カフェの開業に必要な仕入れ先と食材をすべて紹介!ポイントや選定方法も解説
カフェを開業する際には、物件の費用や工事費に気を取られがちですが、開業後に発生する仕入れについてもしっかりと考えておきたいところ。提供するコーヒーの豆はもちろん、メニューに応じて食材や消耗品の発注も必要です。どの程度の量を、どこで仕入れればよいのか、わからなくて迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、カフェに必要な仕入れアイテムやカフェの仕入れ先を決める際の流れに加え、発注時の注意点などについて解説しています。
カフェ開業を検討している際や、原価を抑えて良いメニューを提供する方法が知りたい際の参考としても役立つ内容となっています。
目次
カフェに必要な基本の仕入れアイテム
始めに、カフェに必要な仕入れアイテムのうち、基本的なものを以下に紹介していきます。
コーヒー豆
カフェになくてはならないコーヒーを作るために、コーヒー豆の選定にはこだわりたいところです。コーヒー豆を選ぶ際には「産地」「焙煎」「量」の3つが、仕入れ先を決める上でキーポイントとなります。
コーヒー豆は、産地によって以下のような特徴があります。
・ジャマイカ:ブルーマウンテンの産地としても有名なジャマイカ産のコーヒー豆も、世界3大コーヒーの1つとして有名です。香り高くコクのある味わいがポイントとなっています。
・タンザニア:タンザニア産のコーヒー豆では「キリマンジャロ」が有名です。酸味の効いた深い風味に特徴があります。世界3大コーヒーの1つです。
・エチオピア:エチオピアンモカコーヒーは、贅沢な味わいが魅力のコーヒー豆です。ゆったりとリラックスできるカフェでゆっくりと楽しみたい品種が多いのも特長でしょう。
・コナ:酸味と南国を思わせる香りが特長の、ハワイ産の高級コーヒーです。世界3大コーヒーの1つでもあります。
・コロンビア:華やかな香りと丸みのある口当たりで、万人受けする定番のコーヒーです。
・ブラジル:苦みが立った風味が特長の、コーヒーらしいコーヒーです。クセが少なく飲みやすいため、多くのブレンドコーヒーに配合されています。
・インドネシア:ユニークな香りと苦みがポイントとなっており、ブレンドコーヒーにも好んで使われることの多い産地です。
・グアテマラ:芳醇でフルーティな香りと甘味に加え、ほどよい苦みと酸味でグラマラスな味わいのコーヒー豆が魅力の産地です。
焙煎については、自家焙煎を行うか、行わないかで仕入れ先が異なります。自家焙煎をしない場合は、焙煎済みのコーヒー豆をロースターから購入します。
老舗の大手コーヒーメーカーでは、オリジナルブレンドのコーヒーを作って仕入れたり、産地を選んでブレンドしたりできるところもあるため、仕入れ先で迷ったらメーカーを検討してみるのもよいでしょう。
自家焙煎をする場合、麻袋の状態などで大量に仕入れたい場合は、コーヒー豆を取り扱っている商社から直接買い付けるのがもっともコストパフォーマンスに優れています。
ただし、麻袋1つあたりの単位はおよそ60kgとなり、コーヒー1杯あたりに必要な豆は10gといわれているため、小さなカフェで60kgの豆を使い切るには、相当の時間がかかってしまいます。
ストックする際に場所を取るだけでなく、長期間保存していると風味を損なう原因ともなってしまいます。20席以内のカフェであれば、キロ単位で小分け販売をしてくれる業者から仕入れるとよいでしょう。
なお、自家焙煎を行う場合は、別途焙煎機が必要となります。焙煎機の価格は20~100万と、大きさや機能によってことなるものです。
食材
カフェでは、コーヒー以外にスイーツやランチなどのメニューも提供するでしょう。生鮮食品や乳製品は、小規模のカフェなら市場や食材の卸売り業者で、通常の買い物のように仕入れることができます。
もう少しまとまった量を仕入れる場合は、配送サービスのある業者から仕入れるとよいでしょう。オンラインで注文可能な業者もあるため、検索して比較してみることをおすすめします。
カフェ用のケーキやスイーツも、業務用の冷凍ケーキなど多くの業者で取り扱っています。オリジナリティを出したいなら、個人で営んでいるパン屋さんやケーキ屋さんに交渉して特別に仕入れる方法もおすすめです。
パッケージなどの消耗品
テイクアウト用のカップや袋のほか、ナプキンやコースター、ストローなど、カフェで必要な消耗品は意外と多いものです。カフェや店舗用の資材を取り扱っているオンラインショップを利用すると便利でしょう。
ショップの中には、購入を検討する際の参考としてサンプルを送付してくれる場合もあります。デザインにこだわりたい場合は、ロゴや店名などのプリントサービスを行っているショップへ依頼してみましょう。
カフェのコンセプトや規模によっても仕入れはことなる
上記以外にも、雑誌を置くか、雑貨を販売するか、お酒の提供やランチ、ディナーメニューの種類によって、仕入れのアイテムや量はことなります。
次に紹介する仕入れを決める際の流れも参考にしながら、自分のカフェに合った仕入れの方法や仕入れ先を決めていくとよいでしょう。
カフェの仕入れを決める流れ
カフェに必要な仕入れを決める際の大まかな流れは以下の通りです。
