ケニアコーヒーとは?特徴や味、おいしい飲み方を紹介

さまざまな種類があるコーヒーの中でも、ケニアコーヒーと呼ばれるコーヒーはどんな特徴があるのでしょうか。ケニアコーヒーの生産情報や等級、味の特徴なども気になるところです。

この記事では、ケニアコーヒーの概要や生産状況に加え、おいしい飲み方やぴったりのシーンなどについてわかりやすくご紹介しています。

ケニアコーヒーとは

ケニアコーヒーとはどのようなコーヒーなのか、その概要について見ていきましょう。

ケニアで生産されたコーヒー

ケニアコーヒーとは、アフリカのケニアで生産されたコーヒーのこと。ケニアは、日本ではあまり知られていない産地ですが、コーヒー栽培に適した土壌、標高、そして気候といった条件が揃っており、世界的には品質の高いコーヒー産地の1つとして知られています。

ケニアコーヒーは欧米でも人気が高く、高額で取り引きされることの多いコーヒーです。日本においても、コーヒー愛飲家に親しまれているコーヒーの1つでもあります。

ケニアってどんな国?

ケニアコーヒーが収穫されるケニアは、東アフリカ赤道直下にある国の1つで、正式名称はケニア共和国といいます。

キリマンジャロで有名なタンザニア連合共和国を南に、モカで有名なエチオピア連邦民主共和国を北に持つ国です。首都はナイロビで、人口は5,377万人程です。

ケニアコーヒーの生産情報

ケニアコーヒーは、ケニアの最高峰であるケニア山周辺の高地などを主要な栽培地としています。山地特有の寒暖差の大きな気候に加え、雨季が2回あり、降水量も多く、肥沃な火山灰の土壌には豊富なミネラルが含まれており、水はけがよく、コーヒー栽培に適した環境です。

ケニア山はケニアのほぼ中央に位置しており、標高1,400m〜2,000mの高原地帯で、アフリカではタンザニアのキリマンジャロに次ぐ高さを誇っています。

2回の雨季は3〜5月と9〜10月で、雨季に合わせてコーヒーの収穫も2回行われます。6~7月の収穫期をサブクロップ(フライクロップ)、11~3月の収穫期はメインクロップと呼ばれています。

ケニアコーヒーの等級と取引方法

ケニアコーヒーの取引方法には、海外企業が農園から直接買い付けする方法と、ケニアの首都であるナイロビで開催されるセントラルオークションの2種類に分けられます。

オークションによる買い付けは、当初ケニアコーヒー委員会(CBK:Coffee Board of Kenya)に一旦納入してからでなければ、オークションにかけることができませんでした。

現在のオークションのシステムが確立したのは2005年頃、CBKからライセンスを取得した企業を通せばCBKを通さずオークションにかけられるようになり、ケニアコーヒーの流通が自由化されたといわれています。

ケニアコーヒーの等級は、厳格な品質管理体制に基づいて管理されています。スクリーンサイズと呼ばれる豆の大きさによる等級分けのほか、カップ評価と呼ばれる実際に抽出した際の味や香りをチェックするテスト結果を重視した格付け体制がとられています。

ケニアのコーヒー生産においては、コーヒー苗を植える苗床から収穫されたコーヒー豆の格付けまで、すべてが厳格に管理されているため、高い品質の維持が可能となるのです。

ケニアコーヒーの処理方法は「ウォッシュド」と呼ばれる水洗式が主流となっています。水洗式は手間がかかる精選方法ですが、品質の高い豆を選別しやすく、クリアで上品な味わいが特徴となります。

豆の等級はサイズによってAA(スクリーンサイズ17〜18)、A(スクリーンサイズ16〜17)、AB(スクリーンサイズ15〜16)、C等に分けられます。

サイズによって格付けされたコーヒー豆は、その後更にカップ評価がつけられます。

カップ評価にはTop、Plus Plus、Plus、FAQ(Fair Average Quality) 等の種類に分けられますが、現在ではFAQが主流となっています。

ケニアコーヒーはどんな味?

ケニアコーヒーが持つ味の特徴や、おいしい飲み方をご紹介します。

香り高いコクとフルーティーな酸味が特徴

ケニアコーヒーは、他のアフリカ産コーヒーと同様に、香り高いコクとフルーティーな酸味が特徴です。

エチオピア、タンザニアなど、他のアフリカ産コーヒーの特徴についても以下で簡単にご紹介しますので、比較検討する際の参考にしてください。

[ケニアコーヒー]

芳醇で濃厚、重厚な風味が特徴のコーヒーです。

[エチオピア モカ]

独特のフルーティーな香りと酸味や甘み、ボディのバランスがとれています。モカ特有のフルーティーな香りは、非水洗式精選方法を採用するコーヒーの特徴です。小規模農家がそれぞれ栽培を行うため、品質が安定し難いコーヒーの1つでもあります。

[タンザニア キリマンジャロ]

