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カフェの接客で使える英語はこれ!よく使われる単語や表現を紹介

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コロナ禍を経て訪日する海外観光客も戻りつつあり、カフェで英語を使って接客する機会も増えてきています。海外から日本を訪れる観光客にとって、カフェは居酒屋や料亭よりも気軽に入りやすいため、実は人気の飲食店でもあるのです。多言語に対応するのは難しいですが、簡単な英語表現を知っていれば、コミュニケーションやおもてなしの幅も広がるでしょう。

ここでは、カフェでの接客で使える英語表現や、簡単で使い勝手のよい言い回しなどについてピックアップしてご紹介しています。これからカフェを開業しようと考えている方や、カフェや飲食店で働く予定がある方は参考にしてください。

カフェの接客で使える英語表現:来店時

ホテルや高級なレストランではフォーマルな英語表現が必要ですが、カフェでは親しみのある表現の方が向いているため、ここでは接客に使えるカジュアルな英語表現を中心に紹介していきます。海外観光客がカフェに来店したタイミングで使える表現には、以下のようなものがあります。

いらっしゃいませ

カフェに来店した際の接客で使う表現として、英語では「いらっしゃいませ」というよりも”Good morning”や”Hello”など、時間の挨拶を使うのが一般的です。

お昼は“Good afternoon”、夜は”Good evening”と使い分けるのもよいですが、単に”Hello”や”Hi there”などと声を掛けるのもよいでしょう。

何名様ですか?

何名での来店かを確認する際のフレーズは「あなたのグループは何名ですか?」という意味の”How many people are in your group?” や ”How many people are in your party?” となります。

一見しておよその人数がわかる場合は“How many?” と聞いてすぐ ”two? three?” など、数字で確認するのもよいでしょう。手を使って数字を表すジェスチャーを入れると、コミュニケーションがよりスムーズです。

ご予約はされていますか?

「ご予約はされていますか?」にあたる英語表現としては“Do you have a reservation?”が挙げられます。予約していて名前の確認が必要な場合は ”May I have your name please?” などの表現が使えます。

予約をしていなくて満席の場合は「すみませんが今は満席です」という意味で “We are sorry, we are full now” などと伝えるとよいでしょう。

少々お待ちください

席が空いているか確認したい時や予約の時間確認などで待ってもらいたい場合には ”Please wait for a moment” “Could you wait a minute?” などの表現があります。

「確認するのでお待ちください」と伝えたい場合は“Let me check, could you wait a minute?” と伝え、テーブルを片付けるのを待ってほしい場合は「I will prepare your table, please wait for a moment”と言うなど、いくつかの表現を繋げてコミュニケーションを取るとよいでしょう。

その他来店時に使える英語表現

テイクアウトに対応している場合、「店内ですか、お持ち帰りですか?」という意味で”Is it for here, or to go?” といった表現が使えます。

広い店内で席まで案内する場合は「こちらへどうぞ」という意味で”I will take you to your table”や “I will show you to your table” などが使えます。

「窓側の席を使ってください」は”Please use the table by the window”

「まだ開店前です」「まだ準備中です」は “We are just getting ready”という表現が使えます。

「ただいま準備中で、9時に開店します」と言いたい時は

“We are just getting ready, we will be open at 9 AM”と言うとよいでしょう。

カフェの接客で使える英語表現:注文時

来店してテーブルに着席後、または注文を取るタイミングで使える英語表現をご紹介します。

ご注文はお決まりですか?

「ご注文はお決まりですか?」と聞きたい時は “May I take your order?” “What can I get for you?“ などの決まり文句があります。あらかじめ英語表記のメニューを準備して、注文を取る前に渡しておくとよいでしょう。写真付きのメニューがおすすめです。

メニューについて英語で簡単に説明できるとなおよいですが「とんかつ」や「うどん」「しゃぶしゃぶ」など、意外と日本語で通じるメニューも多いようです。

ご注文を繰り返します

「ご注文を繰り返します」という意味の英語表現としては “Let me repeat your order” が使えます。英語で注文を確認する際は「数字、サイズ、メニュー名」の順番で確認するのが一般的です。

「パンケーキのダブル1つ」であれば”one double pancake” となり

「アイスコーヒーのS3つ」は”three small iced coffees”となります。

なお、サイズの英語表現は

Lサイズ=large

Mサイズ=medium

Sサイズ=small

となります。大盛りの場合は”large serving”などと伝えるとよいでしょう。

その他注文を受ける際に使える英語表現

他に注文を受ける場合に使える英語表現としては

「すみません、そちらは売り切れです」: “We are sorry but it’s sold out”

「こちらがおすすめです」:”I recommend this one”または “This one the best”

「ご注文は以上でよろしいでしょうか」:“Anything else?”

「コーヒーは食事と一緒にお持ちしますか?」:May I bring you a drink with your meal?

「デザートは食事の後にお持ちしますか?」:Can I get you a desert after your meal?

