思わず入りたくなるカフェの外装は?ポイントやコツをわかりやすく解説
カフェの外装は、最初に人の目につく場所でもあるため、店内やキッチンのレイアウトと並んで気を抜けない重要なポイントです。思わず入りたくなるようなカフェの外装にするためには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
ここでは、集客力のあるカフェの外装を作るポイントやコツなどについてわかりやすく解説しています。入りづらいカフェの特徴や、外装費用を抑える方法についても紹介していますので、カフェ開業時の参考としても役立つ内容となっています。
目次
入りづらいカフェの特徴
目の前を通っても「何だか入りづらいな」と思われてしまうカフェの外装には、以下のような特徴があるでしょう。
店内が見えにくい
入り口周辺やドアに窓がなく、外側からは店内の様子がわからない外観だと、人通りの多い立地にあるカフェであっても人が入って来づらいでしょう。
来店して飲み物やフードを頼み、くつろぐイメージができないカフェの集客力は弱くなってしまいます。
店内の照明が暗かったり、細長い間取りで窮屈そうに見えたりしてしまうのも、入りづらいと感じさせる理由になりやすいでしょう。
メニューや価格がわからない
店内の様子がわかりにくい外観のカフェと同様に、メニューや価格がわかりにくい場合も、人は「入りづらい」と感じるでしょう。
どんなメニューが頼めるのか、それがいくらになるのかわからないまま入店するのは、意外と勇気がいる行為です。テーブルにメニューを置くだけでなく、入り口や壁などにも大きくて見やすいメニュー表を掲示することが大切です。
外壁とのバランスが悪い
古いビルでカフェを開業する場合、壁やビルの看板、エレベーターなどの設備や外観が古いため、カフェの外装によっては「バランスが悪い」「チープに見える」といった印象を与えてしまいやすくなります。
古いビルの佇まいを活かしたレトロな看板やロゴ、ドアなどで外壁や共用部分と上手にバランスを取ることが大切です。
こうした店舗の外観、特に正面から見た外観は「ファサード」と呼ばれ、集客力だけでなくお店のコンセプトや特徴を伝えるための重要な部分と考えられています。
集客力のあるカフェ外装のポイント
入りづらいカフェの特徴を踏まえた上で、集客力のあるカフェ外装にするためのポイントについてもチェックしましょう。
コンセプトがわかりやすいようにする
外装(ファサード)は、カフェの顔となる大切な部分です。正面からの見た目にも看板としての役割があると考え、コンセプトや店内の雰囲気が伝わりやすくなるような工夫をしましょう。
例えば、ハーブや有機栽培のコーヒー豆など、ナチュラルでオーガニックなコンセプトのカフェなら、外観も木目やリース、植物などをあしらい、ナチュラルな雰囲気を演出します。
都会的でシンプルなカフェにしたい場合はモノトーンやメタル調など、無機質なイメージの配色で統一するのもよいでしょう。
また、カフェのコンセプトはネーミングからもアピールすることができます。「紅茶カフェ」「大正ロマン雑貨と和菓子のカフェ」など、提供されるメニューがイメージしやすいネーミングにして屋根や壁面に掲示するのもおすすめです。
窓や看板の活用
ファサード部分に窓があるなら、目隠しや障害物を除いて店内が見えやすいように工夫します。店内が暗すぎると、日中は外から中が見えにくくなってしまいます。光の反射や照明なども、内側と外側の両方からチェックして調節するとよいでしょう。階上や階下に店舗がある場合には、一面ガラス張りにして路面からでも店内が見えるようにする方法もあります。
看板についても、外壁やカフェのコンセプトに合ったものを設置します。店名の看板とは別に、メニューや価格がわかりやすく表記された看板も用意しておくと、来店前の人々が外側から確認し、納得して入店することができます。
ディスプレイ画面を使った電子看板(デジタルサイネージ)なども、少ないスペースで多くの情報が映像や動画で表示できるため、近年人気となっています。
DIYを活用して外装を飾りたい場合は、看板代わりに入り口に椅子を置いて大きなぬいぐるみを座らせる、窓に蔦や植物などを絡ませてナチュラル感を出す、店内の様子がわかる写真やポスターを貼るといった方法もおすすめです。
カフェの外装費用を抑える方法
「希望通りの外装にしたいが、見積りを取ったら予算が足りなかった」「外装費用を抑えておしゃれなカフェにする方法が知りたい」という方のために、外装費用を抑えて魅力的な外観のカフェや、「入ってみたい」と思わせるカフェにする方法を以下にピックアップしてみました。
居抜き物件を探す
以前カフェや飲食店を経営していて、閉店後にそのままの状態で契約募集している物件などは「居抜き物件」と呼ばれます。
居抜き物件はキッチンやお手洗いなど、内装も飲食店やカフェ仕様となっているだけでなく、外装もカフェとしてアレンジしやすい場合が多いのです。
