カフェ開業・経営する人におすすめ!エスプレッソマシンの種類・機能をご紹介
「エスプレッソマシンってどれを選んだらいいの?」「購入する前に機能を知りたい。」「そもそもエスプレッソマシンって何ができるの?」
これからカフェを開業する方や準備中の方で、エスプレッソマシンの購入を悩んでいる人は多いのではないのでしょうか。
本格的なコーヒーを手軽にお客様に提供でき、お店の中でも特別な演出をすることができるエスプレッソマシン。
しかし、いざ購入となるとマシンの種類が多く、機能も複雑で分からないと悩んでいる人が多いでしょう。
そもそもエスプレッソマシンが必要かどうか分からない人もいるはずです。
そこで今回は、エスプレッソマシンの種類や機能をご紹介していきます。
エスプレッソを提供するならマシンを使ってみよう
エスプレッソとはイタリアやフランスでは一般的に飲まれているコーヒーで、高圧力で20~30秒かけて抽出されたコーヒーのことです。
1杯1杯、手作業で本格的なエスプレッソを作ることは難しいですが、マシンがあれば簡単に作ることができます。
苦くて濃すぎるコーヒーのイメージを持たれている人もいますが、実際は抽出に時間をかけないため雑味は少なく、苦さや濃さを調整できるのが特徴となります。
焙煎されたコーヒー豆のストレートな味わいを感じることができるので、作り方を少し変えるだけで自分好みコーヒーを作ることができるのも特徴のひとつです。
エスプレッソマシンを使うことで毎回安定した味を作ることができ、短い時間で効率よく抽出することが可能になります。また、濃厚でコク深い本格的なコーヒーをお客様に提供することができます。
もちろんコーヒー豆の量や抽出する時間などで味を調整することもできるので、何度も試して自分が納得いく自分オリジナルのコーヒーを作りましょう。
マシンは機能や種類・メーカーによって価格帯も様々です。1日に100杯程度対応できるものなら30万円以上、1日に100杯以上対応できるものは100万円以上します。まずはどのような種類があり、自分のお店にどのような機能が必要か探してみましょう。
◆エスプレッソマシンの種類
エスプレッソマシンをネットで調べると多くの種類が出てきます。ここでは、実際にどのような種類のエスプレッソマシンがあるか説明します。
・抽出タイプ
抽出タイプでみたときの種類は、全自動式とセミオート式があります。
全自動式はコーヒー粉を入れて調整するタンピング作業も不要のため、簡単にコーヒーを作れます。特殊なテクニックもいらないので、挽いたコーヒー粉をセットするだけで抽出することができます。
全自動式で、極細挽きができるエスプレッソ専用のグラインダー付きのマシンならコーヒー豆をいれるだけで大丈夫です。提供する時間も短縮でき、味も安定するのでお客さんの人数が多いお店には良いでしょう。
セミオート式は、抽出だけが自動になりコーヒー粉をタンピングし蒸らしたりする工程は手作業で行います。
手作業の工程で味の調整ができるので、本格的なコーヒーを入れることができます。しかし、味にバラつきが出やすいため慣れてきてから導入するか、味にこだわりを持ちたい方におすすめです。
・サイズ
エスプレッソマシンには、タンク式と水道直結式の2種類があります。
タンク式とは、水道に直結しない単体で使えるエスプレッソマシンです。サイズが小さく、設置するスペースも選ばないので自由な場所に設置できます。お店が小規模の場合や置くスペースが限られる場合におすすめです。
水道直結式とは、カフェ店舗で設置されていることが多く、大きいサイズのエスプレッソマシンがほとんどです。置くスペースの確保は必要ですが、水道水とつなげているので水を補給する手間が省け、味の調整からメモリー付き機能もあるので、こだわりのコーヒーを作ることができます。
・ボイラーの種類
エスプレッソのみであればシングルボイラーでも大丈夫ですが、カプチーノやカフェラテを作る場合はダブルボイラー以上が必要になってきます。その場合は、抽出用とスチーム用のボイラーが付いているマシンを選びましょう。
また、使用頻度が高いことが想定される場合はマルチのボイラーがおすすめです。スチームと抽出が同時にでき、温度調整も正確にしてくれます。
・機能(スペック)
エスプレッソマシンには機種によって様々な機能が搭載されています。
・味や濃さ、温度を調整したい場合は調整機能・メモリー付き
・濃厚で上質なクレマを作る場合は9気圧以上
・カプチーノやカフェラテを作りたい場合はミルクフォーマー付き
・お手入れを簡単にしたい場合は自動洗浄機能付き
・温めたカップにコーヒーを抽出したい場合はウォーマー付き
設置場所やどのようにエスプレッソを提供したいかによってマシンの種類も異なってきます。自分好みのマシンを探してみましょう。
エスプレッソマシンはどう使う?
