人気のドリンクメニューの決め方は?ポイントやアイデア例を紹介!
カフェや飲食店で提供するドリンクメニューを決める際、どのようにすれば人気メニューとなるのかわからず困ってしまうケースは少なくないようです。今はドリンクメニューを重視していない場合も、人気のドリンクメニューがあるとどのようなメリットがあるかがわかれば、新たなメニューを検討する際の役に立つかもしれません。
本記事では、人気ドリンクメニューがあることのメリットや、業態別に活用したいドリンクメニュー作りのポイントについてわかりやすくご紹介しています。ドリンクメニュー作りのアイデアや注意点もご紹介していますので、参考としてお役立てください。
目次
人気のドリンクメニューを作るメリット
はじめに、人気のドリンクメニューを作るメリットについてご紹介します。
原価率を抑えられる
ドリンクメニューは、フードメニューに比べると低い原価率で提供できるため、注文を増やせば利益率を高めることができます。
例えば、原価率40%のフードが10万円売れた場合、原価を引いた利益は6万円となりますが、原価率20%のドリンクが10万円売れた場合、原価を引いた利益は8万円となります。ドリンクの方が原価率を低く抑えやすいため、注文が増えれば増えた分だけ、利益が出やすくなるのです。
店舗経営において、たくさんの来店や利用があることも大切ですが、利益を増やし、コストを抑えるといった意識も重要となります。「忙しいのに儲けが少ない」「繁盛しているのにあまり利益が出ていない」といった事態を避けるためにも、利益率や原価率などのデータは意識してチェックするようにしましょう。
調理時間が短い
ドリンクメニューは、注文を受けてから提供するまでにかかる時間が短いため、フードメニューよりも手間をかけずに提供することが可能です。
フードメニューの注文が増えた場合、調理や提供に対応するためスタッフ増員など、人件費の支出を検討する必要がある場合もあります。一方でドリンクの追加注文が増えた場合にはオーナー1人で対応できるケースも多く、人件費や求人採用にかかる手間とコストも抑えやすいでしょう。
トレンドを取り入れやすい
原価率が低めで、かつ手間とコストを抑えて提供しやすいドリンクメニューなら、最新のトレンドを意識した新メニューや、季節感のある期間限定メニューなども気軽に取り入れやすいでしょう。
「タピオカドリンク」「桜抹茶ラテ」など、トレンドや季節感を取り入れたドリンクメニューの提供でSNS映えするメニューを取り入れたり、工夫次第では少ない食材でも斬新なドリンクメニューにしたりできる可能性があります。
【業態別】ドリンクメニューを作る際のポイント
ここでは「カフェ(喫茶店)」「レストラン」「居酒屋」など、飲食店の業態別に分けてドリンクメニューを作る際のポイントをご紹介していきます。
カフェ、喫茶店
カフェや喫茶店において、ドリンクはメインに据えることも可能なメニューの1つです。特に主力にできるドリンクメニューの王道であるコーヒーには手を抜かず、品質や味などにしっかりこだわって選ぶことが大切です。
コーヒーの仕入先として信頼できるコーヒーメーカーから購入するほか、スペシャルティコーヒーなど、こだわりのコーヒーが店舗の自慢であることをポスターやSNSでPRしつつ、トレンドや季節感を取り入れたメニューを開発するのがおすすめです。
レトロなグラスやコーヒーカップなど、食器にもこだわってみましょう。「かわいいグラスで出されるアイスコーヒー」など、話題作りのきっかけになる可能性があります。
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レストラン
フードがメインとなるレストランでは、フードとドリンクとの組み合わせや相性も考慮するようにしましょう。
ドリンクの注文数を増やす施策として、フードメニューの種類ごとにおすすめのドリンクを並記する、ドリンクとセットで注文することで割引になるセット割引の提案、ディナー向けにはノンアルコールでカクテル風のドリンクが楽しめる「モクテル」の開発などもおすすめです。
居酒屋、バー
アルコールの注文が多い居酒屋やバーでは、チューハイやスタンダードなカクテルといった
主力商品の品質向上に加え、看板となるドリンクの開発もすることによっても注文数を上げやすくなるでしょう。健康志向の方向けにフルーツビネガーや酵素を加えたカクテルや、アルコールが飲めない人向けのドリンクメニュー開発など、他店では楽しめないオリジナリティあるドリンクメニューの提供を検討してみましょう。
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テイクアウト店
テイクアウト店でドリンクメニューを提供する際のポイントとしては、持ち帰りで待たせることがないよう提供時間が早いもの、カップに入れて持ち歩く形が可愛いものなどを検討しましょう。
持ち運びやすいデザインや、こぼさずに最後まで飲めるといった機能面での配慮をするのもおすすめです。
