コーヒーをカフェオレにして楽しむ際、牛乳の代わりに豆乳を使うことがありますが、試したことのない人にとっては「コーヒーと豆乳って合うの?」と疑問に思うことがあるかもしれません。ヘルシーで栄養価も高いといわれる豆乳は、はたしてコーヒーと合わせておいしく飲めるのでしょうか。豆乳のメリットやおいしい作り方なども知りたいところです。
この記事では、豆乳と牛乳の違いや豆乳のメリットに加え、コーヒーと豆乳で作るカフェオレのおいしい飲み方などについてご紹介しています。
Contents
豆乳と牛乳の違いや種類
豆乳とはどのように作られているのか、牛乳との違いや種類などについて見ていきましょう。
そもそも豆乳とは
豆乳とは、大豆を絞って得られる液体のことです。水に漬けた大豆を潰し、煮詰めたものを濾して作ります。豆乳は「乳」といっても乳製品ではなく、大豆を原料とした植物由来のものです。豆乳ににがりを入れて固めたものは豆腐になります。
豆乳と牛乳の違い
牛乳は牛から絞った乳で動物性食品に含まれ、豆乳は大豆由来で植物性食品に含まれるという違いがあります。
牛乳に含まれるたんぱく質は「動物性たんぱく質」、豆乳に含まれるたんぱく質は「植物性たんぱく質」という違いはありますが、どちらもたんぱく質を豊富に含んでいます。無調整豆乳と一般的な牛乳を比較した場合、カロリーや糖質、脂質などはすべて豆乳の方が低めとなっています。生活習慣病対策として控えるべき飽和脂肪酸も、牛乳には含まれているのに対し、豆乳にはほとんど含まれていません。こうした理由から、豆乳は一般的に牛乳よりもヘルシーであるといわれるのです。
また、豆乳は牛乳よりも鉄分が多く含まれています。イソフラボンが含まれているのも豆乳の特徴の1つです。イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするといわれており、肌の調子を整える、イライラや不安を抑えるといった効果が期待できるともいわれています。
とはいえ、すべてにおいて牛乳よりも豆乳の方が勝っているわけではありません。例えば日本人に不足しがちなカルシウムは牛乳の方が多く、豆乳の約7倍も含まれています。可能であれば、どちらもバランスよく生活に取り入れるのがおすすめです。
味は牛乳が比較的さらりとしているのに比べると、豆乳はとろみのあるクリーミーなのど越しが特徴となっています。
豆乳の種類
豆乳は「調整豆乳」と「無調整豆乳」に大きく分けられます。無調整豆乳は、文字通り何も加えずに作られている豆乳で、豆腐や湯葉などを作る際は無調整豆乳を選びます。
成分調整豆乳は、糖を加えて飲みやすくしたり、脂質を抑えたりして成分を調整したりしている豆乳をさします。
調整豆乳には「低カロリー豆乳」「低糖質豆乳」や「抹茶」、「コーヒー」等のフレーバー付きなど、さまざまな種類があります。
一般的に、調整豆乳には糖分や油脂などが加えられているため、無調整豆乳の方がヘルシーだとされています。しかし、調整豆乳の中には「カロリーオフ」「糖質オフ」など、ヘルシーに調整された豆乳もあります。成分やカロリー、味の好みなども試しながら、自分に合った豆乳を選びましょう。
豆乳とコーヒーを合わせるメリット
豆乳とコーヒーを合わせるメリットについて見ていきましょう。
豆乳入りコーヒーはカフェでも気軽に楽しめる
豆乳入りコーヒーは、実はほとんどのカフェで気軽に楽しめるメニューの1つとなっています。カフェでは「ソイラテ」「豆乳カフェオレ」などの名称で注文できることが多いです。
メニューになくても、例えばカフェオレの牛乳を豆乳へ変更する、といったオプションを用意しているカフェは多いです。
コーヒーも豆乳も、どちらも豆に由来する食品のため、実はとても相性が良い組み合わせです。牛乳を豆乳に変更するだけで、牛乳とは違った味わいが楽しめるため、メニュー選びの選択肢も増えます。
「昨日は牛乳のカフェオレを飲んだから、今日は豆乳のカフェオレにしよう」など、コーヒータイムがより充実する点も豆乳を選ぶメリットといえるでしょう。
牛乳が飲めない方でもミルクコーヒーが楽しめる
豆乳とコーヒーを合わせるメリットとして、牛乳が飲めない方でもミルク入りコーヒーが楽しめる点が挙げられます。牛乳が飲めない方の中には、牛乳の味は好きでも乳糖不耐症やアレルギーといった理由で牛乳が飲めないケースがあります。また、ベジタリアンや宗教的な理由で動物性の食品を摂れない方など、牛乳が飲めない方は意外と多いのです。
さまざまな理由で牛乳を飲むことができない方でも、牛乳の代わりに豆乳を使えば、カフェオレやカフェラテといったミルク入りのコーヒーを楽しむことができます。
