フレンチローストとは?コーヒーの焙煎による違いや種類をご紹介!

コーヒーを選ぶ際に「フレンチロースト」と書かれたコーヒー豆やコーヒーを目にしたことはないでしょうか。フレンチローストとは何なのか、種類や味についても気になるところです。

この記事では、フレンチローストやそれ以外の焙煎(ロースト)の度合いや種類、フレンチローストの味やおすすめの飲み方などについてわかりやすくご紹介します。

まずは、コーヒーの焙煎について確認してみましょう。

コーヒーの焙煎(ロースト)とは

コーヒーの生豆を熱して煎る工程のこと

日本語の「焙煎」にあたる英語のロースト(roast)には、「豆を煎る、焙じる」といった意味があります。コーヒーの焙煎とは、収穫されたコーヒーの生豆を加熱して煎る工程のことです。

コーヒーの生豆を焙煎することによって余分な水分を飛ばし、コーヒーらしい香りや風味が生成されます。 

焙煎方法の種類

コーヒー豆を焙煎する際の方法にもいくつかの種類があります。焙煎の主な種類は以下の通りです。

<直火式>

コーヒー豆に直接火をあて、文字通り直火で焙煎する方法です。直火式の焙煎機は穴の開いたメタル製のドラムが回転する仕組みになっており、ドラムにコーヒー豆を入れ、熱を加えて焙煎するのが一般的です。ドラムの胴に開いた穴から炎や熱が伝わり、コーヒー豆が焙煎されます。

<熱風式>

ドラムを直接加熱せず、熱源で温めた熱風をドラムへ送って焙煎する方法です。焙煎機の構造上、ドラムと熱源を離す必要があるため大型のものが多く、大量焙煎が可能なタイプが多くなっています。

<半熱風式>

鉄板で覆われたドラムを使い、鉄板の熱とドラム入り口から引き込まれる熱風によって焙煎する方法です。直火式と熱風式の中間的な焙煎方法となっています。

コーヒーの焙煎は熱源の調節が難しく、熟練した技術がないと焼きムラや焦げの原因になりやすいのが一般的ですが、近年ではタッチパネル制御で焙煎が可能な製品や、自宅で手軽に焙煎できる小型の焙煎機なども出ています。

フレンチローストとは

フレンチローストとは何なのか、フレンチローストのコーヒーはどんな味なのかについてご紹介します。

深煎りにしたコーヒーのこと

フレンチローストの「ロースト(roast)」は「焙煎」を意味します。フレンチロースト(French roast)とは、深煎りにしたコーヒーのことをさします。

深煎りコーヒーの名称には「フレンチ」「イタリアン」などヨーロッパの国の名前がついています。ヨーロッパで愛されているエスプレッソには深煎りの豆が使われていることが由来となっているようです。

コーヒーの焙煎度合いは以下に記載の通り浅煎りから深煎りまで細分化されており、その中でもごく深煎りを意味するひとつの名称にフレンチローストが含まれます。

 コーヒーの焙煎度合いの種類

  • 1.ライトロースト
  • 2.シナモンロースト
  • 3.ミディアムロースト
  • 4.ハイロースト
  • 5.シティロースト
  • 6.フルシティロースト
  • 7.フレンチロースト
  • 8.イタリアンロースト

*ライトローストとシナモンローストは一般的に「浅煎り」に含まれ、主にアメリカンコーヒー用として使われます。

*ミディアムローストとハイローストは一般的に「中煎り~やや深煎り」で、ホットコーヒーとしては一般的で馴染みのあるローストです。

*シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンローストの4つは一般的に「深煎り」に含まれます。深煎りのコーヒーはエスプレッソコーヒーに使われるほか、アイスコーヒーにも多く使われます。

コーヒーの焙煎度合いについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

◇ 関連記事:『深煎り・中煎り・浅煎りの違いとは?コーヒーの味わいやおすすめの飲み方』

フレンチローストのコーヒーはどんな味?

