主婦の起業におすすめの方法はある?自宅でも開業できるアイデアを紹介
近年では、主婦が働く手段として、雇用される方法以外に「起業」する働き方も増えてきています。主婦が起業して働くことにはどのようなメリットがあるのか、起業時の注意点やどんな事業ができるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、起業を含めて働くことを検討している主婦の方向けに、起業のメリットや注意点、主婦の起業におすすめの事業アイデアなどについてわかりやすくご紹介しています。「自宅にいながら収入を得たい」「家事や育児に軸足を置きながらカフェを開業したい」といった方にとっても、参考になる内容となっています。
目次
主婦が起業するメリット
主婦が起業するメリットについて見ていきましょう。「起業」や「経営者」というと、経営手腕があって多忙な仕事に大きな時間を割けなければできないイメージがありますが、実は以下のようなメリットのある働き方でもあるのです。
得意なことで収入が得られる
パートタイムで仕事を探す場合、自分がやりたいと思う仕事の求人を見つけることはなかなか難しいのが一般的です。仮に見つかっても応募資格から外れていたり、距離や勤務時間が合わなかったりして諦めるケースも少なくないでしょう。
起業して働く場合、自分で事業を決めることができるため、好きなことや得意なことを活かして収入を得ることが可能です。料理や裁縫、アクセサリー作りやイラスト制作など、求人を見つけにくい仕事や、日頃趣味として楽しんでいることを仕事にすることもできます。
空いた時間で働ける
雇用されて働く場合「週に何回働くか」「何曜日の何時から何時まで働くか」などに加え、勤務地や休憩時間、業務内容などが固定されるのが一般的です。慣れてくればある程度融通が利く場合もありますが、慣れるまでは変更を申し出るのに気を遣う上、時間変更や休暇が認められないケースもあるでしょう。
起業して働く場合、勤務時間や勤務地、業務内容などは基本的に自分の采配で決めることができます。夜中に働いたり、育児や家事の合間を活用して動いたりすることもできるため、空いた時間を有効に使うことが可能です。外出や出張を伴わない仕事や自宅で開業できる仕事で起業すれば、更に融通が利きやすいでしょう。
ビジネスキャリアが継続できる
主婦が働く理由として、経済的な問題以外に「キャリアの中断」を避けたいというケースも増えてきています。家事や育児、介護などで仕事を辞め、一度専業主婦になってしまうと、その時点でビジネスのキャリアは中断されてしまいます。職歴が空白の状態が長期間続いてしまうと、状況が落ち着いて再び働きたいと思っても採用が難しくなってしまうリスクがあるのです。
起業して仕事に関われば、売上や稼働時間に関わらず、職歴へ記載できる実績としてキャリアを継続することが可能です。実際に起業することで、経理や人事、総務的な経験や学びを得ることも多いため、起業を一定のキャリアとして評価してもらえるシーンは多いでしょう。
主婦が起業を考える前に押さえておきたいポイント
意外にメリットの多い主婦の起業ですが、主婦の方が起業へ向けて行動を起こす前に、次のポイントをチェックしておくようにしましょう。
扶養枠や税金の仕組みについて知っておく
配偶者が会社員として勤務していて現在扶養に入っている場合、起業して得た収入の額や条件によっては夫の社会保険へ加入できなくなったり、扶養から外れてしまったりする可能性があります。
後でトラブルになるのを避けるため、扶養から外れないように働くべきか、扶養から外れても問題がなさそうかなど、起業前には家族とよく相談し、起業の予定や計画などは事前にしっかりと共有しておくようにしましょう。
将来の計画も考慮する
長い目で見て将来的にライフプランの変更がある場合、せっかく起業しても長く続けられない場合があるため、この点も注意が必要です。
子どもが増える予定はあるか、家族の介護に関わる可能性はあるか、配偶者の転勤や親族が起業して手伝う可能性がないかなどについても、念のため考慮する必要があります。
小さな事業でも、起業する場合はある程度準備時間や手間もかかります。せっかくスタートするなら、軌道に乗せられるまでは続けられるような無理のない計画を立てるようにしましょう。
初期費用や運転資金の準備をする
起業時にどのような準備が必要となるか、初期費用や運転資金はどのくらいかかるのかについては、どんな事業をするかによって大きく異なります。例えば、インターネット販売のみを行う場合は、物件の取得費用や家賃はかかりません。プログラミングやデザインなど、原材料の仕入が必要のない仕事もあれば、卸値と売価を決めるにあたり原価率の計算が必要な事業もあります。