イソフラボンやたんぱく質をおいしく摂れる
豆乳には、植物性たんぱく質やイソフラボンなど、女性に嬉しい成分が豊富に含まれています。「なんとなく肌の調子が気になる」「大豆製品やたんぱく質が不足している気がする」といった場合は、コーヒーに豆乳を合わせてみましょう。コーヒータイムに豆乳を取り入れることで、普段の食生活にイソフラボンやたんぱく質を気軽にプラスすることができます。
ダイエット中の飲み物としてもおすすめ
牛乳に比べると低カロリー、低糖質な豆乳は、ダイエットの強い味方にもなります。カロリーや糖質を抑えた調整豆乳なら、よりヘルシーに楽しむことが可能です。休憩時間や食後はもちろん、食前に豆乳入りのコーヒーを飲むことで空腹感が抑えられるメリットもあります。血糖値や中性脂肪など、生活習慣病が気になる方の対策としても豆乳はおすすめです。
豆乳とコーヒーでおいしいカフェオレを作ってみよう
豆乳とコーヒーを合わせるメリットがわかったところで、豆乳とコーヒーを使ったおいしいカフェオレの作り方をご紹介します。
豆乳カフェオレの基本の作り方
豆乳カフェオレの作り方はとても簡単です。通常の牛乳とコーヒーで作るカフェオレと同様、コーヒーと豆乳を1:1の割合で加えるだけで、おいしい豆乳カフェオレが楽しめます。
おいしく作るポイントとしては、コーヒーと豆乳の温度が異なると分離してしまうことがあるため、ホットで作る場合は豆乳を温めてからコーヒーを加えるようにするとよいでしょう。
豆乳を温める際にできた膜は、取り除いてから混ぜるようにします。一般的に、無調整豆乳よりも調整豆乳の方が膜は出にくいため、コーヒーと合わせやすいようです。
添加物が少なく、豆乳本来の味を楽しみたい場合は無調整、扱いやすく自分好みの味に仕上げたいなら調整豆乳を選びましょう。
豆乳カフェオレのアレンジレシピ
豆乳カフェオレのアレンジレシピとして「きな粉豆乳オレ」をご紹介します。
▽きな粉豆乳オレの作り方
<用意するもの>
コーヒー 140ml
豆乳 100ml
黒蜜 20g
きな粉 適量
<作り方>
- 1.コーヒーを抽出する場合は、15gのコーヒー粉をセットして140mlになるよう抽出する
- 2.豆乳を鍋で温め、泡立て器で泡立てる
- 3.カップに黒蜜を入れ、コーヒーを注ぐ
- 4.豆乳を注ぎ、最後にゆっくりと泡立てた2の泡を加える
- 5.泡の上から更に黒蜜をかけ、適量のきな粉を振って出来上がり
豆乳カフェオレのアレンジレシピとしてはもちろん、豆乳の代わりにアーモンドミルク、オーツミルクなどを使って飲むのもおすすめです。
きな粉は砂糖の混ざっていないものを使います。好きな分量だけ加えますが、入れ過ぎると粉っぽくなってしまうため注意しましょう。きな粉も豆乳も、同じ大豆由来の食品です。大豆を焙煎して作ったきな粉を豆乳カフェオレに加えることで、より大豆の香ばしさや風味が増しておいしくなります。
豆乳とコーヒーを楽しむ際のポイント
豆乳とコーヒーを合わせる場合は、クリーミーで香ばしい豆乳に負けないコク深さや、深煎りで濃厚な苦みを感じるコーヒーを使うのがポイントです。エスプレッソが用意できる場合は、ソイラテやソイカプチーノにするのもよいでしょう。
トッピングにはきな粉や黒糖などのほか、ナッツやはちみつ、シナモンやクローブなどのスパイスも相性が良くおすすめです。クラッシュしたクッキーやビスケットを添えれば軽食にもぴったり。おからクッキーにすれば食物繊維も取れ、ダイエットのサポートにもなります。豆乳コーヒーと合わせる食事は、サンドイッチやブリトーなどの軽食はもちろん、和菓子や焼き芋などにも合います。
コーヒーを抽出する際の濃さの調節が難しい場合は、インスタントコーヒーを使えば分離しにくく、手軽においしい豆乳カフェオレが作れます。分離が気になる場合は、アイスで作れば分離を気にせず、おいしいアイス豆乳ラテが楽しめるでしょう。
豆乳とコーヒーでおいしくヘルシーに過ごそう
豆乳は水に漬けた大豆を煮詰めて濾したもので、植物由来です。牛乳も豆乳もたんぱく質が豊富ですが、一般的に豆乳の方が低カロリー、低脂質、低糖質でヘルシーだといわれています。豆乳にはイソフラボンなど女性に嬉しい成分も含まれており、乳糖不耐症やベジタリアンでも、豆乳オレやソイラテを選べば、気軽にミルク入りのコーヒーを楽しむことができます。
普段は牛乳を使ったカフェオレやカフェラテでも、選択肢の1つに豆乳を加えてみることで、コーヒータイムの楽しみが広がります。生活習慣病予防やダイエットが気になる方も、コーヒーに豆乳を組み合わせることで、おいしくヘルシーに過ごしてみましょう。