コルタードとは?カフェラテとの違いやおいしい飲み方を紹介

カフェで目にすることのある「コルタード」とは、どんな飲み物なのでしょうか。カフェラテやカプチーノとどう違うのか、自宅で作ることはできるのかなども気になるところです。

この記事では、コルタードの基本の作り方やアレンジ方法についてご紹介しています。おいしく楽しめるぴったりのシーンについてもご紹介していますので、コルタードをおいしく楽しむヒントとしてご活用ください。

コルタードとは

コルタードとはどんな飲み物なのか、発祥地やカフェラテ、カプチーノとの違いなどについてご紹介します。

スペイン発祥のエスプレッソコーヒーにミルクを加えた飲み物

コルタードとは、エスプレッソコーヒーに温めた少量のミルクを加えて作る、スペイン発祥の飲み物です。コルタード(Cortado)には、スペイン語で「薄める、切る」といった意味があります。エスプレッソコーヒーにミルクを加えて薄めるところから、この名称がついたといわれています。

コルタードとカフェラテ、カプチーノとの違いは?

エスプレッソコーヒーにミルクを加えて作る飲み物としては、コルタードのほかに「カプチーノ」「カフェラテ」や「マキアート」などが挙げられます。それぞれどのような違いがあるのか見ていきましょう。

・コルタード

コルタードは、エスプレッソコーヒーにスチームドミルクを注いだものです。ミルクとエスプレッソコーヒーを1:4の割合で作ります。

・カプチーノ

カプチーノは、エスプレッソコーヒーにフォームドミルクを注いだものです。ミルクとエスプレッソコーヒーを7:3の割合で作ります。

・カフェラテ

カフェラテは、エスプレッソコーヒーに温めたミルクを注いだものです。ミルクとエスプレッソコーヒーを8:2の割合で作ります。

・マキアート

マキアート(カフェ・マキアート)は、エスプレッソコーヒーにフォームドミルクを注いだものです。ミルクとエスプレッソコーヒーを1:1の割合で作ります。マキアート(macchiato)には、イタリア語で「シミ」という意味があります。エスプレッソコーヒーにミルクのシミができているように見えることから、この名称がついたとされています。

・ラテマキアート

ラテマキアートは、温めたミルクとフォームドミルク、エスプレッソコーヒーを注いで作ります。マキアートとは逆に、エスプレッソコーヒーを後から注ぐことで、泡の表面にエスプレッソコーヒーのシミができたものです。ミルクとエスプレッソコーヒーの割合は、カフェラテと同じ8:2となります。

スチームドミルクとは、蒸気(スチーム)で温めたミルクを、フォームドミルクは蒸気で泡立てた(フォームド)ミルクを意味します。

なお、カフェオレはミルクとドリップコーヒーを1:1の割合で作ったものです。

コルタードはどんな味?

エスプレッソコーヒーに少量のミルクを注いで作るコルタードは、エスプレッソコーヒーのコクも楽しみつつ、少し加えたミルクのまろやかさと甘みが楽しめる味が特徴となっています。

また、スペインで飲まれているコルタードは、ミルクの温度も重要なポイントとなります。現地では多くの方が温かくスチームされたミルクを好みます。注文する際にミルクを好みの温度に指定できるのもコルタードの特徴のひとつです。

