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カフェバー開業までの流れは?費用や成功するための経営方法も解説

開業方法・準備運営ノウハウ

カフェバー(カフェ&バー、カフェアンドバー)を開業すると、カフェはもちろん、本格的なカクテルやお酒も提供するバーとしての営業も可能になります。カフェバーの開業は、どのような流れで進めればよいのでしょうか。カフェバー開業にかかる費用や必要な資格があるのかなども気になるところです。

そこで、ここではカフェバー開業までの流れに加え、費用の相場や資金調達の方法、カフェバーを成功させるためのポイントなどについてわかりやすく解説しています。

カフェバー開業までの流れ

カフェバー開業までのおおまかな流れは以下の通りです。

①事業計画の作成

はじめに、カフェバーの事業計画を作成します。カフェバーの規模はどのくらいか、ターゲットやコンセプトなどをしっかりと考え、まとめていきましょう。この事業計画によって契約するべき物件の条件や費用、設備などが決まってきます。

②物件の選定・資金調達

事業計画をもとに、お店の広さや立地条件、路面店かそうでないか、居抜き物件かどうかなど、優先する条件を絞っていきます。

一般的にお店は「広い」「路面店」「居抜き物件」であるほど、契約時の費用は高めです。しかし、その分工事費や宣伝費を削減できる、集客がしやすい、開業までの準備にかかる日数が少ないといったメリットもあります。

自己資金に加えて融資が必要となる場合には、融資申請の書類や各種助成金の情報などもチェックしておきましょう。

助成金や補助金の申請条件は、種類や地域によって異なります。申請の締め切りや審査などのスケジュールも確認しつつ、開業資金として間に合うように申請しましょう。

③契約・内装工事・各種申請

契約する物件の内装工事がどの程度必要となるかは、居抜き物件かそうでないかによって大きく異なります。また、どうしても入れたい設備や内装に関するこだわりがある場合には、その分の施工費用もかかってくることとなるでしょう。

工事完了と許認可の立ち会いを受けるタイミングなども確認しながら、開業までのスケジュールを立てていきます。

④仕入れ・設備購入・メニュー決定

カフェ営業とバー営業でそれぞれ必要となる設備や食材、備品などをチェックし使用するものを決めていきます。設備はカフェとバーの両方で使うのか、バー営業時に入れ替えや配置換えが必要となるか、その場合の収納スペースなども考えて決めていきましょう。

カフェメニューとバーメニューも、定番となるメニューなどを固めていきます。開業時期にお得に仕入れることができる食材などがあれば、オープン時メニューや期間限定メニューとして取り入れてみるのもおすすめです。

⑤求人・PR活動

開業までのスケジュールが見えてきたら、お店のPR活動も並行して進めていきましょう。店頭入口にオープン予定日を掲げたり、ポスターやチラシを作ったりして周知してもらいます。周辺の人々以外へ周知する方法として、SNSも積極的に活用しましょう。オープン前から店内のようすや試作メニューなどを投稿することで、親しみを持ってもらいやすくなります。

スタッフを採用する場合は、求人広告の掲載も検討しましょう。店頭に求人募集を貼ったり、近年ではSNSで募集したりする方法も一般的です。

⑥開業

許認可が取れて営業できる準備が整ったら、いよいよ開業です。軌道に乗るまで一定の時間がかかるケースが多いため、運転資金は余裕を持って準備しておくことをおすすめします。

人手が足りない場合や食材、設備などが揃わない場合でも、当面はバー営業のみ(またはカフェ営業のみ)としてスタートする方法もあります。

カフェバー開業にかかる費用は?

カフェバー営業にかかる費用の目安について、以下に解説していきます。

物件や設備によっても異なる

カフェバー開業にかかる費用がどのくらいになるかは、規模や設備、契約時の物件の状態によって大きく異なります。居抜き物件で内装工事もほとんど必要なく、契約時費用も安く抑えられる場合と、一からすべての設備を設置購入する必要がある場合とでは、かかる費用はもちろん、開業までに要する期間にも違いが出て来るからです。

一般的なカフェバーの開業費用としては、最低でも500万ほどは見ておいた方がよいですが、規模や設備によってはもっとかかる場合もあるでしょう。

カフェバー開業費用のおおまかな内訳

カフェバーの開業に必要な費用のおおまかな内訳は以下の通りです。

物件取得費:物件を取得する際に必要となる費用です。保証金や礼金に加え、不動産会社の仲介手数料や前家賃などが含まれます。前家賃は約1か月分、仲介手数料は家賃の1か月分、礼金は家賃の約2か月分、保証金は家賃の半年から1年分程度が目安となります。

