【カフェ開業】業務用エスプレッソマシンの種類や選び方を紹介
自分のカフェを開業するなら、やはりコーヒーにはこだわりたいところ。豆はもちろん、業務用のエスプレッソマシンも導入が必要となるでしょう。
とはいえ、業務用エスプレッソマシンは家庭用とどう違うのか、種類や選び方などについての詳しい知識は、意外とわかりにくいものです。
ここでは、業務用エスプレッソマシンの選び方や種類、家庭用エスプレッソマシンとの違いなどについてわかりやすく解説しています。エスプレッソマシンを活用するためのグッズについても紹介していますので、業務用エスプレッソマシンの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
業務用エスプレッソマシンを選ぶ際に押さえたいポイント
業務用エスプレッソマシンを選ぶ際には、以下のポイントを基準に選びましょう。
1日あたりの抽出数
業務用エスプレッソマシンの選び方として「1連タイプ」と「2連タイプ」のどちらを選ぶか迷ったら、1日あたりの抽出数で考えるとよいでしょう。
一般的に、1日20杯から50杯の間で抽出する場合は1連タイプでもOKですが、50杯以上抽出する場合は2連タイプがよいでしょう。
「お客様がどのくらい来るのかわからない」という場合は、お店の大きさや人の往来、ピークタイムとなる時間帯などから予測します。
ピークタイムにお客様を待たせたくない場合は2連タイプがおすすめですが、小さなカフェであれば1連でも充分対応できるでしょう。
カフェの大きさ、規模
カフェの規模や店舗の大きさで決める場合は「テイクアウトが多いか」と「エスプレッソマシンを置くスペース」の2点から考える方法もあります。
例えば、テーブルが10席に満たない小さなカフェであっても、テイクアウト可能にした場合、抽出回数は多くなります。逆に30席以上の中規模カフェであっても、料理がメインでテイクアウトの提供をしていなければ、コーヒーの抽出数は少なくなるでしょう。
また、省スペースタイプの厨房では、大型のエスプレッソマシンを置いてしまうと他の作業ができなくなったり、はみ出してしまったりする場合もあります。
このように、コーヒーの提供スタイルやカフェの大きさ、エスプレッソマシンを置くスペースなども考慮して選ぶことが大切です。
家庭用エスプレッソマシンとの違いを知っておく
そもそも家庭用エスプレッソマシンと業務用では、どのような違いがあるのかについても知っておくとよいでしょう。
基本的に、業務用エスプレッソマシンは家庭用と比較して性能やパワーなどが大きく、たくさんのコーヒーを抽出するのに向いています。
また、家庭用エスプレッソマシンの給水がタンク式なのに対し、業務用は水道直結となっているため、連続して何杯も抽出することが可能です。
ミルクのスチーム機能や洗浄機能など、さまざまな機能がついたタイプも多く、バラエティ豊かなメニューにも対応することができます。
ただ、小さなカフェや料理メインのカフェであれば、家庭用を使用していても問題ない場合があります。1日に50杯以上抽出するなら、業務用エスプレッソマシンの設置を検討するとよいでしょう。
業務用エスプレッソマシンの価格相場は、1日80~100杯前後の抽出数のもので約30万円、100杯以上のものは200万円を超えるタイプもあります。
業務用エスプレッソマシンを導入する場合、上下水道とつなぐため、取り付け工事が必要です。家庭用と業務用のどちらを置くかは、内装工事をする前に検討することをおすすめします。
業務用エスプレッソマシンの種類
業務用エスプレッソマシンは「全自動タイプ」「セミオートタイプ」「手動タイプ」の3つの種類に大きく分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。
全自動タイプ
コーヒー粉を投入するだけで、抽出までをすべて自動で行ってくれるタイプのエスプレッソマシンです。コーヒー豆から抽出までできるタイプもあり、簡単にコーヒーを作ることができます。
オーナー1人で経営するカフェや、テイクアウト提供などで混雑する時間帯があるカフェなどに向いています。
セミオートタイプ
抽出のみ自動で、タンピングと呼ばれるコーヒー粉を調整する作業や、抽出前の蒸らしなどは手作業で行うタイプです。
全自動に比べるとコーヒー1杯あたりの手間はかかってしまいますが、その分細かなこだわりを反映させられます。あえてセミオートを選ぶ人も多く、カフェに置くタイプとして一般的なマシンです。
手動タイプ
タンピング、蒸らしから抽出まで、すべて手作業で行うタイプのエスプレッソマシンです。手間がかかる分、コーヒーにこだわりたい人にとっては腕の見せどころとして選択肢に入れたいマシンとなるでしょう。
全自動やセミオートに比べると、1杯のエスプレッソを作るまでの時間がもっともかかるタイプのため、混雑しにくい小さなカフェ向けのタイプといえます。
タンピングや抽出にこだわりがあり、ゆっくりとコーヒーが入るのを待つ時間も楽しめるスタイルの小さなカフェなら手動タイプ、回転率を重視するなら全自動、それ以外ならセミオートを選ぶとよいでしょう。
業務用エスプレッソマシンを活用するためのグッズ