漆喰の外壁やログハウス風、コンクリート打ちっぱなしなど、好みの外装の居抜き物件が出ていないか、こまめに探してみましょう。
コンセプトに合った物件を探す
居抜き物件でなくても、開業したいカフェのコンセプトに合った物件があれば、外装工事費を抑えて開業することが可能です。
和風のカフェを開きたい場合、最初から和風家屋に改装するよりも、古民家をリノベーションした方がコストは低く抑えられます。
築年数の古い物件でも、レトロな雰囲気や廃墟っぽさを演出したコンセプトカフェにすれば、古い外観もメリットとして活用することが可能です。
山間や郊外など、交通網や利便性の悪い土地にある物件でも「隠れ家のように静かで穏やかな空間を提供する自然派カフェ」というコンセプトなら、人の往来が少なく木々に囲まれた立地が逆にカフェの外装を引き立てる魅力となります。
「新築の路面店で駅から近く、面積が広い」というような物件は集客が見込めるため、契約時の価格も高めに設定されていることが多いものです。一見集客の悪そうな物件でも、コンセプトに合った物件を選ぶようにすると、費用を抑えることができるでしょう。
SNSの活用
SNSへの投稿や拡散も、カフェのコンセプトを伝えるのに役立ちます。インパクトのある画像でユーザーの興味を集めて投稿を読ませるSNSの手法は、集客力のあるカフェ外装を考える上でも参考になるはずです。知名度の高いカフェの見え方や競合他店、近隣エリアの飲食店アカウントなども参考にしながら、こまめに投稿するとよいでしょう。
SNSの上手な活用法として、開業前から宣伝が可能な点もメリットとして挙げられます。少しずつ外装や内装ができていく様子をアップしたり、オープンまでのカウントダウンを投稿したりする方法もおすすめです。SNSの投稿を見たフォロワーは、自分も一緒にカフェを作っているような気分になり、一体感を持って応援してもらいやすくなります。
ビルの上層や地下などにあるカフェや、見つけにくい場所にあるお店も、外装の画像をアップしたり、最寄り駅からの道のりを画像にしたりして投稿することで見つけやすくなるでしょう。
カフェ外装や所在地、オープン時の宣伝だけでなく、開業後も新メニューの紹介やキャンペーン、イベントの案内など、SNSは幅広く活用することが可能です。コストをかけずに宣伝できるツールとして、ぜひ活用していきましょう。
できるところは自分で
カフェの外装費を抑えるのに有効な手段であるDIYは、Do It Yourself(自分でやろう)という英語の頭文字を取ったものです。通常は施工業者などへ依頼する外壁の塗り替えや看板制作、テーブルや棚の組み立てなどを自身の手で行うことを指します。
DIYのメリットは、自身の手で施行や設置を行うことにより、業者へ依頼する際に発生する費用を抑えられる点や手作り感のある雰囲気に仕上げられる点、お店への愛着が高まる点などが挙げられます。
ただし、失敗すると材料費などが無駄になるケースや、施行にかかる期間が長くなることでオープン日が延びてしまうといったデメリットもあるため注意が必要です。
日曜大工や手芸などが得意かどうか、手先の器用さによってDIYは向き不向きが分かれるでしょう。しかし、上手に取り入れることで費用を大きく抑えられるため、できるところはDIYを活用したいところです。
KEY’ CAFEなら収支を見据えたカフェ開業が実現できる
カフェの外装が決められない、入りやすいお店づくりや物件選びに自信がないという場合は、KEY’S CAFEのパッケージカフェを利用する方法もあります。
KEY‘S CAFÉはシンプルな店舗設計で、キーコーヒーが培ってきたノウハウのもと、好きなロケーションにセルフカフェがオープンできます。
氷温熟成のこだわりコーヒーはもちろん、スイーツなどのフードメニュー、店舗やカップのデザインまでパッケージされており、悩んだり迷ったりすることなくスピーディーな開業が可能です。
ロイヤリティや加盟金不要で、ショッピングセンターなどにもオープン可能なKEY’S CAFÉなら、万全のアフターフォローで収支を見据えたカフェ経営が実現できます。
まとめ
カフェの外装は、店内が見えにくかったり、メニューや価格がわかりにくかったりすると、カフェの存在に気づいた人がいても「入りづらいな」と感じさせてしまいます。カフェのコンセプトをしっかりと決めて、店内が外から見えるように工夫する、窓や看板を活用するといったポイントを押さえることで、入ってみたいと思わせる外装にすることが大切です。
魅力的な外装にするための工事費用が気になりますが、DIYや居抜き物件、SNSの投稿などを上手に活用することで、費用を抑えてカフェの魅力を外部に伝えることができるでしょう。カフェの外装も重要ですが、開業後は安定した収支で経営を軌道に乗せる必要があります。予算とコンセプト、物件などを考えるのが苦手な場合は、パッケージカフェの利用も検討するなどして、収支を見据えたカフェ経営を目指しましょう。
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