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飲食店で活用できるモバイルオーダーとは?導入メリットや選び方を紹介

2024.09.30

業務用コーヒー・備品

運営ノウハウ

モバイルオーダーを導入する飲食店が増えてきている中、導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
モバイルオーダーとはどのようなシステムなのか、導入のメリットや向いているお店や選び方のポイントなどについてご紹介します。

モバイルオーダーとは

 

 

モバイルオーダーとはどのようなシステムなのか、飲食店業界における導入需要や動向などについて見ていきましょう。

スマートフォンやタブレットで注文できるシステム

 

モバイルオーダーとは、利用客がスマートフォンやタブレットを使用して注文できるシステムのことをさします。

 

モバイルオーダーにはいくつかの種類があり、代表的なものは以下の通りです。

 

・店内オーダー型

 

テーブル席などに設置したQRコードを来店した利用客のスマートフォンで読み取り、注文や決済を行うタイプのシステムです。

 

出来上がった商品は利用客がカウンターへ取りに行くタイプと、従業員がテーブルまで持っていくタイプとに分けられます。

 

・店外オーダー型

 

テイクアウト用のオーダーシステムで、店外でスマートフォンからアプリやオーダー用のサイトにアクセスし、事前に注文と決済までを行ってから店舗でテイクアウトする方法です。

 

イートインスペースがある店舗では店内型、テイクアウトに対応している、またはテイクアウト専門店の場合は店外型のモバイルオーダーシステムの導入を検討するのが一般的です。

飲食店業界でモバイルオーダーの需要が高まっている

 

飲食店などの情報提供サービスを行っている株式会社ぐるなびが2022年6月に20~60代のぐるなび会員約1,000名を対象に行った調査によると、対象者の約4割がモバイルオーダーの利用経験があることがわかりました。

 

年代別の内訳は、20~30代が半数以上、40代が約4割、50代が約3割、60代が約2割となっています。

 

年代によって利用率にバラつきはあるものの、モバイルオーダー利用経験者の約9割が今後も利用したいと回答しており、モバイルオーダー未経験者も約6割が利用してみたいと回答していることもわかっています。

 

 参照元:株式会社ぐるなび「モバイルオーダーの利用実態調査」

 

モバイルオーダー利用経験者の評判がよく、未経験者も利用してみたいと考えていることから、飲食店におけるモバイルオーダーの需要は今後更に高まる見込みであるといえるでしょう。

 

モバイルオーダーの導入によって顧客側にはどのようなメリットがあるのか、また顧客だけでなく、店舗側にもメリットはあるのでしょうか。

飲食店でモバイルオーダーを導入するメリット・デメリット

 

 

モバイルオーダーを導入するメリットとデメリットについて、顧客から見たメリットと飲食店から見たメリットに分け、それぞれ解説していきます。

顧客がモバイルオーダーを利用するメリット・デメリット

 

顧客がモバイルオーダーを利用する主なメリットとデメリットには、以下のような点が挙げられます。

 

<メリット>

 

モバイルオーダーでは、テーブルでメニューを見て「注文したい」と思ったタイミングで注文することが可能です。店員をテーブルまで呼ぶ、店員が注文を取りに来るのを待つ、といった時間を省略することができます。

 

注文がちゃんと通っているか、何をいくつ注文したかなどの履歴も確認しやすく、その都度合計金額も確認できるため、会計もスムーズに行うことができます。モバイルオーダーシステムによっては、テーブルで会計まで済ませることもできるため、レジに並ぶ必要もなくなります。

 

<デメリット>

 

モバイルオーダーでは顧客側がスマートフォンやタブレットを持っていることが前提となるため、どちらも持っていない場合は利用することができません。また、スマートフォンやタブレットを持っていたとしても操作に慣れていない場合や、スマートフォンでの操作を苦手に感じることの多い世代にとっては、従来の注文方法よりもストレスになる場合があるでしょう。

飲食店がモバイルオーダーを利用するメリット・デメリット

 

飲食店側がモバイルオーダーを利用する主なメリットとデメリットには、以下のような点が挙げられます。

<メリット>

 

テーブルを回って注文を取る、聞き取った内容を伝票または端末へ記入するといった業務がなくなるため、接客対応の業務効率化を実現できます。顧客はスマートフォンから自由に注文できるため注文のタイミングを待つ必要がなく、回転率や注文数の向上も期待できます。

 

人手不足に悩む店舗では、接客対応の手間と時間が削減できることにより、職場環境の改善や人件費削減にも役立つでしょう。従業員はより細やかなサービスに注力することが可能となるため、顧客満足度アップにも繋がります。

 

モバイルオーダーではお客様が自身のスマートフォンなどを使用するため、店舗側でディスプレイやタブレットなどを設置する必要がなく、導入コストが抑えやすい点もメリットの1つです。

<デメリット>

 

モバイルオーダーのシステムや管理画面操作などを覚える必要があるため、導入時には一定の研修期間を要します。モバイルオーダーの種類によっては操作性がわかりにくく、使いづらく感じるケースがあるかもしれません。