高性能の業務用エスプレッソマシンを活用するために、以下の機能やアイテムについても押さえておきましょう。
グラインダー
コーヒー豆を挽いて粉にする機械です。「コーヒーミル」と呼ばれるものと、機能的には同じものとなります。
手動のものと電動のものがありますが、全自動タイプにはグラインダー機能が付属しているものもあり、コーヒー豆を入れるだけで粉砕して粉にし、抽出まで行ってくれるマシンもあります。
単独のグラインダーを使うなら、エスプレッソマシンに適した「極細挽き」だけでなく、細挽きや中細挽きなど、粉の細かさが調節できるタイプもよいでしょう。ドリップやフレンチプレスなど、バラエティ豊かなコーヒーを提供したい場合におすすめです。
コーヒー豆
コーヒー豆選びは奥が深く、産地はもちろん、焙煎の度合いやブレンドによって苦みや酸味、香りにも違いが生まれます。
コーヒー豆の産地としては、ブラジルやグアテマラ、コロンビアやエチオピアなどが有名ですが、エスプレッソの本場イタリアの豆を使うのもよいでしょう。
豆の種類を多く取り扱うことで多様な好みに対応できますが、その分仕入れに費用がかかることとなります。いつも同じ味を提供するためには、安定して仕入れられるルートの確保も大切です。豆をストックしておく場所が確保できるかも考慮して、扱う豆を選ぶようにしましょう。
ラテアートの技術
エスプレッソでカフェラテを提供する場合、スチームしたミルクを使ってラテアートの技術を磨いてみましょう。
ラテアートの技法には、ミルクをカップに直接注いで描くフリーポアと、ピックやスプーンなどを使用して描くエッチングに大きく分けられます。
ハートやリーフなど、簡単なモチーフはフリーポアで、動物や人の顔など、細かなデザインや立体モチーフはエッチングで描くのが基本です。
技術の習得と提供にかかる時間は長くなりますが、ラテアートの技術次第で人気のカフェにすることも可能なため、腕に覚えのある人は挑戦してみることをおすすめします。
なお、カフェラテやカプチーノを作る場合は、エスプレッソマシンのボイラーにも注目しましょう。エスプレッソのみの場合はシングルボイラーでも対応できますが、カフェラテなどを作る場合はダブルボイラーかそれ以上、またはマルチボイラータイプを選びます。
カップ
店内で使用するカップはもちろん、テイクアウト用のカップもこだわりを反映することができるアイテムです。ロゴやデザインのほか、持ちやすさや飲み口の厚みなど、提供するコーヒーやカフェのコンセプトとマッチしたものを選びましょう。
業務用エスプレッソマシンの機能をチェックしよう
業務用エスプレッソマシンを選ぶ際、以下の機能にも注目してみましょう。
ミルクフォーマー
ミルクフォーマー機能がついているタイプを選ぶ場合は、カップに直接注げるか、きめ細かな泡が作れるかなどをチェックしましょう。特にラテアートをする場合、イメージに近い泡の状態にできるか、実際に確認してから選びたいところです。
気圧
エスプレッソマシンで作るコーヒーは、気圧によってミルクを入れなくてもクレマと呼ばれる豊かな泡立ちを楽しむことができます。きめ細やかなクレマを出したいなら、9気圧以上のエスプレッソマシンを選びましょう。
カップウォーマー
カップを温められるカップウォーマー機能があるマシンなら、温かいカップで冷めにくいコーヒーが提供できます。
ただし、ウォーマーで温められるカップの個数によっては、お湯を注いで温めた方が効率的な場合もあるため、本当にカップウォーマーが必要かどうかは検討した方がよいでしょう。
その他機能
上で挙げた機能以外にも、自動洗浄機能や各種調整など、多機能なタイプのエスプレッソマシンも多く出ています。
テーブル席やカウンターから調理場が見えるタイプのカフェの場合、デザイン重視でエスプレッソマシンを選ぶのもよいでしょう。
業務用エスプレッソマシンは、工事費も含めると高額となることが多いため、リースなどを利用するのも1つの方法です。
KEY’Sカフェならスムーズに開業できる
KEY’Sカフェは、老舗キーコーヒーが運営するドリップコーヒーに特化した新スタイルのパッケージカフェです。
オリジナルのマシンでこだわりの抽出が実現できるうえ、プロのノウハウでスムーズにカフェが開業できます。マシン選びや開業までの流れに困ったら、加盟料やロイヤリティ不要のKEY’Sカフェを検討してみてはいかがでしょうか。
上手なマシン選びでこだわりのコーヒーを
業務用エスプレッソマシンを選ぶ際は、1日あたりのコーヒー抽出数やお店の規模、テイクアウトの有無などによって決めることとなります。小さなカフェなら家庭用でも対応できる場合がありますが、業務用の方が性能やパワーなどは大きくなるのが一般的です。
全自動やセミオート、手動といった種類もあり、ミルクフォーマーやグラインダーなどの機能のほか、コーヒー豆やカップ、ラテアートなど、カフェで提供するコーヒーにはこだわりポイントがたくさんあります。コンセプトや予算に合ったマシンを上手に選んで、どこのカフェにも負けないコーヒーを提供したいものですね。
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