコーヒーメーカーが活躍してくれます。コーヒーが自動で抽出される間に家事や仕事を片付けたり、読書を楽しんだりすることも可能です。
また、コーヒーメーカーのモデルによってはコーヒー豆を挽く機能がついているものもあり、挽きたての豆や細挽き、中細挽きなど挽き方を楽しめるものもあります。
コーヒーメーカーのデメリット
コーヒーメーカーのデメリットとしては、ハンドドリップよりもマシンが高額になりがちな点が挙げられます。キッチンによっては置き場所や電源を取る場所に困る場合もあるでしょう。
コーヒーのいれかたについて知識と技術を持つ方の場合、蒸らしなど細かなこだわりを反映させにくい点がデメリットに感じることもあるかもしれません。
お手入れや操作方法が難しく感じる場合もあるため、抽出も含めてコーヒーメーカーは機種選びが重要であるといえるでしょう。
ハンドドリップとコーヒーメーカー、どっちが自分に合っている?
自分にはハンドドリップとコーヒーメーカーのどちらが合っているか知りたい方は、以下を参考にしてみましょう。
ハンドドリップがおすすめの方
以下にあてはまる方は、ハンドドリップがおすすめです。
- ・コーヒーをいれるところから楽しみたい
- ・コーヒーメーカーは置き場所の確保が難しい
- ・一杯ずつ丁寧にいれるコーヒーの味にこだわりたい
- ・抽出器具にこだわりたい
コーヒーメーカーがおすすめの方
以下にあてはまる方は、コーヒーメーカーがおすすめです。
- ・朝はバタバタしがちだが、おいしいコーヒーが飲みたい
- ・大人数でコーヒーを飲む機会が多い
- ・たっぷりと大きなカップで飲みたい
- ・コーヒーの味を毎回安定させたい
- ・コーヒーメーカーの置き場所に困らない
シーンによってどちらもあてはまる場合、可能であればハンドドリップとコーヒーメーカーの両方を用意して、その日の状態や気分によってどちらのいれ方も楽しんでみてはいかがでしょうか。
ハンドドリップとコーヒーメーカーでおいしくいれるコツ
ハンドドリップとコーヒーメーカーそれぞれのおいしくいれるコツについて解説します。
コーヒーメーカーでおいしくいれるコツ
コーヒーメーカーでコーヒーをおいしくいれるコツとしては「おいしいと感じるメーカー(モデル)を選ぶ」ことがもっとも重要となります。
コーヒーメーカーはさまざまなメーカーが販売しており、モデルも多岐にわたります。特長や優れた点はメーカーやモデルによっても異なるため、購入前に販売店のスタッフや信頼できるサイトのレビューなどへしっかり確認して選ぶことが大切です。購入後も説明書を読み、手順や分量を守って使うようにします。
コーヒーメーカー選びのポイントとしては
初心者向け:ミル機能なし低価格タイプまたはミル機能付き全自動タイプ
こだわり派向け:細かい設定変更が可能なタイプ
に分けることができます。初心者でシンプルかつリーズナブルにコーヒーメーカーを使いたい場合は、ミル機能のない低価格タイプがおすすめです。初心者でも本格的なコーヒーを楽しみたい、という場合は、ミル機能付きで挽きたての豆が楽しめる全自動タイプのコーヒーメーカーを選ぶとよいでしょう。価格は1万円台と高めですが、安定した味を楽しむことができます。
こだわり派の方は、ハンドドリップに近い細かな調節が可能なタイプがおすすめです。
- ・豆の挽き具合
- ・温度
- ・注湯量
- ・注湯時間
- ・注湯回数
- ・ドリッパーの形や穴の数
- ・蒸らし
など、コーヒーの抽出に影響のある工程の調節が可能なコーヒーメーカーを選べば、忙しい朝でもこだわりのコーヒーが手軽に楽しめるでしょう。
また、ドリッパーの形によってコーヒーメーカーを選ぶ方法もあります。
ドリッパーの形による違いとしては
穴のタイプ:1つ穴タイプはじっくりと抽出されるのでコクがあり、しっかりとした味わいになり、複数穴タイプは抽出が早く、すっきりした味わいになります。
サーバーの材質:ガラス製はすぐに飲みたい方向けで、保温性のあるステンレス製は後でゆっくりコーヒーを飲みたい方向けとなります。
ドリッパーのフィルター:紙タイプは飲みやすく初心者向け、メッシュタイプは油分や微粉が入って重めの味になるためこだわり派向けとなります。
ドリッパーにセットするフィルターやコーヒー粉、軽量スプーンなど別途必要なものがないかもチェックしておきましょう。
ハンドドリップでおいしくいれるコツ
ハンドドリップでコーヒーをおいしくいれるコツは以下の通りです。
【基本のいれ方】
- 1. ドリッパーとサーバーにお湯を通して器具を温める
- 2. ペーパーフィルターをドリッパーに密着させ、杯数分のコーヒー粉を入れる
- ※この際、粉の表面を平らになるようドリッパーを持ち上げて軽く振る
- 3. 粉全体にお湯が浸み込むように、中央から外側に向かって渦を描くように注ぐ(1回目)
- 4. お湯が注ぎ終わったら20秒ほど蒸らす
- 5. 蒸らしが終わったら、2回目はたっぷりとお湯を注ぐ
- ※小さい円を描くようなイメージで、繰り返し注ぐ
- 6. 3回目以降、表面の泡が崩れないうちに注ぐことを意識して、2回目よりも少ない湯量で注ぐ(計5~6回で注湯を終わらせる)
- 7. 出来上がり
コーヒー粉をセットする際、粉の表面を平らになるようにすることで、お湯が全体にムラなく行き渡ります。
また、3回目以降のお湯を注ぐ際、抽出を促すために泡がなくならないうちに次の注ぎを行うことがポイントです。
ハンドドリップ、コーヒーメーカーに共通のポイント
ハンドドリップとコーヒーメーカーのどちらでいれる場合も、選ぶコーヒー粉が重要となることは忘れないようにしましょう。
産地や焙煎度合いのほか、保管状態によっても味は異なってきます。お気に入りのコーヒー粉を見つけて、それぞれのおいしいいれ方を参考にコーヒーを楽しんでみてください。
自分に合ったいれ方を見つけてコーヒータイムを楽しもう
コーヒーメーカーとハンドドリップはどちらにもメリットとデメリットがあり、コーヒーを楽しむシーンによってもおすすめのいれ方は異なります。忙しい朝はコーヒーメーカーで、ゆったりとした週末はハンドドリップなど、自分に合ったいれ方やお気に入りのコーヒー粉を見つけてコーヒータイムを楽しみましょう。
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