コーヒー豆にはさまざまな種類があるため、おすすめの味わいはどれなのか、選ぶのに困ってしまうことはないでしょうか。
そもそもコーヒーにはどんな種類があるのか、産地ごとの違いや焙煎、挽き方による特徴なども知っておきたいところです。
ここでは、コーヒー豆のおすすめを見つける際に見るべきポイントや、コーヒーをギフトとして贈る際に考えるべきポイントについてわかりやすく解説しています。自分の好きな味わいを見つける際の参考としても役立つ内容となっています。
Contents
コーヒー豆のおすすめを見つける際のポイント
コーヒー豆のおすすめを見つけやすくするために、コーヒー豆の味わいを区別するポイントについて見ていきましょう。
原種による違いを知る
コーヒーにはさまざまな種類がありますが、元は「三大原種」と呼ばれる3つの原種が元になっています。三大原種は「アラビカ種」「カネフォラ種」「リベリカ種」の3つで、それぞれの違いは以下の通りです。
アラビカ種:甘い香りと強めの酸味が特徴です。コーヒーにした時の味わいに優れており、現在生産されているコーヒー豆のほとんどは、このアラビカ種が原種となっています。
カネフォラ種(ロブスタ種):苦みと香ばしさが強いのが特徴の原種です。生産量は全体の2~3割程度で、苦みを活かしてエスプレッソ用として販売されたり、缶コーヒーなどの原料として使われたりしています。
リベリカ種:強い香ばしさと苦みが特徴の原種です。コーヒー全体の生産量の1%に満たず、主に栽培地域でのみ消費されます。収穫量の少なさや、病害虫への弱さ、コーヒーの品質面でアラビカ種の方が優れているといった点が流通しない理由と考えられています。
産地による違いを知る
次に、コーヒー豆の産地による違いについても見ていきましょう。
ブラジル産:酸味・苦み・コクのバランスが良い、上品な味わいが特徴です。 ※関連商品はこちら
エチオピア産:コク深くフルーティな味わいが特徴。エチオピアとイエメンの2国で生産されるコーヒー豆は「モカ」とも呼ばれます。 ※関連商品はこちら
グァテマラ産:ナッツのような甘みとフルーティな酸味が特徴のコーヒー豆です。 ※関連商品はこちら
コロンビア産:フルーツのような酸味と甘み、まろやかな味わいが特徴です。 ※関連商品はこちら
タンザニア産(キリマンジャロ):深いコクと爽やかな酸味のバランスが良いコーヒー豆です。 ※関連商品はこちら
スラウェシ産(インドネシア):スラウェシ産のトラジャコーヒーは、ごくわずかしか収穫されない貴重なコーヒー。キャラメルのような風味とライムを思わせる酸味が特徴の贅沢な味わいが魅力です。 ※関連商品はこちら
ジャマイカ産(ブルーマウンテン):ほどよい酸味と苦みでコク深いのが特徴。コーヒーの王道的味わいで、誰からも好まれるコーヒーです。 ※関連商品はこちら
焙煎・挽き方による違いを知る
コーヒー豆は、焙煎の度合いや挽き方によっても味わいが変化します。一般的に、焙煎が深くなるほど豆に含まれる水分が減少し、コーヒーの風味は強まります。
焙煎の度合いは8段階に分かれており、それぞれ以下のように分けられます。
・ライト(浅煎り):ライトローストはカッピングテストで用いられる焙煎度合いで、コーヒーの風味が薄いため、一般的に飲まれることは少ないものです。
・シナモン(浅煎り):シナモンローストも浅煎りでコクが少ない焙煎度合いです。酸味がもっとも強く出る状態ともいわれています。
・ミディアム(中煎り):ミディアムローストは、アメリカンコーヒーなどに使われる、浅めの中煎り焙煎です。
・ハイ(中煎り):ハイローストは、やや浅めの味わいが楽しめるコーヒーとなり、一般的に飲まれる焙煎度合いの1つです。
・シティ(深煎り):シティローストは酸味と苦みのバランスが良く、レギュラーコーヒーとしてもっとも飲まれることの多い焙煎度合いです。
・フルシティ(深煎り):フルシティローストは、酸味よりも苦みや香ばしさが強まる焙煎度合いです。濃厚で香り高い味わいが特徴となります。
・フレンチ(深煎り):深煎りのフレンチローストは酸味が少なく、濃厚な苦みがミルクと相性のよい焙煎度合いとなります。ウインナーコーヒーやカフェオレによく合います。
・イタリアン(深煎り):コクと苦みの深いイタリアンローストは、カプチーノやエスプレッソなど、イタリア式のコーヒーを作る際に使われる事の多い焙煎度合いです。
中煎りから深煎りで焙煎したコーヒー豆を使うのが一般的となっており、近年ではエスプレッソにもシティローストが使われることもあります。
また、挽き方は「極細挽き」「細挽き」「中細挽き」「中挽き」「粗挽き」の5段階に分けられ、挽き方によって相性の良いコーヒーのいれ方が異なります。
いれ方の違いを知る
コーヒーのいれ方にもいくつかの種類があり、いれ方によって向いている豆の挽き方が異なります。代表的な方法は以下の通りです。
ペーパードリップ:紙製のフィルターを通して熱湯を注いで作るペーパードリップは、もっとも一般的ないれ方の1つです。中細挽きのレギュラーコーヒーをいれるのに適しています。