内装設備費:壁紙やカウンター、厨房や共用のお手洗いなど、すべての設備が必要なスケルトン物件の場合、内装費用や設備費用は非常に高額となります。

居抜き物件の場合でも、状態によってはエアコンや換気扇など、一部入れ替えが必要となる場合もあるでしょう。一般的には、数百万円程度を目安として準備しておくこととなるでしょう。

仕入れ及び経費:食材やアルコールの仕入れに加え、開業後は通信費や水道光熱費、家賃などの諸経費がかかってきます。メニューやお店の大きさにもよりますが、1か月あたり50万円程度を目安に、運転資金として最低4か月分程度は準備しておきたいところです。

このほかにも、ポスターやのぼり、店舗サイトのデザインなどを外注した場合には広告宣伝費がかかります。また、スタッフを雇用した場合は人件費も発生するでしょう。

カフェバー開業費用の調達方法は?

カフェバーの開業費用は、可能な限り自己資金で賄うのがおすすめですが、自己資金以外の資金調達方法としては以下の方法が挙げられます。

金融機関への融資申請

銀行や信用金庫、半官半民の日本政策といった金融機関では、開業の際に必要な事業資金の融資を受け付けています。申請に必要な条件や上限額は金融機関によって異なるため、最寄りの金融機関窓口や商工会議所の相談窓口などへ問い合わせてみましょう。

各種助成金・補助金など

町おこしや地域活性化を支援する目的で、起業や創業に関する助成や補助金の交付をおこなっている地方自治体もあります。補助金や助成が受けられる条件や申請期間は地域によって異なるため、管轄する自治体のサイトなどで情報を確認してみましょう。

各種助成や補助金、金融機関への融資申請などは、事業計画書や返済計画などの必要書類を揃えたり、審査から融資まで一定期間を要したりするため、開業までのスケジュール確認が重要となります。融資や助成が受けられない可能性もあるため、しっかりとプランを立てて進めることをおすすめします。

カフェバー営業に必要な資格

カフェバー営業に必要となる資格は以下の通りです。

飲食店営業許可証

カフェバーに限らず、カフェやレストランなどの飲食店を営業する際に必要となる許可証です。店舗を管轄する保健所へ申請し、立ち会い検査を受けた後に許可証が交付されます。許可証の交付には必要な設備を整えていることと、食品衛生責任者を置くことといった条件があるため、事前相談などで確認が必要となります。

食品衛生責任者

飲食店営業許可証の交付を受けるために必要となる資格です。保健所で講習を受けることで取得できます。取得に必要な費用は地域によっても異なりますが、10,000円程度を目安にするとよいでしょう。

人気の地域では講習が定員に達してしまい、開業までに取得が間に合わない場合もあるため、早めに取得しておくことをおすすめします。

防火管理者

30人以上収容可能なカフェバーを営業する際に必要となります。最寄りの消防署で講習を受けることで取得可能です。

防火対象物使用開始届

カフェバーに限らず、お店や事務所を始める際に最寄りの消防署へ提出する届出です。

深夜における酒類提供飲食営業開始届出書

深夜0時を超えてアルコールを提供する場合に必要な届出書です。最寄りの警察署へ届け出る必要があります。

カフェバー経営を成功させるポイント

カフェバー経営を成功させるポイントとしては、以下の点を参考にしてみてください。

コンセプトをしっかりと設定する

ターゲットとする年代や主力メニュー、価格帯、店内の雰囲気といったコンセプトは細かく設定することが大切です。

コンセプトづくりは、契約する物件や内装費用、ランニングコストにも影響する重要項目の1つとなります。

カフェとバー両方のコンセプトをしっかりと作る必要があるため、できるだけ早い段階からコンセプトづくりに注力するようにしましょう。

原価を抑えても魅力のあるメニューを作る

利益率を高めるためには、原価を抑えるか価格設定を上げる必要があります。原価の割に高い価格にしても納得してもらうためには、魅力的なメニューづくりが欠かせません。盛り付けにこだわり、SNS映えを上手に活用したり、フードロスを極力減らしたりすることに加え、原価率を抑えやすいドリンクの注文数を増やす努力も大切です。

魅力的なカフェバー開業で経営も成功させよう

カフェバー経営では、事業計画から物件選定と契約、内装工事と保健所への事前相談、立ち会いを経て営業許可証を取得し、開業の流れとなります。居抜き物件かどうかによって内装や設備にかかる費用は異なりますが、開業後の運転資金も含めて、自己資金には余裕を持って準備することが大切です。カフェとバー両方のコンセプトをしっかりと作り、SNSも活用しながら、魅力的なカフェバーを開業して成功させましょう。

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