オーガニックカフェとは?マクロビとの違いや有機コーヒーの魅力を解説

ナチュラルでヘルシーなイメージのあるオーガニックカフェは、近年人気のカフェの1つです。オーガニックにはどのような意味があるのか、人気の理由などを改めて知ることで、オーガニックカフェをより楽しむことができるでしょう。

この記事では、オーガニックカフェの概要や無添加、マクロビとの違いなどについて解説しています。オーガニックコーヒーをはじめ、オーガニックカフェで扱われている代表的なメニューについてもご紹介していますので、オーガニック食材やメニューについて知りたい際の参考としても役立つ内容となっています。

オーガニックカフェとは

はじめに、オーガニックカフェとはどのようなカフェなのか、その概要について解説します。

オーガニック食材を使ったカフェ

オーガニックカフェとは、提供しているメニューにオーガニック食材を使用しているカフェのことをさします。オーガニックとは、化学肥料などを使わない栽培方法で「有機農業」とも呼ばれています。

オーガニック食材は、単に「有機農業によって栽培された食材」というだけでなく、オーガニックであることで「地球や環境に優しい」「動物や人間が健康的に摂取できる食材」といったメッセージも含まれているのが一般的となります。そのため、健康や環境に対する姿勢や取り組みについてわかりやすく打ち出しているオーガニックカフェも多いでしょう。

オーガニックと無添加やマクロビとの違い

オーガニックカフェのコンセプトやメニューの中に「〇〇無添加」といった表現が使われていることがあります。オーガニックが化学肥料や農薬に頼らない栽培方法「有機農業」をさすのに対し、無添加は特定の食品添加物が産地から加工までの全工程において一切使われていないことをさします。

また、オーガニックや無添加食材とは別に「マクロビ」といった言葉を耳にすることもあります。マクロビとは「マクロビオティック(macrobiotic)」の略で、玄米食など和食を中心とした食のスタイルのことです。

健康志向である点や「食材を丸ごと使う」「地産地消の食材を使う」といったルールがあるため、オーガニック食材や無添加食材との親和性も高く、マクロビメニューを取り入れているオーガニックカフェもあります。

オーガニックカフェが増えている理由

オーガニックカフェが近年増えている理由として、ただおいしいだけでなく「健康に配慮された食事」「ヘルシーで余分なものが入っていない食事」に対する需要の増加が挙げられます。カフェでの食事を楽しみつつ、美容や健康の維持も意識できるオーガニックカフェは、健康志向の方にとって好まれる選択肢の1つとなっています。

また、健康志向だけでなく、環境問題などへの意識が高まっていることも背景にあるでしょう。無農薬栽培や添加物を使わない食材を積極的に取り入れることで、環境問題の改善や持続可能な社会の実現などに気軽に参加することができるメリットもあるのです。

オーガニックカフェの特徴

オーガニックカフェの特徴としては、オーガニック食材やマクロビ食、無添加の加工品などを使ったフードメニューを用意している点が挙げられます。ドリンクについてもオーガニックコーヒーはもちろん、スムージーや豆乳ドリンクなど、ヘルシーで健康に配慮したメニューがあるのが特徴です。

木目調のナチュラルな内装や手作り感のある看板、花や植物を多く配置した癒しを感じる外観であることも多いでしょう。

オーガニックカフェで扱われることの多い具体的なメニューには、どのようなものがあるのでしょうか。以下で更に詳しく見ていきましょう。

オーガニックカフェで扱われる代表的なメニュー

オーガニックカフェで扱われることの多い代表的なメニューには、以下のようなものが挙げられます。

オーガニック野菜や果物をメインに据えたメニュー

オーガニックカフェでは、有機栽培された野菜や果物をメインに使ったメニューを提供しているのが一般的です。

新鮮な野菜を使ったサラダやサンドイッチ、有機じゃがいものフライドポテト、オーガニックフルーツと野菜のスムージーなどのほか、根菜や煮物、玄米などを使った和食プレートが食べられるカフェなどもあります。

肉料理では科学飼料を使っていない有機畜産のビーフやチキンを使用したグリルや、植物性油脂無添加の生クリームを使ったスイーツなども挙げられます。有機ハーブと岩塩を使ったグリル料理などもおすすめです。