▶ 関連記事:『人気上昇のテイクアウトカフェを開業したい!テイクアウトカフェのメリット・デメリットとは』
キッチンカー
移動販売が可能なキッチンカーでドリンクを提供する場合、移動販売だからといって簡易なドリンクではなく、しっかりと本格的な味わいが提供できれば、アピールポイントとなります。本格的なコーヒーメニューや、海外で人気のドリンクメニューなどを検討してみるとよいでしょう。カップの形状については、テイクアウト店のドリンクメニューのポイントも参考にしてみてください。
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イートインスペース
イートインスペースを設置する場合、主力となるフードメニューに負けないドリンクメニューがあれば「持ち帰りにせず、店内でゆっくりと飲食をしようかな」といった動機に繋がる可能性があります。
使い捨てカップや包装紙を使わない分、店内飲食の価格を少し割引するといった提供方法もあります。
▶ 関連記事:『イートインスペースとは?設置するメリットやコツ、必要な届出などを解説』
人気ドリンクメニュー開発の参考にできるアイデア4選
人気ドリンクメニューを開発するうえで、気軽に試せるアイデアを4つご紹介します。
コーヒー
コーヒーのメニュー開発をする場合は、シングルオリジンのスペシャルティコーヒーなど、品質や流通経路にこだわったコーヒーの提供を検討してみましょう。
エスプレッソマシンの導入もおすすめです。カフェラテやマキアートなど、エスプレッソコーヒーを使ったコーヒードリンクは需要が高く、コーヒーのおいしいお店として人気が出ればドリンク注文率が高まりやすくなります。
このほかにも、有機栽培されたオーガニックコーヒーや、フェアトレードコーヒーなどもおすすめです。
コーヒードリンク
コーヒーにミルクやホイップクリームを加えて作るコーヒードリンクは、韓国でブームになっており、話題になりやすい傾向があります。深煎りのコーヒーにたっぷりのホイップクリームを乗せたアインシュペナーや、コーヒーとミルクの層が綺麗に分かれたオレグラッセなどが挙げられます。
ナッツやクリームを添えて期間限定メニューにしたり、チョコやキャラメルなど、複数のシロップが自由にかけられるシロップバーを設置したりする方法もあります。
ネーミングの改良
同じメニューでも、ちょっとしたネーミングのセンスで注目されることもあります。SNSなどでトレンドやキーワードをチェックして、メニューに取り入れてみましょう。
SNS、販促品の活用
せっかく自慢の新メニューが開発できても、誰にも知られなければ注文されることもありません。新メニューは積極的に宣伝して、周知するようにしましょう。SNSへのアップはもちろん、ポスターやPOPなどの店内掲示も行うようにします。
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人気のドリンクメニューを作る際の注意点
人気のドリンクメニューを作る際の注意点もご紹介します。
FD比率を考慮する
ドリンクメニュー開発時には、FD比率も意識しましょう。FD比率とは、フード(F)とドリンク(D)の割合をさします。例えば、レストランにおけるFD比率の目安は8:2であるのに対して、カフェやバーにおけるFD比率の目安は2:8といわれています。ドリンクはフードよりも原価率が低いため、FD比率を意識してドリンクの売上目標を立てるようにするとよいでしょう。
接客などの基本も大切にする
人気メニューを作っても、接客など基本的なサービスで不満を持たれると来てもらえなくなってしまいます。誠実に真心を持って接するホスピタリティを忘れないようにしましょう。
また、おもてなしの流れの中で自然にお代わりをすすめたり、セットドリンクの提案をしたりするなど、お客様とのコミュニケーションの中でさりげなくドリンクを注文してもらう、といった努力も大切です。
コーヒーの仕入れなら、まずキーコーヒーへご相談を
人気のドリンクメニューを開発する際、まずは主力となるコーヒーの仕入れについて再検討してみましょう。コーヒーの仕入れでお困りの際は、お気軽にキーコーヒーへご相談ください。
キーコーヒーでは、このほかにもカフェや喫茶店、飲食店の開業や経営に繋がるヒントを多数ご紹介しています。カフェメニューの作り方について知りたい方は、以下のページもチェックしてみてください。
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ドリンクメニューの開発で人気のお店にしよう
ドリンクメニューの開発は、フードよりも原価率の低いドリンクを主力にし、注文数を増やすことで利益率を高められるメリットがあります。業態別のポイントやメニュー開発のアイデアなども参考にしながら、安定経営できる人気のお店を目指しましょう。
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