コルタードの基本の作り方とアレンジ方法

コルタードの基本の作り方とアレンジ方法を2つご紹介します。

基本の作り方

コルタードを作るには、エスプレッソコーヒーが必要となります。エスプレッソコーヒーの抽出には、専用のマシンが必要です。

<用意するもの>

エスプレッソコーヒー 30ml

スチームドミルク 10ml

<作り方>

エスプレッソコーヒーにスチームドミルクを注いで出来上がり

本場スペインのように、ミルクの温度にこだわって作ってみましょう。

コルタードに類似のドリンクレシピ:フラットホワイト

コルタードの作り方をアレンジした自宅でも作れるレシピとして、フラットホワイトをご紹介します。

フラットホワイトとは、オーストラリアやニュージーランドで一般的に飲まれている、エスプレッソコーヒーとミルクを使った飲み物のことです。

▽フラットホワイトの作り方

  • 1. エスプレッソの3倍量のミルクをフォーマーで泡立てる
  • 2. エスプレッソを抽出してカップへ注ぐ
  • 3. フォームドミルク表面の泡をナイフなどで押さえるようにして、スチームドミルクをカップの中心へ注ぐ
  • 4. 最後に表面が平らになるように薄くミルクの泡を乗せて出来上がり

フラットホワイトについて詳しく知りたい方は以下もご覧ください。

▶ 関連記事:『フラットホワイトってどんな飲み物?カフェラテとの違いや作り方を解説』

コルタードをアレンジしてできるドリンクレシピ:カフェ・コン・レーチェ

コルタードの作り方をアレンジした自宅でも作れるレシピとしてもう1つ、カフェ・コン・レーチェもご紹介します。

カフェ・コン・レーチェとは、コーヒーとハチミツ、ミルクを使って作るスペインの飲み物のことです。レーチェ(leche)はスペイン語で「牛乳」を意味しています。

▽カフェ・コン・レーチェの作り方

<用意するもの>

ドリップコーヒー 100ml

牛乳 100ml

はちみつ 20g

<基本の作り方>

  • 1. ドリップコーヒーを100ml抽出する
  • 2. 鍋で牛乳を泡立てる。または温めたミルクをミルクフォーマーで泡立てる
  • 3. 温めたグラスにはちみつを入れ、2の牛乳を静かに流し入れて牛乳の泡をすくって上に乗せる
  • 4. 3のグラスの縁から1のコーヒーを静かに流し入れて牛乳の泡と液体の間にコーヒーの層を作って出来上がり

カフェ・コン・レーチェはドリップコーヒーを使うため、エスプレッソコーヒーがなくても自宅で作ることが可能です。はちみつとミルク、コーヒーのマリアージュを試したい時には、気軽にチャレンジしてみてください。

コルタードがぴったりのシーン

コルタードがぴったりのシーンについてもご紹介します。

食後の1杯に

スペインでは、エスプレッソコーヒーやコルタードは食後に飲むのが一般的です。エスプレッソコーヒーに少量のミルクを注いで作るコルタードは、ミルクのシンプルでやさしい甘みが楽しめるため、食後の1杯にぴったりの飲み物といえるでしょう。

自宅でスペイン料理を楽しむ時に

食後にコルタードを楽しむなら、スペイン料理のお供に選ぶのがおすすめです。お米と魚介類などを炒めてスープで炊いたパエリアや、オリーブオイルとにんにくで具材を煮込むアヒージョ、生ハムなど、日本人にも親しみやすいメニューがたくさんあります。

簡単でおいしいメニューをいくつか選んで小皿に取り分け、自宅でバルスタイルのパーティを開くのもおすすめです。締めのドリンクとして、コルタードを提供してみてはいかがでしょうか。

気分転換に

いつもとは違ったカフェメニューが楽しみたい時や、ちょっと気分転換したい時などに、コルタードを選んでみるのもよいでしょう。

コルタードと、マキアートやカフェラテ、エスプレッソコーヒーなどを飲み比べてみるのもおすすめ。少量ずつ割合を変えて、お気に入りの比率を見つけてみるのも楽しいですね。

コルタードでいつものコーヒータイムに彩りを

コルタードはコーヒーの飲み方の1つで、エスプレッソコーヒーに少量の温めたミルクを加えて作るスペイン発祥の飲み物です。カフェラテやマキアート、カプチーノとはミルクの割合が異なり、現地ではミルクの温度にもこだわって提供されるのが一般的です。

コルタードでいつものコーヒータイムに彩りをプラスしてみてくださいね。