フレンチローストは、焙煎度合いの中でもっとも深煎りであるイタリアンローストよりも一段階浅いもので、苦味、ロースト香が強く、カフェオレ向きの焙煎とされています。外観は深い黒褐色で、豆の表面に脂肪分が出てくるのが特徴です。

フレンチローストコーヒーのおいしい飲み方

フレンチローストのコーヒーをおいしく飲む方法についてご紹介します。

カフェオレ

フレンチローストのコーヒーはミルクとの相性がよく、たっぷりのミルクで割ってもコーヒーのおいしさを楽しむことができます。フレンチローストのコーヒーが手に入ったら、ぜひカフェオレにしてみましょう。

カフェオレの基本の作り方はとても簡単で、コーヒーとミルクを1:1の割合で注ぐだけ。フレンチローストのコーヒーを使ったカフェオレで、本場フランスのような味わいを試してみましょう。

アイスコーヒー

フレンチローストのコーヒーは、アイスコーヒーにするのもおすすめです。深煎りの豆から抽出したコーヒーは氷を入れてもコーヒーのコクが失われにくいため、本格的なアイスコーヒーが楽しめます。

自宅でアイスコーヒーを作る場合は、コーヒーを少し濃いめに抽出するのがポイントです。40gのコーヒー粉に対して240mlの濃いコーヒーを抽出します。400mlの目盛りになるまで氷を加えて急冷し手早くかき混ぜると、香り高いアイスコーヒーが楽しめます。

◇ おいしいアイスコーヒーの作り方はこちら

カフェラテ・カプチーノ

ミルクと相性のよいフレンチローストのコーヒーは、専用マシンでエスプレッソドリンクにするのもおすすめの飲み方の1つです。

エスプレッソコーヒーとは、エスプレッソマシンで作るイタリア発祥のコーヒーのこと。エスプレッソドリンクとは、カフェラテやカプチーノなど、エスプレッソにミルクなどを加えて作る飲み物のことです。

カフェラテとカフェオレは似ているようで、実は使うコーヒーやミルクの割合が異なります。

カフェオレはドリップコーヒーとミルクを1:1で作るのに対し、カフェラテはエスプレッソコーヒーとスチームドミルク(蒸気で温めて泡状にしたミルク)を2:8の割合で作ります。カプチーノはエスプレッソコーヒーとフォームドミルクを1:2の割合で作ります。

フレンチローストのコーヒーで作るエスプレッソコーヒーが持つ芳醇な香りとビターな味わいは、たっぷりのミルクと合わせてもしっかりとコーヒーの味わいが楽しめます。

エスプレッソドリンクについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

◇ 関連記事:『カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ、カフェオレ、それぞれの違いとは?』

フレンチローストのコーヒーに合う食べ物は?

ヨーロッパで日常的に飲まれている深煎りのコーヒー。フレンチローストのコーヒーも、クロワッサンやクイニーアマン、パンオショコラなど、フランスのパンやお菓子によく合います。

シュークリームやマリトッツォ、ティラミスなど、生クリームやチョコレートを使った濃厚なスイーツもおすすめです。フレンチローストの香り高くビターな味わいが、クリーム系のお菓子とマッチして、至福のデザートタイムになりますよ。

ご自宅でもおいしいフレンチローストコーヒーを!

キーコーヒーでは、ビターチョコレートのようなほろ苦さが楽しめる深煎りコーヒーを数多くラインアップしています。ホットやブラックはもちろん、カフェオレやアイスコーヒーなど、さまざまなシーンでフレンチローストコーヒーをお楽しみください。

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◇ じっくり焙煎した豊かな苦みを味わえるコーヒー一覧はこちら

フレンチローストのコーヒーで深煎りの魅力を味わおう

フレンチローストとは深煎りされたコーヒーのことで、8段階ある焙煎度合いのうちイタリアンローストに次いで焙煎深度の深いものをさします。芳醇な香りとチョコレートのようにビターな味わいが特徴で、ブラックはもちろん、アイスコーヒーやカフェオレ、カフェラテとしても楽しめます。バターや生クリーム、チョコレートを使った濃厚なお菓子との相性もよいフレンチローストコーヒーで、深煎りの魅力を味わってみてください。