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業務用のコーヒーミルを選ぶ際のポイントや活用法は?

業務用コーヒー・備品運営ノウハウ

カフェや喫茶店を開く際、業務用コーヒーミルの選び方で迷ってしまう場合があります。どんなミルを選べばよいのか、業務用コーヒーミルは必要なのか、そもそもコーヒーミルとはどのようなものなのか、なども気になるところです。
ここでは、業務用コーヒーミルを選ぶ際のポイントや活用法に加え、コーヒーミルの基本的な知識についてわかりやすく紹介していきます。

コーヒーミルとは

コーヒーミルとは、コーヒー豆を粉砕して粉にする器具や機械のことです。英語表記は”coffee mill”となり、millには粉砕する、砕くといった意味があります。

また、電動グラインダーを業務用コーヒーミルと呼ぶ場合もあります。

カフェにコーヒーメーカーやマシンを導入する際、コーヒーミル付きの全自動マシンや半自動マシンなどもありますが、今回はこれらではなく「ミル」単独について記載します。

コーヒーミルとグラインダーの違い

コーヒーミルもグラインダーも、コーヒー豆を粉にできるという点では同じです。実のところ、コーヒーミルとグラインダーははっきりと区別されていない場合も多いのです。

傾向としては、レバーなどを回しながら手動で豆を挽くものを「ミル」と呼び、電動のものを「グラインダー」と呼ぶことが多いようです。

手動のミルを「手挽きミル」、電動のミルを「電動ミル」と呼ぶ場合などもあります。

エスプレッソ用グラインダーとは

グラインダーの中でも、エスプレッソに対応しているものは「エスプレッソ用グラインダー」と呼ばれています。通常、コーヒーの粉は「中挽き」「中細挽き」といった種類に分けられますが、エスプレッソコーヒーを作る際には「極細挽き」と呼ばれるパウダー状のような細かさにする必要があります。この極細挽きに対応しているグラインダーがエスプレッソ用グラインダーです。

業務用コーヒーミルを選ぶ際のポイント

業務用コーヒーミルを選ぶ際のポイントについて紹介します。

コーヒーミル・グラインダーの種類

コーヒーミルやグラインダーには、豆を砕くカッターの形状にいくつかの種類があり、代表的なものは以下のように分けられます。

・コニカルカッター
conical(円錐の)形をしたカッターが使われているコーヒーミルです。円錐状の歯が内側で回転して粉砕する仕組みになっており、内側と外側の幅を調節することで挽き目が変えられるようになっています。

・フラットカッター
文字通り、平らな歯と歯で豆を挟み、回転させて豆を砕く仕様になっているミルです。歯と歯の隙間を狭くしたり、広くしたりすることで挽き目を調整します。

・ブレードカッター
プロペラのように配置された歯で粉砕するミルです。コストを抑えたリーズナブルな製品に多く使用されていますが、細かな調節は難しく、挽き目も均一になりにくいデメリットがあります。

・ロールグラインダー
2本の棒状の歯で豆を挟んで粉砕するミルです。ほかのカッターよりも挽き目の精度が高く、均一性やスピードにおいて優れています。おもに工業用に使用されているタイプです。

カフェに業務用コーヒーミルを導入する際は、挽き目の調節がしやすいフラットカッターやコニカルカッターがおすすめです。

コーヒーの提供頻度・回転率によって選ぶ

業務用コーヒーミルを置くかどうかは、コーヒーの提供頻度や回転率によって決めるとよいでしょう。「大きいカフェじゃないから、わざわざ業務用の電動コーヒーミルを置く必要はないだろう」と思っていたら、意外と豆を挽くのに時間がかかり行列ができてしまう、というケースもあるのです。

業務用の電動コーヒーミルの場合、1杯分の豆を挽く時間は15秒(手動は1分)ほどで、製品によっては一度に10杯以上を挽くことも可能です。小さなカフェでも、テイクアウトをメインにするなど、回転率やコーヒーの提供頻度が高い場合は、業務用コーヒーミルを検討してみましょう。

なお、小さなキッチンに業務用ミルを置く場合は、置き場所のスペース確保も考慮することが大切です。

コーヒーの位置づけ・客単価設定によって選ぶ

お店でコーヒーを提供する頻度や回転率が低かったとしても、お店におけるコーヒーの位置づけや客単価の設定によってはコーヒーミルを置いた方がよい場合もあります。

例えば、広いスペースのお店でも料理がメインで、コーヒーはセットにせず別料金にしているような場合、コーヒー豆を挽く杯数や頻度は少ないため、業務用の電動コーヒーミルはそこまで必要としないかもしれません。

早くたくさん挽ける業務用コーヒーミルを導入しない代わりに、手動のミルを使う方法もあります。わざわざ手で挽いてコーヒーを提供することで、高級感やとっておき感のような演出効果を得ることができるでしょう。

反対に、小さなスペースでもテイクアウトがメインの場合や、こだわりのあるコーヒーをメインに据えている場合には、電動ミルを設置した方がよいこともあります。

ストレートコーヒーやブレンドコーヒーといった、幅広いコーヒーメニューをその都度ハンドドリップで丁寧に提供したいなら、1杯ずつ自動で計量して挽ける電動ミルを導入した方がよいでしょう。

また、スペシャルティコーヒーや浅煎り~中煎りを使用したコーヒーの場合、早く提供する目的で、短時間で豆が挽ける業務用コーヒーミルを使うことがあります。

業務用コーヒーミル選びで迷った時はここをチェック!