ベジタリアン、ビーガン向けメニュー

オーガニック食材には野菜や果物を使ったメニューが豊富なことから、ベジタリアンやビーガン向けのメニューに対応しているオーガニックカフェもあります。

ベジタリアン向けメニューとしては、肉を使わず野菜だけで作るベジバーガーやサンドイッチ、フルーツのコンポートを添えたパンケーキやポテトサラダなどが挙げられます。

動物由来の食材を一切取らないビーガン向けには、豆乳ヨーグルトやミックスビーンズのトマト煮など、たんぱく質が豊富なオーガニックの豆料理などもおすすめです。

健康や美容に配慮したメニュー

オーガニック食材や無添加、マクロビなどを取り入れたメニューには、カロリーを抑えたものや塩分や刺激物が控えめのもの、ビタミンや食物繊維など栄養バランスが取れたものも多くなります。美容や健康に対して意識の高いゲストも多く、ヘルシーなメニューのバラエティが豊富な点もオーガニックカフェが持つ特徴の1つです。

低糖質や低脂質、グルテンフリーなど、特定の素材を使わない調理方法や生活習慣病対策になるメニューのほか、アサイーやキヌア、チアシードといったスーパーフードを取り入れたメニューなども人気があります。

オーガニックコーヒー、有機コーヒー

オーガニックコーヒーや有機コーヒーは、オーガニックカフェの顔ともなるメニューの1つです。カフェの顔ともいえるコーヒーにこだわるお店は多く、様々な種類の有機コーヒーから選べる場合もあります。砂糖不使用のカフェオレや豆乳を使ったソイラテなど、有機コーヒーを使ったコーヒーメニューも豊富なカフェが多いでしょう。

オーガニックカフェでは、オーガニックコーヒーや有機コーヒーはもちろん、サステナブルな活動に繋がる取り組みをしているコーヒーを扱っているところもあります。

オーガニックコーヒーとサステナブルコーヒーについて、以下で更に詳しく見ていきましょう。

オーガニックコーヒー(有機コーヒー)、サステナブルコーヒーとは

オーガニックコーヒーやサステナブルコーヒーには、どのような種類があるのかについてご紹介します。

オーガニックコーヒー(有機コーヒー)の定義

オーガニックコーヒー(有機コーヒー)とは、農薬や化学肥料の使用を避けて作られたコーヒーをさします。オーガニックコーヒーとして認定されるためには、堆肥などを使い、3年以上かけて土作りを行った農園で栽培、収穫されたコーヒーであることや、焙煎などの加工においても添加物を使用していないことなど、数々の厳しい条件をクリアする必要があります。

手間と時間をかけて作られたオーガニックコーヒーは品質も良く、安全や安心を求める方からのニーズもあり、年々愛好者が増えてきています。

サステナブルコーヒーとは

サステナブルコーヒーとは「持続可能な(sustainable)コーヒー」の意味で、持続可能な取り組みに配慮して生産、流通しているコーヒーのことをさします。手間をかけて土作りをするなど、環境に配慮した方法で作られるオーガニックコーヒーも、サステナブルコーヒーに含まれます。

サステナブルコーヒーにはほかにも以下のような種類があります。

[レインフォレストアライアンス認証農園産コーヒー]

レインフォレストアライアンス(rainforest alliance)認証とは、地球環境の保護を目的として定められた厳しい基準をクリアした認証農園で作られたコーヒーのことです。レインフォレストアライアンス認証を受けた製品には、認証を証明する小さなカエルのロゴマークがついており、認証コーヒーを購入することで、地球環境の保護に間接的に参加できる仕組みとなっています。

[フェアトレードコーヒー]

フェアトレードコーヒーとは、開発途上の国や社会的、経済的に立場の弱い生産者の生活を守る目的で、適正な価格やルートで販売されているコーヒーをさします。フェアトレードコーヒーを購入することで、間接的に生産者の生活改善や環境への負荷軽減などに参加することができます。

上記のようなコーヒーは「認証系コーヒー」とも呼ばれ、地球環境の保護や生産者の支援など、自然や人々の暮らしを守る持続可能な社会の構築に貢献するものとして注目されています。

毎日楽しむコーヒーで持続可能な環境づくりに参加できる

キーコーヒーでは、フェアトレードコーヒーやレインフォレストアライアンス認証農園産コーヒーなど、さまざまな認証系コーヒーをご用意しています。

毎日楽しむコーヒーだからこそ、地球や生産者の環境へも配慮したいもの。エシカル消費への入り口として、サステナブルコーヒーを選んでみてはいかがでしょうか。

◇ サステナブルコーヒーのラインアップはこちら

オーガニックカフェや有機コーヒーをコーヒータイムに取り入れてみよう

オーガニックカフェとは、有機農業など化学肥料を避けて栽培された食材を使ったカフェのこと。健康に優しいだけでなく、地球環境保護の目的を持つカフェも多く、無添加素材やマクロビ、ベジタリアン向けフードなどとも相性が良いメニューが揃っています。オーガニックメニューやサステナブルコーヒーなどをコーヒータイムに取り入れて、環境保護や持続可能な社会づくりに参加してみましょう。