カフェメニューで見かけることのある「ソイラテ」とは、どのような飲み物なのでしょうか。普通のカフェラテやカフェオレとの違いはあるのか、おいしい飲み方やソイラテにするメリットも気になるところです。
この記事では、ソイラテの作り方やカフェラテとの違いに加え、ソイラテのメリットやおいしい飲み方についてご紹介しています。ソイラテに合うスイーツやアレンジ方法などもご紹介していますので、ソイラテを楽しんでみたい際の参考にしてみてください。
Contents
ソイラテとは
ソイラテとはどのような飲み物なのか、カフェオレやカフェラテとの違いについてご紹介します。
牛乳の代わりに豆乳を使ったカフェラテのこと
ソイラテとは、エスプレッソコーヒーと温めた豆乳で作るカフェラテのことをさします。ソイ(soy)は「大豆」を意味する英語で、ラテ(latte)は「牛乳」を意味するイタリア語のため、直訳すると「大豆牛乳」となりますが、日本やアメリカのカフェでは”soy latte”とメニューに表記されているのが一般的です。
なお、イタリア語でソイラテのことは「ラッテ・ディ・ソイア(Latte di soia)」と呼ばれます。
カフェオレ、カフェラテの違い
ソイラテとカフェオレ、カフェラテの違いはそれぞれ以下のようになります。
[ソイラテ]:牛乳の代わりに豆乳で作ったカフェラテ
[カフェラテ]:エスプレッソコーヒーと牛乳を2:8の割合で作る飲み物
[カフェオレ]:ドリップコーヒーと牛乳を1:1の割合で作る飲み物
なお、カフェラテに使う牛乳はスチームドミルク(蒸気で温めた牛乳)またはフォームドミルク(蒸気で温め、泡立てた牛乳)です。
カフェオレ(cafe au lait)はフランス語で「コーヒーと牛乳を混ぜたもの」という意味があります。
カフェラテをソイラテにするメリット
カフェラテをソイラテにするメリットには、以下のような点が挙げられます。
ヘルシーで低カロリー
一般的な牛乳のカロリーは100mlあたり約64kcalですが、無調整豆乳のカロリーは100mlあたり約45kcalと、牛乳で作るカフェラテよりもやや低カロリーです。
また、牛乳の糖質は100mlあたり約4.8g、脂質は約3.8gあるのに対し、豆乳は糖質が約3g、脂質が約2gといずれも豆乳の方が低くなっています。
カフェラテに加える牛乳を豆乳に置き換えれば、カロリーを抑えてヘルシーに楽しむことができるのです。
ただし、低脂肪乳を使えば牛乳でもカロリーや脂質を抑えることができます。また、豆乳にも調整豆乳などさまざまな種類があるため、組み合わせによっては牛乳よりカロリーが高くなる場合もあるため注意が必要です。
牛乳が飲めない方もラテが楽しめる
カフェラテをソイラテにすることで、牛乳が飲めない方でもカフェラテが楽しめる点もメリットの1つです。牛乳が飲めない方の中には、牛乳の味が好きでも、乳糖不耐症などで牛乳が飲めない場合があります。
乳糖不耐症とは、牛乳や乳製品などに含まれる乳糖を分解する消化酵素の欠乏によって起こる症状をさします。乳糖不耐症になると、ラクターゼと呼ばれる消化酵素が不足していて乳糖を分解できないため、牛乳を飲むとお腹をこわすなどの症状が出てしまいます。豆乳には乳糖が含まれていないため、乳糖不耐症の方でも飲むことができるのです。
このほかにも、ベジタリアンや宗教上の理由などから、牛乳を含む動物性の食材が取れない方もいます。こうした方の選択肢としてもソイラテはおすすめです。
大豆製品が手軽に取れる
牛乳は豆乳よりもカルシウムを豊富に含みますが、豆乳には牛乳に含まれていないイソフラボンや鉄分が含まれています。
大豆に含まれるイソフラボンや鉄分は、女性に不足しがちな成分を補い、肌の調子を整える効果が期待できるといわれています。
女性にとってうれしい成分が含まれる大豆製品が手軽に取れる手段としても、ソイラテはおすすめといえるでしょう。
口当りがとろりとまろやかになる
豆乳は牛乳に比べると口当りがまろやかでとろみがあり、きなこを思わせる香ばしさを感じることができます。ヘルシーさや栄養価というより、純粋に豆乳の味が好きでソイラテを選ぶ方も少なくありません。
豆乳は日頃から大豆製品に親しんでいる日本人に受け入れやすい味わいで、和菓子などの低カロリーなスイーツとも相性ぴったりです。「豆乳は好きだけどソイラテは試したことがない」という方は、ぜひ一度チャレンジしてみましょう。
ソイラテを作ってみよう