比較的強い酸味とコク、甘い香りを持っています。しっかりした酸味や、果実のような香りと若草のような香りを兼ね備えた、芳醇で重厚な風味が特徴です。

サードウェーブコーヒーとして楽しみたいケニアコーヒー

ケニアコーヒーは、サードウェーブコーヒーとして楽しみたいコーヒーの1つでもあります。サードウェーブとは、コーヒーの生産者や産地の状況に関心を持ち、コーヒー豆の味や品質にこだわって選ぶコーヒーの時流のことをさします。

サードウェーブコーヒーでは、コーヒー豆を直接農園から買い付ける「ダイレクトトレード」や、1つの農園から収穫され、トレーサビリティに優れた「シングルオリジン」であることなど、コーヒーの栽培や流通経路にも関心を持って見ることができます。

浅煎りの焙煎で、ハンドドリップで抽出して楽しむのもサードウェーブコーヒーを楽しむ際のポイントです。農園単位で細かな産地の情報や処理方法がトレースできるコーヒーの1つとして、ケニアコーヒーを楽しんでみましょう。

ケニアコーヒーの楽しみ方

ケニアコーヒーの酸味をダイレクトに味わうには、焙煎度合いが浅めのものを選ぶのもポイントです。また、浅煎りからやや深煎りと異なる焙煎深度により楽しむ味わうの幅が広がるのもケニアコーヒーの特徴です。

浅煎りの酸味を味わうのか、やや深煎りのしっかりした酸味と甘い余韻を味わうのか、焙煎度合いによって選んでみるのもよいでしょう。

品種や農園を指定して輸入しているコーヒー豆など、流通経路の情報もストーリーとして楽しむことができます。販売先や店舗でも、焙煎法はさまざまです。

また、ケニア産コーヒーを使ったブレンドコーヒーを選ぶのもおすすめです。ブレンドコーヒーは、プロの手によってもっともおいしさが引き出されるようにブレンドされたコーヒーのこと。重厚感のある、味わい深いブレンドコーヒーの中から、お気に入りが見つかる可能性もあります。

キーコーヒーでは、香り高いケニア産コーヒーを使ったブレンドコーヒーをラインアップしています。

「トラジャブレンド ルージュ」はインドネシアの希少なコーヒー「トアルコ トラジャ」をベースに、ケニア産など香り高い水洗式アラビカ種を使用したブレンドコーヒーです。

専用のプロファイルでハイローストに焙煎し、高地産アラビカ種の持つ強い酸味を抑えつつ、 香り高くジューシーな味わいを実現しており、甘酸っぱく心地よい余韻が楽しめます。

▶ トラジャブレンド ルージュの詳細ページはこちら

ケニアコーヒーがぴったりのシーンをご紹介

ケニアコーヒーを選ぶのにぴったりのシーンをご紹介します。

友人・知人との集まりに

ケニアコーヒーはスイーツやお酒とも相性がよく、コーヒー好きはもちろん、スイーツ好き・お酒好きな友人知人との集まりにおすすめです。

「特別なコーヒーが手に入ったので集まらない?」と声をかけてみましょう。ケニアコーヒー以外にも、エチオピア産のゲイシャコーヒーなど、希少なコーヒーはパーティーやお茶会での提供にぴったりです。

産地やブレンドごとに複数周囲のコーヒーを用意して、飲み比べてみるのもよいですね。

自分へのごほうびに

仕事や趣味を頑張って慌ただしく過ごした週末や、ちょっとした記念日など、自分へのごほうびとしておいしいコーヒーを楽しみたい際にも、ケニアコーヒーがおすすめです。

農園や精選方法までトレース可能なサードウェーブコーヒーで、ちょっと贅沢なコーヒータイムを過ごしましょう。

濃厚な風味と酸味が特徴のケニアコーヒーと一緒に合わせるスイーツとしては、チョコレートを使ったものが相性もよくおすすめです。

ケニアコーヒーと一緒にゆっくりと味わうなら、カカオ含有高めのものを選ぶとよいでしょう。濃厚なガトーショコラのほか、チーズを使ったケーキなどもケニアコーヒーにぴったりです。

ブランデーやオレンジリキュールなどのお酒を少し垂らしてみるのもおすすめの飲み方の1つ。コーヒーとお酒のマリアージュを楽しみましょう。

ギフトに

品質の高いコーヒー、産地や流通経路にもこだわったコーヒーとして有名なケニアコーヒーは、ギフトにもおすすめです。

お世話になった人や大切な人、家族やコーヒー好きの友人への贈り物として、ケニアコーヒーを選んでみてはいかがでしょうか。

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毎月異なる産地のコーヒー豆を販売していますので、気になる方は詳細をチェックしてみてください。

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さまざまなシーンにぴったりなケニアコーヒーを楽しもう

ケニアコーヒーは、アフリカのケニア共和国で生産されているコーヒーのこと。農園単位で追跡可能なサードウェーブコーヒーとして世界的な人気を誇るコーヒーでもあります。

香り高いコクとフルーティーな酸味が特徴で、ちょっとしたパーティーやギフトのほか、自分へのごほうびとして選ぶのにもおすすめなコーヒーの1つです。他の希少なコーヒーと飲み比べてみるのもおすすめ。さまざまなシーンにぴったりなケニアコーヒーを試してみましょう。