業務用コーヒーミル選びで迷ってしまったら、以下のポイントも参考にしてみましょう。

お手入れのしやすさ

業務用コーヒーミルは営業中に毎日使うこととなるため、お手入れやメンテナンスがしやすいかどうかはとても重要です。特にエスプレッソ用のグラインダーはこまめなクリーニングが必要となるため、お掃除のしやすいモデルが便利です。

お手入れやお掃除だけでなく、歯や部品の交換がスムーズにできるかどうかもポイントとなります。

使いやすさ

お手入れと併せてチェックしたいのが、業務用コーヒーミルの操作性です。「細かな機能がたくさん搭載されているものがよい」という意見もあれば「シンプルが一番」という場合もあるため、どんなタイプが使いやすいかは人によって異なるでしょう。

業務用コーヒーミルを置くスペースや厨房の明るさ、客席からの見え方やデザイン、使用するスタッフの力量なども考慮しつつ、総合的に良いパフォーマンスが期待できる製品を選ぶことが大切です。

粉量の誤差・ダマのできにくさ

業務用コーヒーミルにおいて、豆を挽く機能の部分はもっともこだわって選びたいところです。出来上がる粉の量に誤差が少なく、ダマができにくいものがよいでしょう。特に挽き目の調節がしづらい安価なミルは微粉ができやすく、コーヒーに雑味を感じる原因となりやすいため注意が必要です。

価格

上記のポイントをふまえたうえで、予算内におさまる価格のミルを選びましょう。初期費用だけを見るのではなく、耐久性やメンテナンスのしやすさ、買い足しの必要がないかなども考慮して、長い目で見てお得感のあるミルを選ぶようにします。

【シーン別】業務用コーヒーミルの活用用途

カフェやお店で業務用コーヒーミルを活用する用途については、以下のようなシーンでの使用が挙げられます。

コーヒースタンド

カウンターのみ、またはテイクアウトの窓口だけを置いたスタンド形式のコーヒーショップです。駅から近い路面店や大型の商業施設内で開業している、デリバリーサービスの利用が多いなど、小規模でも回転率が高いお店の場合、コーヒーのクオリティをキープしつつ、待ち時間の解消に役立つ早挽きの業務用コーヒーミルを導入します。出勤や通学前の早朝など、混雑が予想される時間帯だけ早く挽ける電動ミルを使う方法もあります。

純喫茶

コーヒーにこだわりのある純喫茶で、焙煎深度や挽き目、豆の種類に応じてコーヒーのメニューを豊富に揃えたい場合にコーヒーミルを導入します。

エスプレッソを提供する場合、専用のグラインダーは必須となります。回転率にこだわらず、単価を高めに設定する場合は手動のミルを使い、ゆったりと香り高いコーヒーを提供するのもおすすめです。機能性とデザイン性を兼ね備えたミルを選ぶことで、店内のインテリアや空間づくりに一役買う、といった視点で選んでみるのもよいでしょう。

コーヒー豆・粉の販売

カフェ営業に加え、豆や粉の販売もおこなう場合です。ミルを導入する際には、販売する容量分を一度に挽けるものを選ぶようにします。多様な種類の豆を挽く場合、お手入れや挽き目の調節がしやすいものがおすすめです。営業規模によっては、複数台のミルを置くことも検討しましょう。

ブレンドから抽出までプロのノウハウが活かせるKEY’S CAFE

KEY’S CAFÉでは、コーヒーの老舗キーコーヒーの確かなノウハウとサポートで、コーヒーのクオリティはもちろん、物件調査やマシン導入までスムーズな開業が可能です。

加盟金やロイヤリティは一切不要。さまざまな立地条件に対応できるセルフカフェで、こだわりのコーヒーが提供できます。研修やアフターフォローも受けられるKEY’S CAFÉから、カジュアルカフェをスタートしてみてはいかがでしょうか。

業務用コーヒーミルを活用してこだわりのコーヒーを提供しよう

業務用コーヒーミルとは、コーヒー豆を速く粉砕して粉にできる器具の1つです。コーヒーミルには手動タイプと電動タイプの2種類があり、カッターの形やエスプレッソ専用などによってさらに細かく分けられます。

業務用コーヒーミルを導入するかどうかはお店の規模による場合もありますが、コーヒーの位置づけや回転率、客単価設定によっても異なるため、ミルを選ぶ前にどのようなタイプが必要かをよく考えることが大切です。手早く均一な粉をたくさん作りたい場合は大型の業務用ミル、じっくりと手間をかけてコーヒーを提供したい場合は手動の小型ミルなど、お店に合ったミルを選んでこだわりのコーヒーを提供したいですね。

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