ソイラテはカフェだけでなく、自宅でも作ることが可能です。ソイラテを簡単に作れる基本レシピや、楽しみ方などについてご紹介しましょう。
基本の作り方
本来、ソイラテにはエスプレッソコーヒーを使います。まずは、エスプレッソマシンを使った基本の作り方をご紹介します。
<用意するもの>
- エスプレッソコーヒー 30ml
- 豆乳 120ml
<作り方>
- 1. エスプレッソコーヒーを抽出する。
- 2.豆乳を温め、ミルクフォーマーなどで泡立てる。
- 3. エスプレッソコーヒーをカップに注ぎ、泡立てた豆乳を注いで出来上がり。
エスプレッソマシンがなくても作れるソイラテのレシピ
エスプレッソコーヒーを用意できない場合、ドリップコーヒーを使ってソイラテを作ることも可能です。ドリップコーヒーで作るソイラテのレシピは以下の通りです。
<用意するもの>
- 濃いコーヒー 40ml(コーヒー粉7g程度)
- 豆乳 120ml
<作り方>
- 1.コーヒー粉を7g程度ドリッパーへセットし、抽出後40mlになるようにして、熱湯を複数回に分けて注ぐ。
- 2.豆乳を温め、泡立てる。
- 3.ドリップコーヒーをカップに注ぎ、泡立てた豆乳を注いで出来上がり。
ソイラテを作る際のポイント
豆乳は温め過ぎると分離しやすくなるため、電子レンジの「ミルクあたため機能」などを使って温めるようにします。エスプレッソマシンの蒸気ノズルを使って豆乳をスチームドやフォームドにすることもできますが、泡立ちが牛乳とは異なるため、ラテアートには向かない可能性があります。
無調整豆乳を使う場合、ダマや膜が気になりやすい場合があるため、気になる方は調整豆乳を使った方が扱いやすいかもしれません。
コーヒーと合わせた時にも、コーヒーと温度差があると分離しやすくなります。豆乳の温度をコーヒーと合わせ、少し低めの温度で作るように調節するのがポイントです。
カフェラテの基本はコーヒーと牛乳の割合が2:8になるように作りますが、基本にとらわれずに自分の好きな味を追求するのもおすすめです。コーヒーの風味をより楽しみたい場合はコーヒーと豆乳を1:1にしてみるなど、カフェオレの配分で作ってみてもよいでしょう。
ソイラテのおいしい飲み方
基本の作り方のままでもおいしいソイラテが楽しめますが、もっとおいしく楽しめる飲み方やアレンジ方法をご紹介します。
甘みを加えたい時
ソイラテは砂糖を入れなくても、豆乳のほのかな甘みが感じられますが、さらに甘みを追加したい場合は、お好みで砂糖を加えてみてもよいでしょう。黒糖やきび砂糖、三温糖など、コクの出る砂糖とも相性がよくおすすめです。
砂糖以外で甘みを加えたいなら黒蜜やはちみつのほか、コンデンスミルクを加えてもおいしく楽しめます。
アレンジしたい時
シンプルな味わいのソイラテにちょっとアクセントを加えたい場合は、きな粉や抹茶をトッピングすると和の風味が楽しめます。シナモンやクローブなどのスパイスとも相性がよいので、シナモンスティックを添えるのもおすすめです。
生クリームと黒豆をトッピングして、カフェメニューのようなアレンジラテにしてみるのもよいでしょう。
ソイラテに合うスイーツは?
香ばしく濃厚な味わいのソイラテは、ヘルシーで素朴なスイーツとの相性がぴったりです。和菓子はもちろん、フィナンシェやドーナツ、バームクーヘンなど、素材の味が楽しめるお菓子を合わせてみましょう。
ヘルシー志向派の方ならミックスナッツやドライフルーツ、シリアルなどと合わせるのもおすすめです。バナナや焼き芋、豆菓子などとも相性がよいでしょう。
コーヒーと豆乳についてもっと知りたい方は
ドリップしよう。サイトでは、コーヒーの楽しみ方についてさまざまな情報を掲載しています。ソイラテ以外に、コーヒーと豆乳についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらのページも参考にしてみてください。
▶ 関連記事:『コーヒーと豆乳は合う?メリットやおいしい飲み方を紹介!』
自宅で気軽にソイラテを楽しんでみよう
ソイラテとは、牛乳の代わりに豆乳を使って作ったカフェラテのことで、牛乳が苦手な方でも楽しめるほか、豆乳に含まれる成分や低カロリーなヘルシーさも魅力の1つとなっています。クリーミーで香ばしい豆乳の味わいがコーヒーとマッチしていて、素朴なスイーツとの相性もぴったりなソイラテは、自宅でも気軽に作ることが可能です。自分の好みの割合を試したり、トッピングやアレンジに挑戦したりして、ソイラテを楽しんでみましょう。