エスプレッソ:短時間で抽出できるいれ方です。極細挽きの豆を使用します。
ウォータードリップ:お湯ではなく水でドリップするいれ方です。いわゆる「水出しコーヒー」で、細挽きの豆が使われます。
フレンチプレス:お湯を注いだ後に中挽きの豆をぎゅっとプレスして作る方法です。
ネルドリップ:フランネル素材のフィルターを使用するネルドリップには、中挽きの粉が向いています。
サイフォン:ロートとフラスコをセットして、蒸気の気圧でいれる方法です。中挽きの粉が多く使われます。
パーコレーター:粗挽きの豆と水を直接火にかけてコーヒーをいれる方法で「循環式」とも呼ばれます。
サードウェーブ、スペシャルティコーヒーとは
サードウェーブとは、コーヒーの産地や味わいだけでなく、生産者の思いといったストーリーを乗せ、カフェでコーヒーを味わう流れの総称です。サードウェーブの手法は2015年頃に話題となりましたが、現在はコーヒーに込められたストーリーを自宅で楽しむ「フォースウェーブ」へ移行しつつあります。
スペシャルティコーヒーとは、一定の基準のもと、コーヒー豆の栽培、収穫から処理方法にいたるまで、一貫して厳正に管理されたコーヒーのことをさします。
味わいや香りはもちろん、産地の特性がしっかりと描かれたプロフィールを持っており、日本国内のスペシャルティコーヒーは、日本スペシャルティコーヒー協会によって詳細に定義されています。
豆と粉、どっちがおすすめ?
コーヒー豆は挽きたてであればあるほど香り高く、抽出したときの風味も際立ちます。しかし、ミルの性能や豆の保存状態によっても香りや味わいが異なります。そのため、厳正な管理のもとで粉になって販売されているものを選んだ方がよい場合もあるでしょう。
【贈るお相手別】ギフト用コーヒーを選ぶポイント
ここでは、贈るお相手別におすすめのギフト用コーヒーの選び方をいくつかピックアップしています。
高級志向派には希少性の高いコーヒーを
コーヒーにこだわりのある方にコーヒーを贈るなら、あらかじめ好みをリサーチしておくと、喜ばれる確率が高まります。
ミルを持っている人には豆のままで送るのもよいですが、特殊な製法でパッキングされたものなら、粉の状態でも挽きたてのクオリティが楽しめます。
希少性の高いトアルコトラジャをはじめとしたスペシャルティコーヒーなどがおすすめです。
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色々試したい人にはドリップタイプがおすすめ
「コーヒーは好きだがコーヒーをいれる器具を持っていない」「コーヒーは主にオフィスで飲む」という方には、気軽に飲めて色々な味が試せるドリップタイプが喜ばれるでしょう。手軽においしいコーヒーが飲みたい方へのギフトにおすすめです。
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オーガニック派には有機栽培やカフェインレスを
農薬やケミカルな物質に敏感なオーガニック派の方には、有機栽培コーヒーやカフェインレスコーヒー、公平な貿易条件で取引されているフェアトレードコーヒーなど、コーヒーの味わいにプラスアルファの付加価値がついた商品が喜ばれるでしょう。オーガニック派でなくても、健康志向や食生活の見直しに興味のある人にもおすすめです。
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アイスコーヒー派にはコーヒーバッグも
「ホットよりもアイスコーヒーの方が好き」「すっきりとおいしく飲めるアイスコーヒーが欲しい」という方には、水出しコーヒーのおいしさが家庭で味わえるアイス用コーヒーバッグを選んでみてはいかがでしょうか。
マイボトルや水筒に入れておくだけで、本格的なコールドブリュ―が楽しめます。水出しだけでなく、ホットコーヒーもいれられるのが魅力の1つ。マイボトルでは30分、カップなら10秒と、抽出時間によってお好きな量のコーヒーを作る事が可能です。
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ここで紹介した以外にも、リキッドタイプやインスタントなど、ニーズによって喜ばれるコーヒー製品は異なります。
コーヒーとして飲むだけでなく、料理やスイーツに使うといった方法もあるので、贈りたい人の趣味や嗜好をよくリサーチすることが大切です。
産地や焙煎などの基礎知識があれば、贈る際にアドバイスを伝えることもできるうえ、自分のコーヒーを選ぶ際にもおすすめを見つけやすくなるでしょう。
好みやシーンに合わせておすすめのコーヒーを選ぼう
コーヒー豆には「原種」「産地」「焙煎」「挽き方」などに種類があり、それぞれ味わいやおすすめのいれ方が異なります。どんなタイプの豆がおすすめかは好みによって意見の分かれるところですが、コーヒー豆の基本的な知識を理解した上で、贈りたい相手の嗜好や趣味をリサーチすれば、おすすめできる豆を選びやすくなります。
「希少性の高い高級な豆」「焙煎度合いにこだわる」「酸味とコクの深い産地」など、好みやシーンに合ったおすすめのコーヒーを見つけましょう。