などが挙げられます。

May I bring you~?やCan I get you~?はどちらも使うことができます。”Would you like to have~?“という丁寧な表現もおすすめです。

カフェの接客で使える英語表現:メニュー提供~食事中

注文を聞いた後、メニューを提供する際や、ゲストが食事中の接客に使える英語表現をご紹介します。

メニューの提供時

日本語で接客する場合、メニューを提供する際には「お待たせしました、こちら〇〇でございます」といった決まり文句がありますが、英語表現では”Here is 〇〇” などのシンプルな表現が好まれます。Here isをつけることで「こちら〇〇です」といった表現になります。

「○○をご注文のお客様は…」など、メニューを置く場所を確認したい場合は、メニュー名の語尾を上げて”tuna sandwiches?” “teriyaki burger?” などと聞けばOKです。

なお「お待たせしました」という表現は”Thank you for waiting”ということができますが、欧米圏の感覚では本当に待たせた場合以外はあまり使わないのが一般的です。

ご注文はお揃いでしょうか

「ご注文はお揃いでしょうか?」という意味の英語表現としては「注文の品をすべて受け取りましたか?」という意味の ” Have you received everything you ordered?” を使うことができます。もっとシンプルに確認したい場合は ”Do you have everything?“と聞いてもよいでしょう。

その他食事中の接客で使える英語表現

お皿を下げてもよいか確認する際は”May I take your plate?“ “would you like me to clear your plate?”といった表現を使うことができます。

水のお代わりが必要か聞く際には”Would you like to more water?“や、水の入ったポットを見せて”More water?” などと聞けばよいでしょう。

注文の提供が終わった後や、食事中の声かけとして「食事を楽しんでくださいね」という意味の”Enjoy your meal!” などと伝えてあげると喜ばれやすいでしょう。

「何か困ったことがあればお知らせください」という意味の“If you have any problem please let me know”という表現もよく使われますが、聞くからには困りごとが合った場合の対処法も準備しておく必要があるでしょう。

カフェの接客で使える英語表現:会計~お見送り

カフェの接客で最後のタイミングとなる会計時やお見送りの際に使える英語表現をご紹介します。

支払い方法を確認する

食事が終わって会計をする際、英語では” Can we get a check please?” や ”Can I get a bill please?” と聞かれることが多いでしょう。

会計の金額を伝える際は「合計で〇〇円になります」という意味の”It‘s〇〇yen in total”という表現が使えます。

現金かカードかなど、支払い方法を確認する際は「支払い方法はどうしますか」という意味の”How would you like to pay?” か、または”cash, card, or QR code payment”など、対応している支払い方法の単語を並べて確認することもできます。

現金支払いでお釣りがある場合は”your change will be 〇〇yen”と言いながらお釣りを渡すとよいでしょう。

ありがとうございました、またお越しください

会計が終わり、お見送りする際に使える英語表現としては

「ありがとうございました。よい一日を!」:“Thank you, have a good day!”

「よい旅を!」:”Have a good trip!”

「またお越しください」:”We look forward to see you again”

などが挙げられます。

「よい1日を」のところは、夜であれば”Have a great evening!” などと言い換えるとよいでしょう。

英語で接客する際のポイント

英語での会話に慣れていない場合「通じなかったらどうしよう」「うまく話せないかも」と考え、緊張したり、焦ったりしてしまいがちです。

しかし、たとえ流暢に話せなくても、笑顔とおもてなしの心があれば心配する必要はありません。接客でもっとも大切なのは、語学力よりもホスピタリティの精神だからです。

また、海外からの観光客だからといって、すべての人が英語を使えるわけではありません。日本語も英語も苦手で、中には日本人と同じくらい英語が苦手であるにも関わらず、コミュニケーションのために一生懸命英語を話している可能性もあるのです。

スムーズな表現やスマートな言い回しにはあまりこだわらず、時には単語を組み合わせて伝えたり、名詞の語尾を上げる、ジェスチャーを交えるといった工夫をしたりすれば、カフェでの接客ならほとんどの場合コミュニケーションを取ることができるでしょう。

どうしても会話が苦手な場合は、英語で作ったメニューを用意しておくのも1つの方法です。英文メニューと併せて、注文方法や食事の流れ、会計の方法などについて説明したボードなどがあるとより便利です。

食事がおいしいことや価格が適切であることなどもカフェとしてもちろん大切ですが、海外から旅行でやって来ても親切に対応してもらえるお店であるとわかれば、口コミでどんどん集客が増える可能性も期待できます。

シンプルな英語表現でおもてなしの気持ちを伝えよう

カフェで英語による接客をする際には、来店時や注文を取る時、メニューを提供する時や会計、見送り時など、シチュエーションに応じた英語表現を知っておくとよいでしょう。お店独自のメニューや日本語メニューを英語に言い換える場合の表現などは、前もって確認しておくことが大切です。

長文で覚えられる自信がない時は、できるだけシンプルな表現を使うのがおすすめです。英会話は場数を踏むことで上達のスピードも上がるため、おもてなしの気持ちと勇気を持って対応するようにしましょう。

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