 

また、顧客ターゲットのメインが高齢層である場合、モバイルオーダーに比重を置きすぎると操作が難しいなどクレームの原因となったり、操作についてスタッフが呼ばれる機会が多くなったりするなど、導入のメリットが得にくい可能性もあります。

 

モバイルオーダー導入を検討する際には、メリットとデメリットを理解した上で、モバイルオーダーが店舗に向いているかどうかを見極めることが大切となるでしょう。

モバイルオーダーの導入が向いている飲食店

 

モバイルオーダーの導入が向いているのは、どのような飲食店なのでしょうか。以下にいくつか例を挙げて見てみましょう。

オーダーからメニュー提供までの時間が短いお店

 

注文されてから調理、盛り付けまでにかかる時間が短く、注文を受けてからメニュー提供までが比較的スピーディーな飲食店の場合は、モバイルオーダーを導入することによって店員が注文を取る時間が短縮されるため、回転率が向上しやすくなります。

 

具体的には、ハンバーガーなどのファストフード、回転寿司、カフェ、ラーメン店、居酒屋などが挙げられるでしょう。

インバウンド対応が必要なお店

 

繁華街や観光地にある飲食店では、海外からの観光客など、インバウンド対応が重要となります。従来は接客時の英会話を学ぶ、多言語対応のメニューや注文案内板を作成するといった手間がかかりました。しかし、注文時の画面を多言語対応にできるモバイルオーダーを活用すれば、英会話が苦手でもスムーズに接客対応することが可能になります。決済も画面上で完結できるため、会計時のトラブルやリスクも回避しやすいでしょう。

人手不足を解消したいお店

 

「来店者のテーブル誘導」「テーブルごとに注文を聞く」「注文を伝票に記入し、キッチンへ伝える」「出来上がったメニューの提供」「追加注文への対応」「レジ対応」「退店後のテーブルの片付け」など、飲食店の接客対応業務は多岐に渡ります。人手不足のお店の場合、繁忙期にはこうした業務を少人数で回さなければなりません。

 

モバイルオーダーを導入すれば、上記業務のうち「注文を聞く」「伝票へ記入してキッチンへ伝える」「追加注文への対応」の業務をなくすことができます。システムやメニューの提供方法によっては、レジ対応やテーブルへのメニュー提供業務もなくせるため、少ない人数でも余裕のある接客業務が可能となります。

客単価、回転率を向上させたいお店

 

スマートフォンやタブレット操作に抵抗がない世代がメインの店舗の場合、利用者は注文を聞きにきてもらうのを待つ時間がなくなり、好きなタイミングでオーダーできるため、モバイルオーダーの導入が客単価や回転率の向上に繋がりやすくなります。

 

客単価や回転率を向上させたいと考えている店舗の場合、モバイルオーダーの導入を検討することが課題解決に繋がる場合があるでしょう。

モバイルオーダーを導入する際の選び方

 

モバイルオーダーを導入する際の選び方のポイント、注意点についてご紹介します。

操作性がわかりやすいものを選ぶ

 

モバイルオーダーを導入する際は、自分が利用する立場になって使いやすいか、という視点で選ぶことが大切です。

 

導入後は店舗でスタッフへの研修が必要なケースもあるため、顧客目線だけでなく、従業員目線でも操作性が理解しやすいものを選ぶようにするとよいでしょう。

モバイルオーダーでおすすめの機能

 

モバイルオーダーのシステム導入時に、あると便利なおすすめの機能には以下のようなものがあります。

 

・POSレジ

 

POSレジとは「Point Of Sales」の略で、商品が売れた際に販売情報を記録し、集計できるシステムのことです。

 

POSレジが搭載されたモバイルオーダーシステムを導入することで、別途POSレジシステムを導入するコストを削減したり、売上管理や在庫管理などにも活用したりすることができます。

 

・集客機能

 

SNSとの連携やデジタルポイントカード、クーポンの発行など、集客に役立つ機能があると、新規獲得やリピート率の向上にも役立てることができます。

 

・多様な決済への対応

 

QRコード決済はもちろん、クレジットカードや電子マネーなど、多様な決済方法に対応可能なシステムなら、幅広いお客様の利用に対応することができるでしょう。

アフターサービスが充実しているものを選ぶ

 

初期費用を抑えることも大切ですが、導入後のケアや修理対応、不具合へのサポートなど、アフターサービスの体制が充実しているかどうかも、システムを選ぶ際に重要となります。

 

特にはじめてモバイルオーダーを導入する際は、導入前の問い合わせからアフターケアまでの体制が充実しているものが安心です。

モバイルオーダーを活用して経営改善を目指そう

 

モバイルオーダーは、利用客が所有しているスマートフォンやタブレットを使用して注文することができるため、店舗側のコストを抑えて業務効率化や人手不足を解消できる点が魅力です。今後の需要も拡大傾向にあるため、モバイルオーダーを上手に活用して経営改善を目指しましょう。

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