小さいカフェを開きたい、小さいカフェ開業の資金と始め方を紹介!
カフェの開業は人気となっており、自分の世界観を前面に押し出したカフェが日々多く登場しています。
そういった小さなカフェを経営する夢を抱いている方も少なくはないのではないでしょうか?
今回はそんな小さいカフェの開業について資金周りを中心に紹介していきます。
準備期間やメニュー、コンセプト作りについても少し触れますので、是非最後までご一読ください。
漠然と夢を抱いているけど具体的にどの程度の資金が必要で、どういったステップを踏んで開業するのか分からないという方必見です。
目次
小さいカフェの開業資金はどのくらい?
小さいカフェを開業する場合、必要な開業資金はどのくらいになるのでしょうか?
一説には1000万円程度かかるともいわれていますが、どれにどのくらいかかるのか細かく分類して把握しておきましょう。
この項目では具体的に最低限かかってくる費用をご紹介します。
◆家賃・保証料・改装費用
カフェを開業する場合、家賃は大体売り上げの10%程度と考えておくと良いでしょう。
さらに前家賃や敷金礼金など、開業する際にかかる費用を考えると大体1年分の家賃の金額として考えておくと計算しやすいです。
東京都でカフェを開業する場合、1坪単価2万円で計算すると前家賃や敷金礼金、仲介手数料などを込みで大体300万円弱かかることになります 。
さらにその他火災保険などに加入する場合、これにプラスして年間1.5万円ほどかかることを想定しておくといいでしょう。
カフェを開業する以上内装にもこだわる必要がありますので、内装業者を雇うことになるでしょう。
その場合、業者に払う費用として少なくとも20万円程度かかってきます。
自分でDIYをする場合にも10万円程度はかかりますので、費用がかかることは覚悟しておきましょう。
◆備品・仕入れ
まずは備品にかかる費用から紹介します。
大体必要な調理器具などの備品を一覧にすると以下の通りになります。 ちなみにこれらは低めに見積もってありますので、こだわる場合はもう少し高めにみておくと良いでしょう。
厨房機器:10坪程度で約120万円
エスプレッソマシン:10万円
オーブン付きガスレンジ:10万円
電気フライヤー:10万円
冷凍冷蔵庫:25万円
製氷機:15万円
食器洗浄器:20万円
作業台:10万円
シンク:3万円
テーブル・椅子:28万円
POSレジ:10万円
食器など:10万円
これらを合計すると300万円程度の金額になることが分かります。そのため余裕をもって資金を多めに用意しておくと、問題なく備品を揃えることができるでしょう。
次に仕入れにかかる費用を紹介します。
もちろん入手ルートにもよりますが、コーヒーの原価率は大体10%が目安です。
一杯500円のコーヒーであれば、原価は50円程度ということになります。
メニューの開発中にも仕入れ費用はかかりますので、売り上げが上がらない時期の費用についても考えておくようにしましょう。
ある程度の完成度のメニューができたら、開業をして資金を回収しながら商品開発を進めていくということも視野に入れて活動していくと良いでしょう。
これらの商品開発費以外にも、カフェ経営に役立つ資格の取得などの雑費がかかってくることも計算に入れましょう。
小さいカフェの運転資金とは
運転資金とは経営をしていくために継続的に必要となるお金のことです。
運転資金が全くない状態では必要な材料を仕入れることもできませんし、スタッフを雇っている場合にはその給料を支払うこともできなくなってしまいます。
このように経営の生命線となる運転資金の確保の仕方について紹介します。
◆運転資金の確保方法
飲食店の経営において一番管理のネックになってくる費用が材料費と人件費です。
家賃は固定のものなので売り上げがある一定を超えるとあまり気にならなくなりますが、材料費と人件費については売り上げが上がるほどにかさんでくるものでもあります。
これらの支払い能力を維持すべく運転資金の確保をする必要があります。
大体の目安として半年から1年ほどの運転資金があれば安心できるといわれています。
これを確保するためにも、事前に自身で貯金しておくことや開業する際の地域からの助成金、銀行からの融資などをフルに活用する必要があります。
さらに開業にかけるお金をできるだけ小さくするのが大切でしょう。
開業した後にもリニューアルをして少しずつお店のグレードをアップしていくことはできますが、運転資金がなくなってお店をたたむことになってしまうと元も子もありません。
資金繰りに関しては開業資金よりもむしろ運転資金に重きを置いて考えていくといいでしょう。
最低限の運転資金を確保することができれば、日々贅沢をすることができないまでも経営を続けることはできます。
続けていく中で小さな挑戦が当たればそこからお店を大きくしていくこともできるでしょう。