ここではセミオート式エスプレッソマシンの具体的な使い方について、3つの順序で説明をします。
1.
まず、専用の機器でコーヒー豆を極細挽きにします。コーヒー豆が挽けたら、コーヒー粉をポルタフィルターに詰める『ドーシング』を行います。コーヒー粉を詰めるときに必ず均等にし表面を平らにするようにします。この作業を『レベリング』といいます。
なかなか均一にならない場合は、表面を指でならしても良いです。
2.
コーヒー粉を均等にしたら次は押し固める『タンピング』を行います。真上から垂直方向に力をかけることで均等に加圧することできます。
均一に加圧されないと、均等に抽出されないので味に雑味が出ることがあります。
『タンピング』は重要な作業になりますので、タンパーと自分の手を垂直にして体重をかけながら加圧していきましょう。
3.
最後に、抽出作業になりますがすぐに抽出せずに一度湯通しをしてください。2でできたホルダーを崩さないように慎重にマシンにセットします。
あとは、カップを下に置き抽出ボタンを押すだけです。ボタンを押して数秒後にコーヒーが出てくるので、20秒~30秒待てば完成となります。
コーヒー豆は鮮度が非常に大切です。おいしさに直結するので、作り置きはせずに都度挽きたてを必ず使ってください。そうすることで、より味わい深いコーヒーを作ることができます。
◆ボタンひとつで抽出
全自動式エスプレッソマシンはボタンを押すだけで自分のカスタマイズしたコーヒーを抽出することができます。業務用のマシンには最初から数十種類のメニューが搭載されている機種もあり簡単に様々なコーヒーを作ることができます。
また、豆の挽き具合や温度も自分好みに登録することもできるためオリジナルのコーヒーを作ることができ、お客さんに安定したコーヒーを提供することができます。
従業員が複数人いるお店でもマシンに抽出方法を登録できるので、誰が作っても味を変えずに提供することができます。
◆濃度を調整
マシンによっては濃度を調整できる機能があります。
コーヒー豆の種類によって味が異なってくるので、濃度調整することで風味や奥深さを決めることができます。自分でカスタマイズして濃い・薄いを調整しオリジナルのコーヒーを完成させましょう。
また、カフェラテやカプチーノを作る際にも濃度を調整し、最適な設定をすることでこだわりのあるコーヒーを提供できます。
夏の暑い時期と冬の寒い時期とでは提供するコーヒーも変わってきます。
コーヒー豆の種類を変えるお店もありますが、濃度調整も非常に重要になります。本格的なコーヒーを提供したい人は研究してお客様のニーズに合わせて調整してみるのも良いですね。
提供できるドリンクは
ここではエスプレッソマシンを使ってできるコーヒーの種類を一部ご紹介します。
・カフェラテ
エスプレッソ:スチームミルク=2:8
・カプチーノ
エスプレッソ:スチームミルク:フォームミルク=1:1:1
・カフェモカ
エスプレッソ:スチームミルク:チョコレートシロップ=2:7:1
・マキアート
エスプレッソ:フォームミルク=9:1
・キャラメルマキアート
エスプレッソ:スチームミルク=2:8+αキャラメルシロップ
上記以外にもアイスクリームと合わせるアフォガードや、トニックウォーターと合わせるエスプレッソトニックなど、多くのアレンジメニューがあるので是非挑戦してみてください。
◆カフェラテとカプチーノの作り方
・カフェラテ
お店の定番メニューでよく見かけるカフェラテについて作り方をご紹介します。
上記に記載がありますが、エスプレッソとスチームミルクの理想割合は2:8です。
事前に牛乳を温めておき、自分で調整したオリジナルエスプレッソを抽出したらあとは注ぐだけで完成となります。
コーヒー豆の種類や濃度・温度などによって味が変わってくるので、何度も試行錯誤を重ねて理想のカフェラテを作ってみてください。
・カプチーノ
カプチーノはエスプレッソとスチームミルク・フォームミルクの理想割合は1:1:1です。
特徴としてはきめ細かいふわふわのミルクがポイントになります。カフェラテと作り方は変わりませんが、最後にフォームミルク(泡立てた牛乳)をのせて完成となります。
お店に少し余裕がでてきたらラテアートに挑戦し、いつもと違う演出をしてみても良いですね。
まとめ
エスプレッソマシンを使うことで本格的なコーヒーを誰でも手軽に作ることができます。
マシンの機能を使うことで自分オリジナルのコーヒーも作ることができ、安定した味をお客さんに提供できるようになります。
様々な種類があるマシンですが、お店の規模や自分の作りたいコーヒーを考えると少しずつ選ぶ機種や種類が見えてきますね。
エスプレッソマシンを活用して、理想のお店が作れるようにしていきましょう。
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