何にどのくらい費用がかかるか、確定申告や帳簿管理、節税対策など、経営や会計に関する知識は必ず必要となるため、ある程度学習することも大切です。
主婦の起業におすすめのアイデア3選
主婦の起業におすすめできる事業アイデアについて、以下に3つピックアップしてご紹介します。
シェアリングエコノミー
シェアリングエコノミーとは、時間やモノ、空間、技術といった有形無形の資源について売買やレンタルを行い、利用者と共有(シェア)するビジネスをさします。
シェアリングエコノミーのシステムを利用した働き方は近年浸透しつつあり、代表的なものとしては
・フードデリバリー
・クラウドソーシング
・レンタルサービス(会議室、倉庫、民泊、駐車場など)
・フリーマーケット
などが挙げられます。
シェアリングエコノミーでは、空いた時間や持っている技能、不動産や空き地、不要になった財産などを売ったり、貸したりしたい提供者側と、利用したい利用者側とをマッチングする業者を仲介して行われるのが一般的です。
特にクラウドソーシングでは、イラストやライティング、カメラ撮影、翻訳や事務作業など、様々なスキルをビジネスにすることができます。
多くの場合、クラウドソーシングのサイトやアプリに個人事業主として登録し、クライアントとのマッチングが成立すればお仕事が発生します。
外出できる時間が限られている、または夜中や明け方に作業をしたいといった場合や、イラスト制作、動画編集、シナリオ作成といったパートでは見つけにくい業務で報酬を得ることもできるため、クラウドソーシングは主婦におすすめの起業方法といえるでしょう。
オンラインショップの開業
ショップオーナーを目指したい主婦の方には、手始めにオンラインショップから始める方法がおすすめです。オンラインショップなら店舗を構えずにお店が開業できるため、初期費用や運転資金もごく小さく抑えることが可能です。
オンラインショップの開業には「自力でサイトを構築」「業者へサイト作成を依頼」「ECモールの利用」など、様々な方法が挙げられます。自力で作る方がこだわりは実現しやすいですが、Webサイト作成に関する知識は必須となります。業者へ作成を依頼する場合や、ECモールへ登録する場合も、10万~50万円ほどかかるケースが多いようです。
オンラインショップ開業の前に、オークションサイトやフリマアプリなどで販売してみてもよいでしょう。
自宅カフェ
店舗を構えてカフェを開業するには多額の費用がかかりますが、自宅に空きスペースがある場合は、物件を取得する費用や家賃をかけることなくカフェを始められます。
家賃がかからないため「週末だけ」「空いた時間だけ」など、不定期にカフェを営業することも可能です。自宅がカフェのため通勤時間がかからない点も、主婦の方がカフェを開業するハードルを下げるメリットとなるでしょう。
自宅でカフェを開業する場合も、保険所へ営業許可の申請が必要となります。許可を受けるためには、住居エリアと店舗が明確に分かれていること、といった要件のクリアが必要です。
また、用途地域によってはカフェ営業ができない場合もあるため、最寄りの地方自治体へ事前確認することをおすすめします。人通りの少ない住宅街で開業する場合は、近隣住民への配慮や、SNSによる宣伝活動も重要となるでしょう。
自宅カフェについてもっと知りたい主婦の方へ
開業ナビでは、飲食店の開業全般に関する幅広い情報を発信しています。自宅カフェの開業方法についても、以下のページで更に詳しくご紹介していますので、気になる方は併せてチェックしてみましょう。
▶ 関連記事:『自宅でカフェを開くには?必要な間取りや開業時の費用、注意点も紹介!』
得意なことを活かして主婦の起業を成功させよう
主婦が短時間だけ働く方法として、パートやアルバイトに加え、起業して働く方法も選択肢としておすすめです。得意なことを仕事にできる可能性があることに加え、時間や場所に縛られることなく、家事や育児、介護の合間に働くこともできます。起業することでビジネスキャリアの継続もできるため、将来的なキャリアプランを描きやすくなるメリットもあります。
クラウドソーシングやオンラインショップ、自宅カフェの開業など、得意なことや主婦ならではのスキルを活かして起業を成功させましょう。
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