必要なアイテムのリストアップ
まずは、必要なアイテムをリストアップします。コーヒー豆や食材、消耗品など、カテゴリーごとにまとめてリストにしていくと、後で仕入れ先を決める際に発注がスムーズになるでしょう。リストアップしていても、いざ発注する際になるとうっかり注文し忘れてしまうケースも少なくありません。注文完了したらチェックを入れていくなどして、発注漏れのないように注意しましょう。
保管場所のチェック
アイテムのリストアップが終わったら、在庫がどの程度ストックできるか、保管場所を確認します。棚や冷蔵庫など、どこに何を置くかあらかじめ決めておくと、在庫の確認や陳列がしやすくなるでしょう。
たくさん在庫が置けるスペースがあれば大量に仕入れることもできますが、仕入れに費用をかけ過ぎると、固定費の支払いが苦しくなってしまうリスクがあるため注意が必要です。
仕入れ先の選定
上記でも挙げた通り、カフェ向けの資材や食材を販売している専門業者はたくさんあります。地域密着型の小規模業者もあれば、オンラインで全国からの注文を受け付けているところもあります。コーヒー豆のメーカーが消耗品や食材などを販売している場合もあるため、ポイントやキャンペーンなどを上手に活用して、お得に仕入れるように工夫してみましょう。
1回あたりの注文数を決める
リストアップしたアイテムと保管場所のチェック、仕入れ先の選定が終わったら、1回に注文する個数を決めていきます。開業間もない頃は、1回あたりの最適な注文数が掴みにくいことも多いものです。
何度か注文していくうちに、1回あたりの必要量が徐々にわかってくるでしょう。毎回注文する数が決まってくるようなら、数量も併せてリストにしておくと、引継ぎや次回発注時に便利です。
仕入れ先へ発注する場合の注意点
仕入れ先へ発注する際には、以下の点にも注意しましょう。
原価率を考慮する
消耗品や食材を選んでいると、ついつい「いいな」と思うものを買い過ぎてしまったり、販売価格に対して割高な原価の仕入れをしてしまったりする場合も考えられます。
多少のミスが出ることは考慮しつつ、基本的には利益が出てお店が回っていくように、原価と販売価格のバランスを考えることが大切です。
原価率を考える上で「原価=販売価格の3割」を目安にするとよいでしょう。例えば、コーヒー1杯を400円で提供する場合、1杯分のコーヒー豆にかけられる原価は120円まで、ということになります。
仕入れ以外の諸経費を差し引いても利益を出して営業を続けていくためには、3割を上回らないように注意しましょう。
廃棄が出ないようにする
いくらお買い得な商品を仕入れても、使い切れずに廃棄分を出してしまっては、かえって割高な仕入れとなってしまうでしょう。
一度に多くの発注を行った方が割安となる場合が多いものの、適正な量を把握して在庫とした方が、結果的にはコストを抑えることができるのです。
お客様へ新鮮なメニューを提供するためにも、早い段階で適正な在庫管理ができるようにしておきましょう。
ネット注文と直接購入のメリット・デメリットを知っておく
発注を行う際、オンラインショップなどでネット注文をする場合と、直接店舗へ出向いて購入する場合のいずれにも一長一短があります。
ネット注文のメリットとしては、いつでも思い立った時に発注できる点が挙げられます。オンライン限定商品や、一定以上の金額で送料無料などのサービスを活用すれば、重い荷物を移動させる労力をかけることなく、楽に仕入れることができるでしょう。
一方で、デメリットとしてはオンライン上の画像と実物のイメージに相違が出るリスクが挙げられるでしょう。特に食材やコーヒー豆は、味や香りがわからない状態で発注することとなるため注意が必要です。市販のアイテムを発注する場合、できれば一度現物を確認してからネットで注文すると、失敗を避けやすくなるでしょう。
直接購入のメリットは、やはり現物を目で確認して購入できる点にあります。生鮮食品などは、新鮮さに加えて個体差もあるため、自分の目で見て納得して購入できる安心感は魅力です。
ただし、店舗の営業時間に合わせて購入する必要がある点や、買い回りに手間と時間がかかってしまう点はデメリットとなるでしょう。
ネット注文と直接購入のメリットとデメリットを理解した上で、2つの方法を上手に使うのがおすすめです。
カフェに必要なアイテムが揃うKEY’Sモールを活用しよう
KEY’Sモールでは、カフェに必要なこだわりのコーヒー豆はもちろん、消耗品やお食事メニューまで幅広いアイテムがまとめて購入できます。
「どこで仕入れてよいかわからない」「送料を抑えたい」「カフェとして恥ずかしくないアイテムを揃えたい」という際には、コーヒーの老舗キーコーヒーが運営するKEY’Sモールを活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
カフェの開業にあたり必要な仕入れとしては、コーヒー豆やメニューに使う食材のほか、パンやスイーツ、カップやストローといった消耗品などが挙げられます。原価率や在庫にできるスペースなども考慮して、ネット注文と直接購入を賢く使い分けていきましょう。
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