小さいカフェを開業するための始め方
カフェを開業するには事前の準備から実際に店舗がオープンするまで数ヶ月は時間がかかるものです。
この項目では開業までにやる必要があることを紹介します。
◆準備期間
まずは必要な資格を、そして開業を決めた段階から行っていく必要があることについて紹介します。
・必要資格
まずは何といっても必須資格である「食品衛生責任者」です。 これがないとカフェはおろか飲食店を開業することができません。
資格とは違いますがこの他にもカフェの開業までには保健所に「飲食店営業許可申請」を届け出る必要があり、これに許可された時点で開業することが可能となります。
また開業から1ヶ月以内に「開業等届出書」を税務署に提出する必要があります。
これ以外にもパンなどを提供する場合に必要な「菓子製造業許可申請」や、大きめのカフェを開業する場合には「防火管理者」など、環境によって必要になってくるものが増えます。
必ずしも店長やオーナーが持っている必要があるものではないというものもありますので、そういった資格を持っている人を雇うということも視野に入れると良いでしょう。
・事業計画書
カフェを開業することを決めたらまずは事業計画書を作りましょう。
最初に事業計画書を作成することによって、物件を探す際にもメニューを作る際にもターゲットやコンセプトが明らかになっていることで細かいことを決める時にも明後日の方向に行ってしまうことがなくなります。
最初に完璧に作成する必要はありませんので、物件を探しながらでも事業計画書を固めていくことをおすすめします。
事業計画書がある程度できたら次のステップに進みましょう。
・物件取得
事業計画書のターゲットに沿った立地や条件を満たしている物件を探します。
コンセプトに関わらず意識した方が良いこととして、電気やガスの容量と水が水道水であることを重要視すると良いでしょう。
電気やガスの容量を後から増やすのは骨が折れますし、水道を引くのにもある程度まとまったお金が必要になります。
特に水道に関しては開業のタイミングでは使用許可が出たとしても、後の水質検査で使用不可になることもあります。
こういったリスクヘッジのためにもあらかじめ意識して物件を探すと良いでしょう。
・販売促進
ある程度のコンセプトができた段階から広告について考える必要があります。
多くの場合お店が立ち行かなくなるのは集客に問題があるからです。
お金をかけてテレビや新聞、インターネットに広告を載せるか、SNSや近所への挨拶回りなどを使って自身で販売促進活動を行っていく必要があります。
特に後者の場合は時間が必要になる行為なので、早めの段階から行っていくのが得策といえます。
SNSやブログ運営で集客をする場合、始めてすぐに成果を得ることはできません。地道に日々販促活動を行っていく必要があります。
お金をかけて広告を打つ場合も、遠くの誰かに届くインターネットマーケティングよりは足を運びやすい近所の人たちに届く方法を選ぶと広告効果が高いでしょう。
◆メニュー・コンセプト作り
最初に作った事業計画書に沿ってそれに合うメニューやコンセプトを作っていきます。
つい色々なメニューを盛り込みたいと考えてしまいがちですが、まず大切なのはキラーコンテンツを作ることです。
「このお店といえばこれ!」という商品を持っておくことで、色々な料理が食べられるよりかえってお客様が定着しやすくなります。
まず一番の顔となる商品をひとつ考えて 、それを作るのにベストな仕入れ先や調理器具を用意し、その環境からできる選択肢の中から別のメニューを考えていくとスムーズにことが運びやすいです。
コンセプトに関しても落ち着いた雰囲気を目指すのか、女性ウケを目指すのか、 タバコを吸う世代を取りに行くのかで大きく変わってきます。
どういった客層をターゲットにしているのか具体的に文字にできるレベルで考えてそれをビジュアルに起こすという手順で進めていくと良いでしょう。
まとめ
10坪程度の小さなカフェでも開業資金が1000万円程度必要になってきます。
コンセプトなどにこだわるとさらに大きな資金を必要とするでしょう。
多くの方にとって「開業」は人生をかけての挑戦となるはずです。
広い規模でのカフェ開業に挑戦するのも夢があることですが、失敗などのリスクを考慮することが重要です。リスクを極力減らして挑戦をし、失敗したとしても立ち上がることができる環境を用意することで、思い切った結果を出すことができるかもしれません。
たとえ趣味や憧れから始まったカフェの開業だとしてもやはり結果が出ると嬉しいもの。
少しずつ知識や経験を積み重ねていって個人的な満足だけではなく売り上げも上げられるカフェを開業することができるといいですね。
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